飲食店を開業するときの流れとは?必要な準備やスケジュールを解説!

「飲食店を開業してみたい!」と、長年の夢を抱いている方は多くいることでしょう。しかし、飲食店の開業を実現するためには、さまざまな準備が必要です。この記事では、飲食店を開業する際の大まかな流れについて解説しますので、ぜひ参考にしてください。
1.開業までに必要な期間

飲食店を開業するまでには、12ヶ月くらいの期間が必要といわれています。開業までに必要な準備と大まかな流れは、下記の表の通りです。
開業12ヶ月前 | コンセプト検討 | 業種や業態、商品の価格帯、ターゲット層などを細かく考える |
開業11ヶ月前 | 事業計画策定 | 開店費用がいくら必要か、オープン後の収支はどのくらいになるのかをシミュレーション |
開業8ヶ月前 | 店舗用物件探し | コンセプトや予算に合った物件を探す |
開業5ヶ月前 | 資金調達・借入 | 自己資金のみで難しい場合は、親類や知人から借りる、金融機関から融資を受ける |
開業4ヶ月前 | 料理・メニュー開発 | お店のコンセプトに合ったメニューを開発する |
開業3ヶ月前 | 店舗内外装設計・施工・厨房設備購入 | 物件が決まったら必要に応じて外内装の工事を行う |
開業2ヶ月前 | 什器・備品購入 | お店で使う什器や備品などを用意する |
開業1ヶ月前 | 各種届出・手続き | 税務署へ「開業届」を提出、保健所へ食品営業の許可申請、警察署へ「深夜酒類提供飲食店営業開始届」などの手続きをする |
開業1ヶ月前 | スタッフ採用・教育 | お店で働いてもらうスタッフの採用と教育をする |
2週間前 | 販促活動 | Web、チラシ、DMなどでお店の宣伝をする |
2.開業準備で特に大切な3つのポイント

ここでは、飲食店の開業準備で特に大切な3つのポイントをご紹介します。
(1)飲食店のコンセプトを決める
飲食店を開業する際に重要なことは、お店のコンセプトを決めることです。物件の選択からメニューの開発、販促方法の決定など、全ての準備はお店のコンセプトに沿って進められます。主なやるべきことは、「5W2H」の法則を参考にしながら考えていきましょう。
- なぜ(Why):創業目的、飲食店を開業する理由
- 誰に(Who):ターゲット層
- 何を(What):メニューや単価の設定
- どこで(Where):立地や物件の選定
- いつ(When):開業時期や営業時間帯の決定
- どのように(how to):飲食店の業種やサービス形態、接客方法
- どのくらい(how much):どのくらいの店舗規模
(2)事業計画と資金調達
飲食店を開業するには資金が必要です。内訳としては開業準備の費用だけでなく出店後の運転資金も含まれます。
お店の業態やコンセプトにより資金の額は違いますが、売上が十分でなくても営業が続けられるように数ヶ月分の運転資金は用意しておかなければなりません。したがって、事前に事業計画を練り上げて必要な資金の額を明確に算出します。
なお、資金調達の方法は以下の3つのうちのいずれかを選択あるいは併用することになります。
- 自己資金
- 親族、友人、知人から借りる
- 金融機関から融資を受ける
自己資金だけで足りない場合は、親族などから借りたり金融機関から融資を受けたりして調達します。金融機関に借りる場合は、詳細な事業計画書を提出することが必要です。
(3)飲食店が成功するかどうかは「物件」がキーポイント
飲食店を出店する際は、「立地や物件によって成功するかどうかがほぼ決まる」といっても過言ではありません。成功するためには、お店のコンセプトやターゲットに適している物件を選ぶようにしましょう。一度決めたら移転することは容易ではないので、しっかりと物件の内容を確認して決めることが必要です。
3.まとめ

今回は飲食店を開業する際の、大まかな流れについて解説をしました。開業までには1年ほどの期間が必要であり、開業や営業に必要な資金も調達しなければなりません。最初は物件の取得費や改装工事費に高額な費用が掛かるので、できるだけコストを削減することが望まれます。「居抜きの神様」では、改装工事費用などを大幅に削減できる、お得な「居抜き物件」を多数ご紹介しています。駅近の店舗などさまざまな物件を用意しておりますので、少しでも開業資金を抑えたい方はぜひ、ご活用ください。