居酒屋を出店する場所の選び方とは?初期費用や必要な資格も解説!

「飲食店は立地で決まる」というのは飲食業界での常識であり、居酒屋の出店でも同様とされています。いくらサービスが良くて味の良いお店を構えても、お客様が来ないことには経営はなりたりません。今回は、居酒屋を出店する際に適している場所や開業にかかる初期費用、必要なスキルなどについて解説しますのでぜひ、参考にしてください。
1.居酒屋を出店する際の場所の選び方

居酒屋を出店するには、「立地条件」が重要です。しかし、立地条件といっても「駅近だから良い」というわけではありません。大切なのは、お店のコンセプトやターゲットとする客層に合っているかということです。
たとえば、会社帰りの人を集客したいならオフィス街の駅前、隠れ家的な居酒屋にするならお店の雰囲気に合った街や通り、商業地の駅周辺などがあげられます。それぞれの立地の種類もご紹介しましょう。
立地の種類 | 特徴 |
駅前 | ・都市部の場合は集客がしやすい ・家賃や保証金が高め ・特に1階はお客が入りやすい |
繁華街 | ・都市部の駅前と同様に集客しやすい ・家賃は高く、お店の入れ替わりが激しい ・客数が多くないと採算が取りにくい |
オフィス街 | ・会社帰りの人を集客しやすい ・土日は利用客が減ってしまう ・日中はランチを提供して差別化する店も |
裏通り | ・隠れ家風の居酒屋を開くのにぴったり ・家賃は安い ・クオリティの良さが必要 |
学生街 | ・学生向けなので単価設定が安価に ・家賃は安い ・大きく儲けることは難しい |
2.居酒屋を出店する際にかかる初期費用

一般的に居酒屋の店舗面積は30坪前後の店が多いようです。近年では内外装も見た目を良くするためにリフォームに力を入れる必要もあります。店内はもちろんのこと、トイレなども清潔にして居心地の良い空間を演出しなければなりません。
独立行政法人 中小企業基盤整備機構の調査によると、初期費用としてかかる金額は以下の通りです。内外装工事費が一番高く600万円程度が必要であり、什器や仕入れ費用などを入れると初期費用の合計金額は1,180万円となります。
【店舗面積約30坪、席数50席の居酒屋(駅前・繁華街立地)を開業する場合の必要資金例】
項目 | 金額 |
店舗物件取得費 | 60万円 |
内外装工事費 | 600万円 |
什器・備品費 | 400万円 |
その他(仕入れ費用・広告宣伝費など) | 120万円 |
合計 | 1,180万円 |
独立行政法人 中小企業基盤整備機構「居酒屋」
https://j-net21.smrj.go.jp/startup/guide/restaurant/food09.html
3.居酒屋を開業するのに必要な資格やスキル

居酒屋のメニューは多彩な料理が求められるため、さまざまな料理を作ることができる腕の良い調理師が必要となります。特に、「隠れ家的な美味しい居酒屋」がコンセプトの場合は、高度な調理技術とメニューを開発するスキルを併せ持つ、優秀な調理師がいなければ営業できません。なお、調理師免許がなくても開業することは可能です。ただし、飲食店を経営するにあたっては、食品衛生責任者と防火管理者の資格は必要となります。
近年では、ネットを利用してお店を利用するお客様が多いため、お店のホームページに予約ページを設定するなど、パソコンに関するスキルも身につけておきましょう。昨今ではグルメサイトへ登録し、クーポンの発行も行うなど、ITを活用した営業戦略が主流となっています。
4.まとめ

今回は、居酒屋を出店する際に適している場所などについて解説をしました。居酒屋の経営を成功させるかどうかは、「お店に合った場所に出店しているか」ということにかかっています。「居抜きの神様」では、関東地方を中心に優良な店舗物件を揃えておりますので、これから居酒屋を出店することをお考えの方はぜひ、理想の店舗を探してみてください。