【草加駅のラーメン店を200万円で買取】居抜き店舗買取成功事例

草加駅西口から徒歩4分、路地に佇む小箱ラーメン店「麺屋 鯛鯛」。鯛だしの記憶に残る一杯で一定の支持を集めたものの、席数と立地の制約、そして魚介スープの再現性の難しさが収益を圧迫しました。居抜き物件として掲載を開始したものの、約半年を経ても第三者との成約には至らず、最終的には「買取の神様」による200万円での買取へと転換しました。今回は、「麺屋 鯛鯛」の閉店理由の分析から買取に至った経緯と流れ、、さらに再生を見据えた“次の飲食店オーナー向けプラン”までを具体的に紹介します。

目次

居抜き店舗の概要

エリア埼玉県草加市
最寄り駅草加駅から徒歩4分
面積約17.6坪(58.18㎡)
階数1階
買取額(造作譲渡代金)2,000,000円(税込)
前業態ラーメン(麺屋 鯛鯛)
閉店理由業績不振
営業年数5年半

草加駅のラーメン店「麺屋 鯛鯛」の閉店理由

「麺屋 鯛鯛」は、2019年7月5日の開業以来、鯛の香りが広がる一杯で多くのリピーターを集めてきた人気ラーメン店。 埼玉県草加市氷川町2104-16、草加駅西口から徒歩4分という、一見すると集客にも有利な立地にありました。

しかし、好条件に見える立地にも集客面の課題が隠れており、さらに店舗の構造的な制約も重なって、やむなく閉店に至りました。ここでは、「麺屋 鯛鯛」が直面した具体的な閉店理由を整理していきます。

閉店理由1.路地裏立地で通りがかりの集客が難しかった

草加駅は1日あたり8万人以上が利用する大型駅。「麺屋 鯛鯛」は駅から徒歩4分とアクセス自体は悪くないものの、西口ロータリーから路地を2本入った「人通りの少ない場所」にありました。

このエリアには寿司店やダーツバーなどはあるものの、飲食店が集まりやすいメイン通りからは外れているため、通りがかりの集客はほぼ見込めない立地です。そのため、「足を運ぶ理由」をつくる発信力や話題性が欠かせません。結果として、立地条件そのものが集客のハードルとなり、安定した来店数の確保が難しかったと考えられます。

閉店理由2.席数が少なく回転率に限界があった

「麺屋 鯛鯛」はカウンター5席のみの小さな店舗でした。ピーク時に満席でも、1時間に提供できる杯数は最大10杯ほど。昼1.5時間・夜2.5時間のピークをフルに活かしても、理論上の上限は40杯/日※にとどまります。

さらに、立地は人通りの少ない路地裏。メイン通りのように自然流入を見込める環境ではないため、回転率で売上を補う戦術が取りにくい構造でした。この“物理的な上限”が経営のボトルネックとなり、安定した売上の確保が難しかったと考えられます。

※常時満席を仮定した理論値

閉店理由3.看板商品のスープが安定しにくかった

「麺屋 鯛鯛」の看板メニューは、鯛の旨みを活かした魚介スープ。香りと風味で他店との差別化には成功しており、食べログ3.45・口コミ74件・保存1,352件という数字がその人気を物語っています。

しかし、魚介スープは素材の状態や火加減、温度管理などちょっとした調理の差で味が変わりやすいという難しさがあります。実際、レビューでは「日によって印象が違う」という声も散見されました。

温度を上げすぎると雑味が出てしまい、下げると香りが立たない。現場ではそのリスクを避けようとしてスープをぬるめで提供することもあり、香り・温度・とろみのバランスが崩れてしまう日があったといいます。

このような味のブレは、リピーターの満足度や評価スコアの伸び悩みに直結します。結果として、もう一段上の評価(★3.5超)を獲得しきれず、集客力と収益拡大にも影響したと考えられます。

閉店理由4.テイクアウトと集客施策が売上の底上げにつながらなかった

席数が少ない分、売上を補うためにテイクアウトを導入しました。しかしラーメンは持ち帰りとの相性があまり良くなく、麺がのびやすい・温度が下がりやすいといった問題から、店内で食べるときのような味の再現が難しい状況でした。

その結果、テイクアウトによるリピーター獲得は思うように伸びず、さらに容器コストの負担で粗利も圧縮。限られた席数を補うには、テイクアウトの販売数も足りませんでした。

また、集客の間口を広げようと、食べログには「女性でも入りやすい♪/カフェみたいなラーメン屋」というキャッチコピーを掲出。来店のきっかけ作りにはなったものの、肝心のラーメンの「コア体験(熱さ、香り、一口目のインパクト)」が不安定だったため、リピートや指名来店にはつながりきらなかったと考えられます。

