LINEは、日本国内で9,700万人(2024年3月時点)が利用するコミュニケーションアプリです。膨大なユーザー数を誇ることから、プロモーションやマーケティングにおいて、多くの企業で活用されています。飲食店の販促においても、LINEを用いることは非常に重要な施策の一つといえます。特にLINE公式アカウントの開設・運用は飲食店の売上を支える【リピーター育成】に効果を発揮します。
本記事では、LINE公式アカウント活用のメリットと友だちを増やすアイディアについて解説します。
LINE公式アカウント活用のメリット
飲食店の販促において重要なこととして、
・新規のお客様に認知してもらい、来店いただくこと
・一度来店した方にリピーターになってもらうこと
が挙げられると思います。その中で、LINE公式アカウントは後者のリピーター育成に有効なツールとなります。他のSNSと比較しても圧倒的なユーザー数を誇ることが大きなメリットで(2024年3月時点:9,700万DL)、日本の約8割の人口が利用していることから大きな影響力を持っています。ここではLINE公式アカウントを活用するメリットについてピックアップします。
LINE公式アカウント活用のメリット①無料で開始が可能
LINEを活用した店舗集客の大きなメリットの一つは、無料で開始が可能な点です。
LINE公式アカウントは、初期費用なしで作成でき、基本的な機能を無料で利用することができます。これにより、広告予算・プロモーション予算が潤沢ではない飲食店でも、気軽に導入できるのが大きな利点です。
初期費用を抑えながらも、友だち追加されたユーザーに対してメッセージを送ることで定期的に自社の店舗を想起してもらい、LINE限定のキャンペーンやクーポンを配信することで来店の動機づけできるなど、様々な活用方法で集客を強化することができます。特に他のSNS媒体等と比較すると、コストを抑えつつ、友だち追加してくれた関心の高いユーザーに対して直接メッセージを送ることができるため、費用対効果が高いことも特徴です。
ただし、無料プランではメッセージ配信数に制限がありますので、大量のメッセージを送る場合には、利用前には各機能やサポートの詳細を確認するようにしましょう。
LINE公式アカウント活用のメリット②リピーター獲得が見込める
飲食店にとって一度新規で来店したユーザーを再来店させ、リピーターとするかどうかは集客において重要な指標といえます。どれほど多くの顧客を集められても、来店が一度きりでは売上の維持が難しくなるからです。
LINEでは、様々な機能を利用して、ユーザーに再来店する動機を与えることができます。
1回目の来店時にお友だち登録を促した後は、LINEを通じた定期的な情報発信でユーザーとの継続的な接点をつくり、興味・関心に合わせたメッセージや情報を送ることで、購入意欲を高めることができます。さらに、次回の来店で利用できるクーポンや特典と交換できるスタンプカードなどの活用により、リピート利用を促すことも可能となります。
LINE公式アカウント活用のメリット③タイムリーな告知と開封率の高さ
コミュニケーションインフラとして定着しているLINEは、到達率が高く、プッシュ通知で確実に気づいてもらえるため、メールマガジンよりも開封率が高いと言われています。印刷物が必要なチラシと比較すると、準備期間を短縮でき、よりタイムリーな販促活動が可能となります。飲食店における活用で、例えば、突然の雨で「雨の日割引」を適用する場合も、チラシなどの告知は間に合いませんが、LINEのメッセージ配信であれば対応が可能です。
LINE公式アカウントの友だちを増やすアイディア
LINE公式アカウントを活用して「リピーター」を増やしていくには、まずは友だちの母数が必要となるため、友だち追加をしてもらう必要があります。ここでは友だちを増やす方法についていくつかご紹介します。
LINE公式アカウントの友だちを増やすアイディア①特典の活用
最もポピュラーなやり方は「友だち特典」を付けることです。例えばお友だち登録で「ドリンク1杯サービス」「お会計から5%off」など、来店当日から使える特典を付与することで、友だち登録をスムーズに促すことができます。
LINE公式アカウントの友だちを増やすアイディア②店頭POPの活用
アイディア①に記載した特典をどのように告知して友だち登録に繋げるかの一例として、店頭POPの設置があります。テーブルに置く、壁にポスターを掲示するなどの工夫で、POP内に記載のQRコードから友だち登録を促す導線を設けることが可能です。
LINEの友だち獲得がうまくいっているお店の中には、卓上や壁面以外にも、「トイレ」にLINEの友だち誘導やGoogleの口コミ依頼用のQRコードが入ったポスターを掲示することがあります。目を引く場所や滞在時間が長くなる場所にポスターを設置することで LINE公式アカウントの存在をお客様にアピールしやすくなります。
LINE公式アカウントの友だちを増やすアイディア③来店時のお声がけ
