飲食店の間貸しとは?メリット・デメリット、注意点を解説

飲食店の間貸しとは、自分の店舗を別の飲食業者に貸すことを指します。休業日や営業時間外などに貸し出すことで、賃料を得られるため、飲食業界で近年注目されています。今回は、飲食店の間貸しのメリットやデメリット、貸し出す際の注意点を解説します。

目次

飲食店の間貸しとは

飲食店の間貸しとは、別の飲食業者などに自分の店舗を貸すことを指します。店舗の営業時間外や休業日に貸し出す他、アイドルタイムに店舗で使用していないスペースを貸すこともあります。

具体例を挙げると、夜間の営業のみの居酒屋であれば、日中は他の飲食業者に貸すといったスタイルが考えられます。

貸し手は賃料を得られ、借り手は開業するための初期投資なしで営業ができるため、双方にとってメリットのある方法として注目されています。

飲食店の間貸しのメリット

飲食店の間貸しのメリットは、店舗の営業時間外や休業日などを活用して、副収入を得られる点です。

また、借り手側の飲食業者の顧客が店舗に出入りすることで、自分の店舗を知ってもらう機会も生まれます。間貸しすることで、自分の店舗への新たな顧客を得られる可能性もあるでしょう。

飲食店の間貸しのデメリット

飲食店の間貸しは、店舗を共有するにあたってのルールをきちんと決めておかないとトラブルを招くおそれがあります。

例えば、水道光熱費が想像以上に高くなる、借り手側が店舗の使い方やゴミ捨てなどが雑で負担が増える、借り手側が店舗の設備を壊してしまうをなどのトラブルが考えられます。

また、衛生管理の面でも注意が必要です。万が一、借り手側が食中毒を起こした場合、責任を問われる可能性があります。

例えば、貸し手側が借り手側に業務委託する形で飲食店を営業している場合は、貸し手側に責任が発生し、営業停止処分を受けることになります。また、借り手側が貸し手側の営業許可を用いて営業している場合も、連帯責任で営業停止となります。

飲食店を間貸しする際の注意点

飲食店を間貸しする際には、いくつかの注意点も存在します。トラブルを防いで間貸しするためにも、注意点を把握しておきましょう。

物件オーナーの許可をとる

賃貸物件の店舗を間貸しする場合は、事前に物件を所有するオーナーに許可をとる必要があります。独断で間貸しすれば、立ち退きを求められるおそれもあるため、必ず許可をとりましょう。

間貸しの賃料の相場を知っておく

間貸しの賃料については、物件の家賃をベースに使用する面積や割合、時間によって算出するのが一般的です。立地条件や設備によっても異なりますが、「家賃の3分の1」「都心部の場合は1日5,000円~1万5,000円程度」が賃料の相場といわれています。

なお、水道光熱費が発生する場合は、どのくらいの割合を負担してもらうかも考慮しながら賃料を決めましょう。

店舗利用のルールを決める

間貸しすることで店舗を共有することになるため、店舗の使い方、食材や消耗品の管理、ゴミ捨て、衛生管理についてなど、事前にルールを決めておくと安心です。使用してほしくない設備などがあれば、事前に伝えておくと良いでしょう。

保健所の営業許可・食品衛生責任者の資格の有無を確認しておく

飲食店を営業する際は、保健所で営業許可をとる必要があります。間貸しの場合、貸し手側が営業許可を得ていれば、借り手側も営業が可能です。

ただし、食中毒が起きた際は連帯責任となるため、できれば貸し手側も営業許可をとっておくと安心です。営業許可をそれぞれ取得していれば別の店舗としてみなされるため、万が一の際に連帯責任を負わずに済むでしょう。

また、食品衛生責任者の資格は、貸し手、借り手のどちらも取得している必要があります。間貸しする際は、借り手側が食品衛生責任者の資格を取得しているか必ず確認しましょう。

飲食店の間貸しは注意点を踏まえて行おう

飲食店の間貸しには、副収入を得られるチャンスがあります。しかし、独断で間貸ししたり、ルールを決めずに間貸ししたりすれば、思わぬトラブルに発展するおそれもあります。間貸しする際は注意点を確認のうえ、貸し出ししましょう。

「間貸しだけでは経営が厳しい」「飲食店の閉店を検討している」といった場合は、閉店を検討されているオーナー様の店舗の売却相談・査定を無料で行っている「買取の神様」お気軽にご相談ください。

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この記事を書いた人

ライター歴7年。担当する案件はコスメ、ジュエリー、マネー、飲食関係などさまざま。ライターの傍ら、美味しいまかない目当てに知人の飲食店のお手伝いをすることも。読む人にとって分かりやすく、親切な記事を目指します。

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