練馬駅は、西武池袋線・西武有楽町線・西武豊島線に加え、都営大江戸線の4路線が乗り入れるターミナル駅です。副都心や都心方面へのアクセスに優れ、住みやすい街として人気があります。駅南側は歓楽街、北側は大型施設や住宅街が広がり、昼夜を問わず多くの人でにぎわう街です。この記事では練馬駅の基本情報や街の特徴、周辺施設を紹介し、飲食店の出店を検討している方に向けて駅周辺の飲食店情報や店舗賃料相場も解説します。
練馬駅
所在地 | 東京都練馬区練馬1丁目 |
路線・乗降者数 | 西武鉄道 121,493人 都営大江戸線 74,420人 |
前後駅 | 西武池袋線 桜台駅←練馬駅→中村橋駅 西武豊島線 練馬駅→豊島園駅 西武有楽町線 新桜台駅←練馬駅 都営大江戸線 新江古田駅← 練馬駅→豊島園駅 |
参照:西武鉄道「2024年度 駅別乗降人員(1日平均)」・東京都交通局「各駅乗降人員一覧」
練馬駅前の特徴

練馬駅は1915年、武蔵野鉄道(現:西武池袋線)の開通に伴い、当時の下練馬村に新駅として誕生しました。現在は西武池袋線・豊島線・有楽町線・都営大江戸線が乗り入れ、池袋へ約10分、新宿へも乗り換えなしでアクセスできるなど、都心への交通利便性が高いエリアです。
駅周辺には大型スーパー「西友 練馬店」、駅直結の複合施設「Coconeri(ココネリ)」があり、食品売場・飲食店・クリニック・区立図書館・ホールなどが揃っています。駅北口側は千川通りや練馬銀座商店街など、昔ながらの飲食店・個人店からチェーン店まで出店しています。駅周辺には区役所や文化センター、公共施設が集積。徒歩圏内に帝京平成大学や多くの公立学校があるため、学生の通行が絶えません。ファミリー層はもちろん、一人暮らしの若者や学生、オフィスワーカーも多く、幅広い客層で賑わいます。
各出口の特徴
中央口
西武池袋線・有楽町線・豊島線の主要改札口。千川通りに面しており、飲食店や商業施設が多く集まります。
中央北口・北口
バスターロータリーに直結、バス利用に便利な出口。Coconeri、練馬文化センターといった大型施設が出口目の前のロータリーに面しています。駅前からは練馬銀座本通り商店街、弁天通り商店街といった商店街が伸びており、薬局や美容室、整骨院など生活に密着した店舗が並んでいます。
西口
西武鉄道の高架下に設けられた出口です。練馬区役所方面へ向かうのに便利。徒歩5分程度で区役所や郵便局にアクセスできます。
南口
駅南側の商業施設エリアに直結し、西友や飲食店街が広がる出口。千川通りに面し、居酒屋やスナックなどディナー営業中心の店舗が多いのが特徴です。
A1・A2
都営大江戸線の出口です。A1は練馬区役所や練馬郵便局方面に通じ、千川通りにも出やすい位置にあります。A2は千川通りや弁天通り方面。エレベーターを完備し、バリアフリーでの利用に適しています。
練馬駅周辺の飲食店情報