買取契約に至るまでの経緯と流れ

「麺屋 鯛鯛」は立地や席数、味の再現性、そしてテイクアウトの限界といった複数の課題が重なり、次の買い手を見つけるのが難しい状況にありました。

2025年4月に居抜き物件としての掲載を開始しましたが、立地のクセや設備の特徴もあって、買い手はなかなか現れませんでした。その後も価格調整やターゲット層の見直しを重ねたものの成約には至らず、加えて売主様が日々の営業から離れていたことも重なり、掲載は同年10月6日に終了。

「このままでは店舗が劣化してしまう」——そう判断した私たち「買取の神様」は、この厨房を次の飲食店オーナーへとつなぐため、最終的に自社での買取を決断しました。

STEP
売主様からの閉店相談

売主様から「このままでは買い手が見つからない」というご相談をいただき、状況の整理と今後の選択肢の検討を開始しました。

STEP
居抜き物件の掲載終了&買取へ転換

2025年4月に居抜き物件として掲載をスタートするも、6か月経っても買い手が見つからず、10月6日に掲載を終了。ここで「買取」という次の選択肢へと舵を切りました。

STEP
現地査定

現地査定では、以下の3つのポイントを重視しました。

査定ポイント

立地のポテンシャル:路地裏立地ではあるものの、駅徒歩4分とアクセスは悪くない。目的来店が前提となるが、導線設計やブランド設計で改善の余地ありと判断。

設備の転用性:鯛系スープ仕様の厨房設備は、ラーメン・つけ麺・中華小皿業態などへ転用可能。造作の移設・再利用コストが現実的。

店舗データの価値:食べログの「スコア3.45/保存1,352件」といった記憶資産も活用可能。安定再現ができれば再評価を得やすいと判断。

STEP
売主様との擦り合わせ・契約準備

買取条件やスケジュール、引き渡しの手順を明確化。売主様にとってスムーズな出口となるよう段取りを整理しました。

STEP
居抜き譲渡契約の締結

双方の合意のもと、譲渡契約を締結。買取額は200万円で、物件は次の再生に向けて引き継がれました。

担当者からのコメント

200万円での買取により、売主様は設備の損耗リスクや空き店舗による心理的な負担の長期化を回避することができました。時間をかけて買い手を探すよりも早い段階で出口を確保できたことで、安心して次のステップへ進むきっかけになったと感じています。

「麺屋 鯛鯛」の厨房には、鯛の香りとともに確かな可能性が残っていました。時間をかけて向き合った案件だったからこそ、売主様の区切りと、次の挑戦へのバトン渡しを同時に実現できたと考えています。

買取の神様では、想いのこもった店舗をただ引き取るのではなく、次の飲食店オーナーへとつなぐことを大切にしています。どんなに時間がかかっても、その想いに寄り添い続ける——それが私たちの役割です。

成功の鍵|次の飲食店オーナーが“勝てる”店舗へ再生するために

「麺屋 鯛鯛」が直面した課題は、裏を返せば次の飲食店オーナーが成功するためのヒントでもあります。買取後の再生に向けて以下のポイントを軸に、店舗の改善・再設計を提案していきます。

数字から逆算した現実的な収益設計

ままず重要なのは、「なんとなく売れそう」ではなく、数字に基づいて収益構造を組み立てることです。固定費・席数・回転率から1日に必要な販売数を逆算し、目標が物理的に達成可能かどうかを確認します。

たとえば、1日あたりに必要な杯数を「固定費 ÷(客単価 − 原価)」で算出し、それが実際の席数と回転率で実現できるかを見極めます。達成が難しければ、最初の収益設計を根本から見直す必要があります。

対策の例は以下のとおりです。

  • 夜営業で酒+小皿を追加し、客単価を引き上げる
  • ランチセットを導入して販売数を底上げする
  • 導線を改善して回転率を高める

このように感覚ではなく、「席数 × 回転率 × 客単価」というシンプルな数式から収益構造を設計することで、現実的な目標設定と安定した経営が可能になります。

味を“再現できる仕組み”にする

どれほど人気のあるスープでも、日によって味がブレてしまえばリピーターは定着しません。特に魚介系スープは、素材の状態や火入れ、温度管理によって味の印象が変わりやすいため、職人の感覚に頼るのではなく、数値で管理する仕組みづくりが鍵になります。

たとえば、以下のような工夫が有効です。

  • 温度(仕上げ/提供直前/提供後1分)を計測し、常に一定温度で提供する
  • 塩分濃度・出汁の歩留まり・加水率・火入れ温度を数値化し、調理工程をバッチシート化する
  • バッチごとの塩分・固形分(ボーメ目安)を記録し、季節ごとの素材差をブレンド比で補正する
  • 小鍋合わせや追い鯛油で、香りの立ち上がりを安定させる

