飲食店の1年以内の廃業率は?廃業しやすい理由と経営を続けるポイントを解説

飲食サービス業は、他業種に比べて開業率・廃業率が高い傾向にあります。飲食店を長く経営するには、開業前の事業計画や資金準備に加え、開業後も売上やコストを把握し、集客方法を見直していくことが大切です。本記事では、飲食店が短期間で廃業する理由と、廃業を避けるためのポイントを解説します。

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目次

飲食店の1年以内の廃業率はどのくらい?

飲食店は「開業から1年以内に約30%が廃業する」といわれることがあります。ただし、この数字を裏づける公的な統計は確認できません。一方で、中小企業庁の統計では、「宿泊業、飲食サービス業」は他の業種と比べて開業率・廃業率ともに高い傾向にあります。

「1年以内に約30%」という数字を飲食店全体の廃業率として受け取るのではなく、業種別の開業率・廃業率などの統計を参考に、飲食店は比較的入れ替わりが激しい業種であることを理解しておきましょう。

参考:中小企業庁「2023年版 中小企業白書 第2節 起業・創業」

飲食店の1年以内の廃業率が高いといわれる理由

飲食店の1年以内の廃業率が高いといわれる背景には、初期投資額が高額であること、利益を出しにくいこと、運転資金が不足しやすいことが挙げられます。飲食店が短期間で廃業してしまう理由をみていきましょう。

1.初期投資額が高くなりやすい

飲食店は、開業時の初期投資額が高額になりやすい業種です。物件の取得費用や内装・設備費用など、開業前にまとまった資金が必要です。さらに、営業開始後も食材の仕入れや人件費、広告宣伝費などさまざまな費用が発生します。

初期投資は営業利益で回収していくものですが、開業後に黒字化するまで時間がかかる場合もあります。利益が少ないほど借入の返済に追われ、経営難から廃業してしまうケースも珍しくありません。

2.利益を出しにくい

飲食店は、食材費・人件費・家賃といったランニングコストが高く、利益を確保しにくい業種です。コストを意識して食材の原価率を低く抑えると、メニューの品質に影響が出る可能性があります。一方、原価率を高く設定すると利益率が下がり、経営が厳しくなります。

また、材料費の高騰や感染症の流行など、社会情勢の影響を受けやすいことも、利益を出しにくい原因です。

3.運転資金が足りなくなる

運転資金の不足も、廃業につながる要因のひとつです。開業直後は売上が安定しないことが多い一方で、家賃や人件費、仕入れ代などのランニングコストはかかります。

日本政策金融公庫によると、事業開始からおよそ1年のうちに黒字基調となった企業は全体の約65%とされています。黒字基調になるまでの期間には差があるため、開業前に運転資金へゆとりを持たせておくことが大切です。

出典:日本政策金融公庫「創業の手引」

飲食店の1年以内の廃業を避けるためのポイント

飲食店が短期間で廃業するのを避けるには、事業計画を具体化し、売上とコストを継続的に確認しながら、集客につなげることが重要です。飲食店を安定して経営していくためのポイントを紹介します。

1. 事業計画をもとに戦略を立てる

飲食店を開業する際は、どのような店を目指すのかを明確にし、事業計画に落とし込むことが大切です。主に、次のような項目を整理しておきましょう。

  • ジャンル
  • ターゲット(年代や食の好み)
  • 出店場所
  • メニュー内容
  • 価格帯
  • 店の強み
  • 集客方法

事業計画書が完成したら、それを元に戦略を練ります。ターゲットとなる顧客の年齢層や好みを分析し、メニューや価格、営業時間などを検討します。さらに、周辺の競合店との差別化を明確にすることで、独自の強みを打ち出せるでしょう。例えば、地元産の食材を使った料理を提供するなど、店の特徴が伝わる具体的な強みを打ち出すことで、集客につなげやすくなります。

2.売上とコストを把握する

飲食店を継続して経営するには、売上だけでなく、食材費や人件費、家賃、光熱費などのコストも把握する必要があります。売上が増えていても、コストがそれ以上に増えれば利益は残りません。

月ごとの売上や各費用の推移を確認し、原価や人件費に無駄がないかを定期的に見直しましょう。資金繰りや経理に不安がある場合は、税理士などの専門家に相談するのもひとつの方法です。

3.広告を利用して集客する

売上を安定させるには、広告や宣伝による集客も大切です。新規開業の場合、チラシ配布やSNSを通してお店の存在を知ってもらう必要があります。チラシにオープン記念として割引クーポンを配布すると、地域住民に来店してもらいやすくなるでしょう。また、グルメサイトに掲載することで、より広い客層にアピールできます。

ただし、割引や掲載には費用や利益率への影響が伴います。かける費用や期間をあらかじめ決め、効果を確認しながら続けましょう。

飲食店の移転や閉店を検討するなら「買取の神様」に相談を

飲食店は比較的入れ替わりが激しい業種ですが、事前準備や適切な経営管理によって、長く営業を続けられる可能性を高められます。特に事業計画やコスト管理、広告戦略は欠かせません。これらを意識して、長く愛されるお店作りを目指しましょう。

経営を続けることが難しく、閉店を検討する場合は、必要な手続きや費用を早めに確認しておくことも大切です。

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この記事を書いた人

首都圏在住・ライター歴7年。東京近郊の食べ歩きが趣味です。路地裏にあるような穴場の名店を見つけると嬉しくなります。元マスコミ勤務の経験を活かし、正確で読みやすい情報提供を心がけています。

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