飲食店の10年以内の廃業率は?閉店理由や成功させるコツも紹介
飲食店業界の廃業率は高く、開業後10年以内に約90%が閉店すると言われています。この記事では、飲食店の廃業率の実態や主な閉店理由を解説します。さらに、飲食店を成功させるためのコツも紹介するので、今後の経営のヒントにしてみてください。
飲食店の廃業率は10年で約90%
飲食店の廃業率は非常に高く、開業から1年以内に約30%、10年以内には約90%が閉店すると言われています。中小企業庁の調査※によると、飲食店の廃業率は他の業種と比べて最も高いことから、経営の難しさが伺えるでしょう。
また、同調査からは飲食業の開業率も他の業種と比べて高いことが分かります。これは多くの人が飲食店の開業を目指す一方で、短期間で閉店に至るケースが多いことを示しています。
※出典:中小企業庁「中小企業・小規模事業者の現状 6.開廃業の状況」
飲食店が閉店する主な理由3つ
飲食店の廃業率は10年で約90%とされていますが、具体的にどのような理由で閉店に至るのでしょうか。主な理由には業績の悪化や人手不足、移転の失敗によるものが多いと言われています。
1.業績の悪化
飲食店が閉店する主な理由の一つは、業績の悪化です。開業当初は集客に成功していても、リピーターがつかずに業績が悪化していく飲食店は多く見られます。加えて、近くに競合店が出店したり、食材や光熱費が値上げされたりすると経営が悪化しやすくなります。
2.人手不足
人手不足も飲食店が閉店する主な理由です。非正規雇用のスタッフが多い影響もあり、慢性的な人手不足に悩む飲食店は少なくありません。欠員の補充ができずに、やむなく閉店を選択する飲食店も多いでしょう。また、従業員の教育が不十分で、サービスの質が低下した結果、顧客の満足度が下がり業績が悪化するケースもあります。
3.移転の失敗
移転に失敗することも閉店の理由になります。移転前は順調に売上を伸ばしていても、移転後の立地や周辺環境に左右され、売上が下がるケースが多いためです。移転は成功すると大きく売上を伸ばせますが、常連客を失うリスクも高いため、移転時期や移転先は慎重に検討する必要があります。
飲食店を成功させる3つのコツ
飲食店の高い廃業率を踏まえた上で、経営を成功させるには日々の収支を把握しておくことが重要です。さらに複数の方法で集客したり、業種や業態の変更を検討したりして売上を伸ばしましょう。
1.収支を把握する
収支をしっかり把握することは、飲食店経営を成功させる上で非常に大切です。日々の売上や経費を管理し、どれくらい利益が出ているかを確認しましょう。毎日の売上や食材の仕入れ費用、家賃光熱費や人件費などを記録しておくと、無駄な出費を見つけやすくなります。ただし、人件費を下げすぎると人手不足に陥ってしまうので、業務の効率化を図るか、家賃の安い場所への移転を検討するなどの対処法がおすすめです。
2.複数の方法で集客する
飲食店を成功させるためには、集客方法を増やすことも重要です。チラシや店頭ディスプレイ、SNSやグルメサイトなど、さまざまな方法でお店の存在をアピールしましょう。新メニューを開発してSNSで情報を発信したり、常連客に友達を紹介してもらうキャンペーンを行ったりするのも効果的です。ひとつの集客方法にこだわるのではなく、複数の方法を試すことで顧客を増やすチャンスが広がります。
3.業種や業態を変更する
売上に伸び悩む場合は、業種や業態の変更も考えてみましょう。時代や顧客のニーズに合わせて、お店のスタイルを変えると成功する可能性が高まります。例としては、コロナ禍以降にニーズの増加したテイクアウトやデリバリーを始めたり、健康志向のメニューを取り入れたりすると、新規顧客を開拓できるかもしれません。飲食業界のトレンドもチェックしながら、顧客のニーズを満たせるアイデアを検討してみてください。
コストを抑えて飲食店の移転・閉店をするなら「買取の神様」へ
飲食店を賃貸契約していた場合、移転・閉店の際には原状回復工事が必要です。しかし内装や設備をそのままの状態で手放す造作譲渡を選択すると、工事費用を削減できる上に、利益が発生するケースもあります。
「買取の神様」は、300店舗以上の飲食店の買取経験がある不動産会社です。グループ会社において10業態100店舗以上の開業及び経営経験があり、物件所有者や管理会社との交渉もすべて弊社が承ります。また、一般的な不動産会社で発生する仲介手数料が不要となっているため、コストを削減して移転・閉店したいとお考えの方におすすめです。無料で相談や査定も承っておりますので、移転や閉店を検討される際はぜひ一度お問い合わせください。
コメント