このように、味を「感覚」ではなく「仕組み」で再現できるようにすることが、ブランドの信頼とリピート率を守る最大のポイントです。

立地を活かす「見せ方」と導線設計

路地裏にある立地は、一見すると集客面で不利に思われがちです。しかし、導線の設計と情報発信の工夫次第で、むしろ「目的来店を増やす強みに変える」ことができます。特にこの店舗の場合、西口ロータリーから「2本入る理由」をサインやビジュアルでわかりやすく示すことで、来店ハードルを下げることが可能です。

具体的な施策としては、以下のようなものが考えられます。

  • 外観や看板の再設計:遠目からも「ここにラーメン屋がある」と一目でわかる視認性を強化する
  • マップ・SNSでの導線発信:ルート案内を分かりやすく可視化し、迷わずたどり着ける導線をつくる
  • “隠れ家感”の演出:路地裏ならではの雰囲気を“マイナス”ではなく“特別感”として打ち出す

ただ存在するだけでは見つけてもらえない立地も、「行きたくなる理由」を設計することで集客力を引き上げることができます。

営業形態の拡張とテイクアウトの最適化

限られた席数でも安定した利益を確保するためには、営業形態を柔軟に組み立てることが有効です。たとえば、昼はラーメン専門店として、夜は「出汁を活かした小皿酒場」として営業する二毛作スタイルにすることで、稼働率と粗利を効率的に高められます。

また、テイクアウトについても工夫が必要です。ラーメンをそのまま持ち帰る形式は、麺のびや温度劣化、容器コスト、オペレーション負担などの課題が多く、赤字化リスクが高い構造になりがちです。

そのため、テイクアウトでは「単価と粗利を確保できるメニュー構成」に絞ることがポイントです。

  • 麺少なめ+具材価値を高めたメニュー
  • 出汁おでん・出汁茶漬けなど、麺がのびにくく持ち帰りに向いたメニュー
  • 容器コストやオペレーション負担を考慮したバランス設計

こうした営業の多層化とテイクアウト戦略の見直しによって、限られたリソースでも収益性を高める店舗運営が可能になります。

体験と発信の“ズレ”をなくす

どれだけ魅力的なコピーを掲げても、実際の体験と一致していなければリピーターは定着しません。たとえば「女性でも入りやすい」というキャッチコピーを使うなら、匂い残り対策・席の間隔・BGM・照明・油ハネの抑制といった物理的な環境をしっかり整える必要があります。

発信と実体験のギャップは、来店後の失望につながり、リピーター離脱の大きな原因になります。つまり、“伝える言葉”と“店で得られる体験”を一致させることこそが、ブランドの信頼性を高める鍵です。

既存ファンの再起動

「麺屋 鯛鯛」には、食べログの保存数1,352件という強い“記憶資産”があります。この数字は、かつて店に関心を持った人が多く存在することを示しています。再オープン時にこの層へアプローチできれば、口コミの再活性化と再来店のきっかけをつくることが可能です。

たとえば、「鯛の週」などの限定キャンペーンやSNSでの再始動告知を行うことで、一度来た人・気になっていた人を呼び戻す“再起動スイッチ”にできます。

さらに、再オープン後は数値を可視化して課題を早期に発見・修正する仕組みが不可欠です。チェックすべき項目の一例は以下のとおりです。

  • 提供温度
  • 提供待ち時間
  • 昼夜の販売杯数
  • 平均客単価
  • レビューの変動傾向

これらを日次でモニタリングし、3日連続で温度のズレや提供遅延が発生した場合は、仕込み量・人員配置・火力などを即座に振り返ることで、クオリティを維持できます。

飲食店の店舗売却/閉店/買取なら買取の神様まで

「麺屋 鯛鯛」のように、味やコンセプトに魅力があっても、立地や席数、運営体制の課題によって継続が難しくなることは珍しくありません。どんな人気店でも、そうした構造的な問題を放置すれば、突然“続けられない日”がやってきます。そんなときこそ、次の挑戦へつなぐ“出口戦略”が必要です。

「買取の神様」は、飲食店の現場を熟知したノウハウとスピード感ある対応で、飲食店オーナー様の店舗売却・閉店を力強くサポートします。状況によっては即日査定・即日買取にも対応し、高い集客力で買い手を見つけることが可能です。査定・相談は無料、売却成立まで費用がかからない完全成功報酬制も安心のポイントです。

売却金は、未払いの整理や次のステップの資金として活用できます。私たちは「店を手放す」だけでなく、「想いのこもった空間を次の飲食店オーナーへつなぐ」ことを使命としています。長く愛された店が、新たな舞台として再び息を吹き返す——その橋渡しを担うのが「買取の神様」です。

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