練馬駅周辺の飲食店数
568件
業態別飲食店数
和食 | 145件 |
洋食・西洋料理 | 62件 |
中華 | 45件 |
アジア・エスニック | 38件 |
カレー | 18件 |
焼き肉・ホルモン | 23件 |
居酒屋 | 169件 |
ラーメン | 42件 |
カフェ・喫茶店 | 58件 |
バー | 60件 |
和食と居酒屋が多いエリアです。居酒屋や和食が多く、駅近にはチェーン店も多く出店しています。区役所や商業施設が集まることからランチ需要が高く、リーズナブルなランチを提供する店が目立ちます。またベッドタウンとしても有名で、学生やファミリー層向け業態も豊富です。
練馬駅周辺の人気カフェ
練馬駅西口からすぐの場所にある老舗ベーカリー、カレーパン発祥の店のひとつとして知られています。看板商品の「ゆでたまご入りカレーパン」は、地元の特産品である練馬大根を練り込んだ生地を使用。スパイシーで風味豊かなカレーとゆで卵の相性が抜群で、多くのリピーターを得ています。練馬大根は酵母としても利用され、店自慢の食パンにも活かされています。
2021年にリニューアルされた2階のカフェスペースでは、購入したパンだけでなくカフェメニューもゆったり味わえるため、ランチや休憩にぴったりの憩いの場となっています。
練馬駅から徒歩8分、15種類の厳選スパイスを使った自家製カレーとふわふわのシフォンケーキが人気のカフェです。「たっぷりやさいのチキンカレー」は和風ダシをベースにしたチキンカレーに練馬産の旬野菜をトッピング。「赤ワインとスパイスで煮込んだビーフカレー」は牛すね肉がゴロゴロと入った食べごたえ抜群のカレーです。ランチタイムにはサラダとスープが付いたお得なセットで楽しめます。
木目調のインテリアでまとめられた店内は、温かみのある居心地の良い空間。一人でも、家族連れでも気軽に立ち寄れる親しみやすさが魅力です。
練馬駅から徒歩9分、40年以上の歴史を持つ純喫茶。2022年に事業継承を経てリニューアルオープンしました。
こだわりは、サイフォンで丁寧に淹れる本格コーヒー。香り高くまろやかな味わいで、常連客に愛され続けています。フードメニューはナポリタンやハンバーグ、ピザトーストなど純喫茶らしいラインナップが揃います。なかでも一番人気は手焼きホットケーキ。ふかふかの生地にバターとシロップを添えた、シンプルながらもやさしい甘さと軽やかな口当たりが評判です。
店内はカウンター席とテーブル席があり、昭和レトロな雰囲気の中で食事やデザートをゆったり楽しめます。懐かしさと居心地の良さを兼ね備えた喫茶店です。
店舗賃料相場
練馬駅の店舗賃料相場情報(直近1年間)
平均坪単価 | 21,307円 |
最高坪単価 | 69,899円 |
最低坪単価 | 6,679円 |
練馬駅の平均賃料相場年別推移(2022年〜2025年)
2025年 | 21,402円 |
2024年 | 21,403円 |
2023年 | 22,300円 |
2022年 | 20,485円 |
参照:飲食店ドットコム「練馬駅の賃料相場情報」(2025年9月現在)
※2025年9月17日に取得したデータです。データは更新されている可能性があります。
練馬駅周辺の特徴

街の特徴
「練馬」という地名は古く、奈良時代の文献にも登場するほどです。由来は諸説ありますが、一説には「田畑を耕す際に馬で草を“練る”ように踏み固めた土地」であったことから「練馬」と呼ばれるようになったとも。江戸時代には農村として発展し、練馬大根の産地として全国に知られるようになりました。
明治に入り、明治11年(1878年)の郡区町村編成法により、練馬の大部分は北豊島郡に編入、さらに明治22年(1889年)の町村制施行により、周辺の村々が合併して練馬村が成立。戦後、1947年に板橋区から分区して練馬区が誕生しました。
2000年代に入ると、駅周辺で再開発事業が進められました。駅北口の再整備や複合施設 Coconeri(ココネリ)の誕生、区役所と文化施設を結ぶデッキも整備され、行政機能・商業機能・文化機能が一体となった都市拠点としての利便性が向上しています。
街の特徴としては、副都心や都心へのアクセスの良さに加え、駅周辺にスーパーや商業施設が集まった生活利便性が高い点が挙げられます。住宅地が広がる中で庶民的な飲食店も多く、ファミリー層を中心に人気です。また、アニメ制作会社が多数立地していることから「アニメの街」としても知られています。
近隣の公共施設・商業施設
練馬区ファミリーサポートセンター(88m)
練馬区役所 練馬文化センター(150m)
練馬区役所(328m)
エミオ練馬(33m)
Coconeri(ココネリ)(95m)
近隣企業オフィス
(株)ブロッコリー(230m)
東建コーポレーション(株)東京練馬支店(343m)
(株)コスモ・パワー(650m)
(株)平賀(873m)
近隣学校
武蔵高等学校中学校(1.2km)
東京都立練馬工科高校(1.8km)
武蔵大学 江古田キャンパス(1.3km)
武蔵野音楽大学(1.7km)
祭り・イベント