もう一つ店頭で行える施策として、従業員の方からお客様へのお声がけです。スムーズなコミュニケーションを取ることで、自然に登録を促すことが可能です。また、POPに気が付いていない方にもアプローチでき、網羅的に友だち登録を促すことができます。
LINE公式アカウントの友だちを増やすアイディア④友だち追加課金型広告
広告予算が発生しますが、広告で友だち追加を獲得することが可能です。
Cost Per Friendの頭文字を取って、CPFと一般的に言われており、友だち追加に対して広告費用を支払うという意味です。通常のクリック課金(CPC課金)は広告クリック→サイト誘導で広告費用が発生しますが、友だち追加広告は友だち獲得1件あたりに費用が発生いたします。店舗周辺の居住者に絞ったり、女性ターゲットのお店であれば女性に絞ったり、細かな粒度で友だち追加を促すことができます。これまで記載した方法は店舗に来た方へのアプローチなのに対して、CPF課金は来店前のユーザーへの訴求になるため、新規ユーザー獲得の観点、店舗認知を拡大する点でも有効な手段となります。
LINE公式アカウントの友だちを増やすアイディア⑤予約機能の活用
LINE公式アカウントと予約サービスを連携させると、飲食店に限り、「LINEで予約」を使えるようになります。この機能を搭載することでお客様にとっては煩わしい電話での予約が不要となり、空き時間を簡単に確認することができます。また店舗側も電話応対の業務負荷軽減やミスによるダブルブッキングを防ぐなどの効果もあります。こういったお客様にとってのメリットをLINE公式アカウントに取りいれることで、友だち登録する理由づくりとなります。
【LINE公式アカウントと連携できる予約サービスツール】
・idea;record(よやくるー)
・ebisol(グルメサイトコントローラー)
・ぐるなび(ぐるなび台帳)
・LINEヤフー(Yahoo!リザベーションマネージャー)
・USEN Media(SAVOR JAPAN)
・Retty(LINEで予約)
LINEミニアプリ(例:ダイニー)の導入
LINE公式アカウントの機能を拡張する方法としてLINEミニアプリがあります。特に飲食店向けのLINEミニアプリとしては、ダイニーがもっとも有名で、全国チェーンの「串カツ田中」等も導入し、LINE公式アカウントの成果最大化を行っています。(出展:LINEを活用して、3カ月で再来店率5.4%向上 居酒屋「串カツ田中」の集客戦略とは)
ダイニーの機能として「モバイルオーダー」があります。来店者がテーブルオーダーするとLINEが立ち上がり、自動で友だち登録される仕組みです。これにより、自然な流れで友だち追加を促すことができます。再来店時には、チェックインすることで ゲームに参加することができます。結果に応じてクーポンが発行されるため、来店者に楽しんでいただきながら、LINEの友だちを増やすことができます。また、ダイニーの機能を 活用し、再来店を促すメッセージや常連さん向けのメッセージなど、配信内容を出し分けることもできるため、マーケティング効果の最大化も期待できます。飲食店向けには ダイニーの格安プラン(飲食店向けダイニープラン)が開放されていることも嬉しいポイントです。居抜きの神様では新店オープンの際には、開店まででなく、開店後も充実した販促サポートを提供することができます。(出店の神様)
LINE公式アカウントの友だちを増やすアイディア⑥ショップカード機能の活用
最後に紹介するアイディアは「ショップカード機能」です。来店・購入ごとにポイントを付与し、獲得ポイントに応じて特典を設定することで、再来店を促します。例えば10回来店で、ドリンク無料などの複数回の来店を動機づける仕組みにすることで、リピーター育成が可能です。
まとめ
飲食店においてLINE公式アカウントを活用するメリットや活用時の友だちを増やすアイディアを紹介いたしました。来店されたお客様が1回きりにならない為の工夫として、上手にLINE公式アカウントを活用することは飲食店運営では欠かせないポイントとなります。
居抜きの神様では、飲食業の開業を目指す方向けに、小型物件を中心とした好条件の物件を揃えています。居抜き物件を使うことによって初期費用を抑えて開業することができます。
飲食店の開業販促のアドバイスも可能ですので、本記事がその第一歩として参考になれば幸いです。
【記事執筆者】
株式会社読売IS 営業部所属:大和田遼
2013年新卒で入社。5年間大手通信キャリアのエリアマーケティング業務などに従事。その後、6年間の支社営業時に「輸入車ディーラー」「学習塾」「24時間フィットネスジム」「宅食業」などの紙媒体とデジタルをミックスした広告販促にかかわった経験を持つ。サイト、LP制作・SEO対策・広告運用・SNS運用など幅広い領域での営業実務経験を持ち、その経験を活かしたクライアントサポートを得意としている。
販促サポート記事執筆例
LINE公式アカウントの重要性に関する元記事はこちら
新店オープン時のスタートダッシュに最適!LINE公式アカウントのお友だちを獲得できるCPF課金広告
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