町屋駅周辺は都内唯一の路面電車・都電荒川線が走る、下町情緒あふれる街です。駅周辺は再開発が進み、商業施設が充実しています。また「もんじゃ発祥の地」ともいわれ、尾竹橋通りや藍染川通りを中心に昭和レトロな個人経営の飲食店も。町屋駅の特徴、これから飲食店の開業を考えている方に向けての飲食店情報や店舗賃料相場も紹介します。
町屋駅
所在地 | 東京都荒川区町屋1丁目 |
路線・乗降者数 | 東京メトロ千代田線 59,032人 京成本線 19,043人 |
前後駅 | 東京メトロ千代田線 西日暮里駅←町屋駅→北千住駅 京成本線 新三河駅←町屋駅→千住大橋駅 |
参照:東京メトロ「各駅の乗降人員ランキング」 京成電鉄「2023年度 駅別1日平均乗降人員」
町屋駅前の特徴
町屋駅はJR山手線をはじめ、JR京浜東北線・常磐線、京成本線、日暮里・舎人ライナーなど複数の路線が乗り入れ、利便性の高い駅です。
駅周辺は再開発により大型の商業施設も充実していますが、個性ある商店街も健在です。尾竹橋通り沿いの商店街、通称「まちやアベニュー」、駅前東口の「町屋駅前東口商店会」、ほかにも町屋稲荷前通りや千代田線沿いにある「ちょっとまちや」をキャッチフレーズとした「町屋駅前銀座商店街」など。昔ながらの地域に根付いたお店が多いことも魅力の1つです。
各出口の特徴
0~2番出口
都電荒川線(東京さくらトラム)の乗り換えに便利。0番出口はセンターまちや(ムーブ町屋)前、 2番出口は京成本線町屋駅そばの出口です。
3番出口
尾竹橋通りの南側にある出口です。時間制限(朝6時から終電まで)があります。
京成出口
藍染川通りに面する出口です。再開発にて建てられたイーストヒル町屋の目の前に位置。三菱電機ビルテクノサービス本社への最寄り出口です。
町屋駅周辺の飲食店情報
町屋駅周辺の飲食店数
330件
業態別飲食店数
和食 | 101件 |
洋食・西洋料理 | 32件 |
中華 | 22件 |
アジア・エスニック | 13件 |
カレー | 11件 |
焼き肉・ホルモン | 19件 |
居酒屋 | 104件 |
ラーメン | 19件 |
カフェ・喫茶店 | 41件 |
バー | 17件 |
町屋は和食と居酒屋が多いのが特徴です。それ以外では、カフェも目立ちます。ファストフード店やファミリーレストランといった飲食チェーン店もありますが、商店街を中心に庶民的な個人店や飲食店が多く、庶民的な価格帯のお店が多い印象です。
町屋駅周辺の人気カフェ
町屋駅から徒歩7分にある国産紅茶専門店です。オーナーはパリ発祥の紅茶専門店「マリアージュ フレール」で経験を積んだ腕の持ち主。静岡や宮崎、茨城などの和紅茶をはじめ、オーナーが配合するブレンドやフレーバーティーも提供します。専属パティシエが作る、季節感を大切にした旬のフルーツを使ったオリジナルスイーツもおすすめです。
町屋駅から徒歩5分、昭和レトロな雰囲気が漂う喫茶店です。食事のメニューが豊富で量もボリューミー。細長い店内には猫の写真や猫と遊ぶグッズがあり、看板猫のキューピーがお出迎えしてくれる、猫愛に溢れるお店です。
本格派の南仏風パンを堪能できるベーカリー&カフェ。2023年「アメリカ大使館後援カリフォルニアレーズンベーカリーコンテスト」金賞受賞ほか、さまざまなコンテストで入賞しています。おすすめは人気ナンバーワンを誇る「カヌレ・ド・ショコラ モーツァルト」です。
店舗賃料相場
町屋駅の店舗賃料相場情報(直近1年間)
平均坪単価 | 17,277円 |
最高坪単価 | 59,879円 |
最低坪単価 | 6,995円 |
町屋駅の平均賃料相場年別推移(2021年〜2024年)
2024年 | 16,869円 |
2023年 | 16,768円 |
2022年 | 14,584円 |
2021年 | 17,821円 |
参照:飲食店ドットコム「町屋駅の賃料相場情報」(2024年7月現在)
町屋駅周辺の特徴
街の特徴
町屋の名の由来には諸説あります。1つは古くから町が開けていたからという説。町屋4丁目の実揚遺跡は弥生~古墳時代の遺跡です。古代の条里制(土地の区画方法)が実施されていた可能性があり、鎌倉時代の板碑(供養塔)が出土するなど古くから集落があったので「町屋」と呼ばれたとされます。
もう1つは、良質の土が取れたので「真土野(まつちや)」と呼ばれたのが「まちや」になったという説。町屋周辺では荒川上流から運ばれる肥沃な土のおかげで野菜栽培も盛ん。また三河島駅の近くには「真土」という地名もあります。