毎年10月第3日曜日に開催される練馬区最大級の秋祭りです。1978年に「練馬区民祭」として始まり、現在は練馬駅北口エリア(平成つつじ公園・マロニエ通り周辺・練馬総合運動場など)を会場に実施されています。約170以上の模擬店や飲食ブースが立ち並び、区の名産品やグルメが楽しめるほか、子ども向け体験イベントや地域団体のステージ発表も充実。練馬区産業見本市も同時開催され、地元の魅力を一挙に味わえるイベントです。
練馬駅近くの練馬大鳥神社で毎年11月の「酉の日」に開催される「酉の市」です。
酉の日とは、暦の十二支で酉(とり)に当たる日のこと。酉の日は12日おきに巡ってくるので、酉の市もその年により2回または3回と複数日行われます。最初の酉の日は「一の酉」、続いて「二の酉」、「三の酉」と呼ばれます。
酉の市は、大鳥神社をはじめとする「鳥」にゆかりのある神社で行われる開運招福・商売繁盛を願う祭りです。名物である熊手は、福を「掃き込む、かきこむ」という意味を持つ縁起物。当日は色鮮やかな熊手市、屋台、地元芸能なども催され、練馬の秋を彩る賑やかな風物詩となっています。
毎年4月第4日曜日に石神井公園で開催されるイベントです。石神井城主・豊島泰経と照姫の物語をもとにした「照姫行列」では、甲冑や豪華な時代衣装をまとった約100名が公園と駅前商店街を練り歩きます。また、城落城の物語を再現する「舞台演劇 照姫伝説」も披露。野外・駅前など4カ所のステージでは伝統芸能や演奏、チャンバラ合戦体験など多彩なイベントも実施されるほか、地元物産・定番グルメが揃う模擬店が多数出店します。
主要通り
千川通り

練馬駅のすぐ南側を東西に通る主要道路です。南長崎駅付近から上石神井駅付近までを結びます。終日交通量が多く、沿道には飲食店や商業施設が並んでいます。通り沿いには桜並木があり、春には桜まつりとともに花見スポットとして有名です。
目白通り

九段下交差点 から関越自動車道・練馬インターまでを結ぶ幹線道路。練馬駅周辺では駅南側を走り、通り沿いには練馬区役所があります。都営バスの路線も多数運行しており、交通の要所としても重要です。

練馬駅南側、千川通りから目白通り方面へ向かう通り。居酒屋やスナックなどが建ち並ぶ歓楽街でもあります。大手チェーン店から個人経営の小規模な店舗まで多くの飲食店が集まった、グルメ街として知られています。
練馬銀座本通り
練馬駅北口の東側にある商店街、通称「練銀(ねりぎん)」。戦後まもない1946年に誕生した歴史ある商店街です。全長約150メートルとコンパクトながら、飲食店、美容室、整骨院、鮮魚店など約25店舗が並び、活気あふれる雰囲気を感じられます。
人気スポット

練馬駅北口から徒歩1分に位置する区立公園です。春になると、区の花であるつつじで彩られます。つつじは約600品種、約16,000株と種類・本数ともに豊富。久留米系の品種を改良した「練馬の鏡」といった希少な品種も見られます。令和6年4月に開園30周年を迎え、つつじの魅力を伝え広げる公園、人々がにぎわう公園として全面リニューアルが進められています。

多目的ホールを備えた文化施設。コンサート、演劇、伝統芸能やバレエなどの公演のほか、各種講座、講演会、会議などにも利用されています。狂言師の野村万作氏が名誉館長を務めており、氏が所蔵する狂言装束の展示コーナーも見どころです。
練馬大鳥神社
練馬駅南口からすぐ、商店街の中に鎮座する歴史ある神社です。江戸時代初期・正保年間(1645年頃)に創建されました。祭神は天之日鷲命と鶴霊神。毎年11月の「酉の市」には数万人が訪れ、商売繁盛や開運を願う参拝者で大変な賑わいを見せます。境内には、明治16年(1883年)に建立された石薬師堂もあり、自然石に「薬師如来」と刻まれた祠は目の守護神として地域住民に親しまれています。
都心へのアクセスと活気ある商店街が共存する練馬駅
練馬駅は、4路線が乗り入れるターミナルとして都心へのアクセスに優れ、平日も休日も多くの人が行き交う活気あるエリアです。駅周辺には区役所や文化センター、大型商業施設や商店街が集まり、ビジネスパーソンやファミリー層、学生、観光客と幅広い客層の需要が期待できます。居酒屋や和食店の需要が高い一方で、カフェや多国籍料理など新しい業態も受け入れられる土壌があります。
初期費用を抑えながら開業したい方には、内装や設備を活かせる居抜き物件がおすすめです。「居抜きの神様」では、新規開業向けの小型店舗をはじめ、豊富な居抜き物件情報を多数取り揃えています。練馬駅エリアでの出店を検討中の方は気軽にご相談ください。
コメント