町屋駅は、1913年に王子電気軌道(後の都電)の停留場として開業されました。1931年に京成電気軌道(後の京成電鉄)が町屋駅を設置、2つの軌道路線の乗り換え地点になると、町屋は自転車・家具・鉛筆といった製造業を中心とした工場地域に。1969年にメトロ千代田線が開通してからは、町屋の利便性がさらに向上し、商業地・住宅地としての価値が高まります。その結果、町工場や商店街、住宅地が混在する混合密集市街が形成されました。
1987年頃から再開発が行われ、道路整備やイーストヒル町屋、ウエストヒル町屋、センターまちやなどが竣工されています。再開発により地域が活性化、より住みやすい街になりました。
再開発はされましたが、今でも路面電車が走り、細い路地やレトロな建物が立ち並ぶ様子は下町情緒が溢れています。また「もんじゃ発祥の地」ともいわれ、町屋を擁する荒川区にはもんじゃ焼きの店が多く営業しています。なかには何度もメディアで取り上げられている老舗店も。脈々と営業を続けてきた、独特の文化が感じられます。
近隣の公共施設・商業施設
サンポップマチヤ(106m)
荒川自然公園(525m)
荒川区役所(669m)
近隣企業オフィス
クリナップ(株)(1.0km)
(株)エヌ・ピー・シー(1.2km)
(株)ダイナム(1.4km)
近隣学校
東京都立大学 荒川キャンパス(1.1km)
帝京科学大学 千住キャンパス(1.5km)
祭り・イベント
あらかわバラの市
荒川区の初夏の風物詩といわれるイベント。町屋駅前停留場周辺はバラの見どころスポットで、春と秋に美しいバラが咲き誇ります。あらかわバラの市ではお手頃価格でバラが販売されるほか、あらかわバラの市の協賛商店(あらかわバラの市盛り上げ隊)でバラに関連した商品の販売やサービスが提供されます。期間限定商品の販売やスタンプラリーなど盛りだくさん。都電荒川線沿線のバラを見ながらの散策も楽しめます。
主要通り
尾竹橋通り
台東区鶯谷駅前交差点から、JR三河島駅、京成新三河島駅、メトロ町屋駅、東武大師前駅、東武竹ノ塚駅の近くを通り、足立区の埼玉県境にまで伸びる都道です。町屋地域のメインストリートであり、ウエストヒル町屋やセンターまちやが面しています。
藍染川通り
京成線町屋駅出口が面する通りです。出口前にイーストヒル町屋が建ち、居酒屋やラーメン店といった飲食店が営業しています。名称の「藍染川」は隅田川に繋がる川でしたが、現在は暗渠(地下に埋められた川)となっています。
人気スポット
東京都三河島水再生センターの上に造られた人工地盤上にある、区内最大級の広さの公園です。園内は北側地区・中央地区・南側地区の3つのエリアに分かれ、テニスコートや野球場など運動施設やジョギングコース、白鳥や鯉が泳ぐ本格的な庭園などを提供しています。南側のアスレチックコーナーと中央の児童遊園コーナーは子ども達に人気のエリアです。園内北側には本物の道路のように標識や信号のある交通園があり、自転車の練習もできます。子どもから大人まで、家族や仲間と皆で楽しめる公園です。
稲荷神社
通称「原稲荷」で親しまれる神社です。創建年不明。「素盞雄神社」の「素盞雄尊(すさのおのみこと)」の息子「倉稲魂命(うかのみたまのみこと)」を祀っています。境内には1647年造立された庚申塔があり、表面には阿弥陀三尊来迎図像の線刻が彫られています。迫力のある石造りの鳥居も見どころです。
荒川区出身の作家、吉村昭の記念館。2017年、荒川区の新たなランドマークとして誕生した複合施設「ゆいの森あらかわ」内に開館しました。吉村作品の魅力を広く発信し、その精神を次世代へ引き継ぐことを目的としています。常設展示は原稿や関連資料、愛用品を展示。書斎の再現展示では、自由に座って原稿用紙に書く体験も可能です。文学館では、年2回の企画展だけではなく、トピック展示や講演会を開催しています。
昭和レトロな温かみのある街、町屋駅
古くから集落があり、人々が暮らしてきた町屋。下町情緒を残しつつも、再開発によりさらに住みやすい街になりました。これから住みたいと考える方にも、飲食店の開業を検討されている方にもおすすめの街です。
「居抜きの神様」では飲食店開業時の初期費用を削減し、工事期間を短縮できる居抜き物件を多数取り扱っています。低コストかつスピーディーに開業したいとお考えの方は、ぜひ一度ご相談ください。
コメント