国立駅は、東京都国立市にあるJR中央線の駅です。中央線の他に、新小平駅へとつながる武蔵野線支線が乗り入れていますが、これは武蔵野線直通の「むさしの号」や一部の貨物列車に限られています。駅周辺は、駅南側にある一橋大学と中心とする学園都市として整備され、駅前から南にまっすぐに伸びる大学通りは桜の有名スポットになっています。今回は、国立駅の基本情報に加え、街の特徴や周辺施設の情報について紹介します。
国立駅
所在地 | 東京都国立市北1-14-22 |
路線・乗降者数 | 47,095人 |
前後駅 | 西国分寺←国立駅→立川 |
国立駅前の特徴
国立駅南側を中心とする半径約1.3キロメートルの範囲は文教地区に指定されており、教育上ふさわしくないとみなされる業種の出店が制限されています。そのため、駅周辺に大規模な繁華街は見られず、落ち着いた街並みとなっています。
駅南側は、一橋大学の国立キャンパスを中心に、教育施設が点在し、少し足をのばすとのどかな田園風景が残っています。また、駅北側を中心に閑静な住宅街が広がっており、街全体が上品で穏やかな雰囲気に包まれています。
各出口の特徴
北口
北口のロータリーを出ると、静かな住宅街が広がり、マンションや戸建て住宅が立ち並びます。また、JR関連の研究施設である、鉄道総合技術研究所や鉄道情報システムなどもあります。駅から北へ約100メートルほど歩くと、国分寺市に入ります。
南口
駅南側は、メインストリートである大学通りを中心に整備された街並みになっています。学校や教育施設が多く、学生や近隣住民向けのおしゃれなカフェや雑貨店が立ち並びます。
国立駅周辺の飲食店情報

国立駅周辺の飲食店数
304件
業態別飲食店数
和食 | 59件 |
洋食・西洋料理 | 46件 |
中華 | 15件 |
アジア・エスニック | 13件 |
カレー | 9件 |
焼き肉・ホルモン | 8件 |
居酒屋 | 67件 |
ラーメン | 11件 |
カフェ・喫茶店 | 63件 |
バー | 28件 |
居酒屋の他、カフェが多いエリアです。これは、国立駅周辺が文教地区に指定され、駅前に繁華街が形成されなかった影響が大きいと考えられます。学生が多い街であるため、ボリューム感のある定食やランチを提供する店が多いのも特徴です。
国立駅の人気カフェ
国立駅から徒歩3分ほどの路地裏にある喫茶店です。店内は2階建てで席数も多いですが、都内で一番古い喫茶店ともいわれ、レトロな雰囲気が漂います。
名物は、激辛のザイカレー。ビーフストロガノフとの合い盛りも可能で、辛さとコクの両方を楽しめる一皿として人気です。その他、グラタンやパスタなど洋食中心のメニューが豊富で、どれもボリュームたっぷり。カフェメニューも人気で、特に卵の風味をしっかり感じられる固めのプリンは、ほろ苦いカラメルシロップがしみこんでいると評判の一品。このプリンを目当てに来るお客さんもいるのだとか。
国立駅から歩いて5分ほどの場所にある、紅茶好きに人気のカフェ。店内では「ティーフリー」という様々な紅茶が次々とカップに注がれるスタイルで、香り豊かなフレーバーティーを楽しめます。
食事メニューは、ガレットやクレープなどが人気。見た目はシンプルながらもボリュームがあり、クレープはもちもちした生地の食感がおいしいと評判です。ギフトや自宅用に販売されている紅茶缶やティーバッグもセンスが良く、手土産や贈り物にもぴったりです。
国立駅から徒歩7分の場所にあるカフェ。青く塗られた壁が印象的な店内には、ところどころに花がいけられており、青い背景に花々がとても映える空間となっています。
ランチメニューは、ルーローハンやフォーなどエスニックな料理が食べられます。ルーローハンはブロック肉とひき肉が両方使われており、スパイスがきいていて人気の一品です。デザートはパフェやガトーショコラなどメニューが多く、スパイスが効いたココアやチャイも好評です。常連客が多く、店主のあたたかい接客も評判のお店です。
店舗賃料相場
国立駅の店舗賃料相場情報(直近1年間)
平均坪単価 | 16,932円 |
最高坪単価 | 28,489円 |
最低坪単価 | 8,217円 |
国立駅の平均賃料相場年別推移(2022年〜2025年)
2025年 | 17,647円 |
2024年 | 16,614円 |
2023年 | 16,718円 |
2022年 | 17,630円 |
参照:飲食店ドットコム「国立駅の賃料相場情報」(2025年5月現在)
※2025年5月23日に取得したデータです。データは更新されている可能性があります。
国立駅周辺の特徴

街の特徴
国立駅は1926年に開業。中央線の国分寺駅と立川駅の中間に駅を設置したため、両駅名から一文字ずつを取って「国立(くにたち)」と名づけられました。
駅周辺は、西武グループの前身である箱根土地が学園都市として開発した背景があり、街全体が整然としたつくりになっています。特に南口周辺は文教地区に指定されており、風俗営業などの出店が制限されているため、治安が比較的よく、落ち着いた雰囲気があります。
駅南側に延びる大学通りは幅が広く、車道・歩道・自転車道・緑地帯が分かれおり、季節の移ろいを感じながら散策することができます。駅前からの路線バス本数が多く、近隣へのアクセスにも優れています。
近隣の公共施設・商業施設
国分寺市立光図書館(938m)
一橋大学経済研究所資料室(481m)
はけ通り樹林地(282m)
近隣企業オフィス
(株)クラシコム(301m)
近隣学校
私立国立学園小学校(698m)
国立第八小学校(856m)
私立桐朋中学校・高等学校(935m)
一橋大学 国立キャンパス(559m)
祭り・イベント
くにたち天下市
くにたち天下市は、毎年秋に開催される国立最大のイベント。「天下に恥じない商人道を歩もう」という思いから、国立市商工会青年部が中心となり、1964年立ち上がったお祭りです。会場の大学通りの沿道には、市内の事業者や店舗が出店し、特別価格の商品や限定品が並びます。掘り出し物を求めて訪れる来場者も多く、3日間でおよそ30万人もの人が足を運びます。最終日には、大学通りが歩行者天国となり、『くにたち秋の市民まつり』も開催。パレードや神輿、ダンスなどの催しが行われ、大いににぎわいます。
主要通り
大学通り

国立駅南口からまっすぐに延びる大通り。名前の由来は沿道にある一橋大学。大学通りを南へ進むと、南武線の谷保駅へとつながります。道沿いには約200本の桜が植えられており、春には桜並木となります。また、初夏の新緑、秋のイチョウ、そして冬のクリスマスイルミネーションと、四季折々の景色が楽しめることでも知られています。
国立駅南口を出て右手、南西方向に延びる道で、その名のとおり、天気の良い日は西の方角に富士山が見えます。現在富士見通りには、4つの商店会があり、スーパーや銀行、医療機関のほか、昔ながらの商店や飲食店などが並びます。地域住民の生活に密着した店が軒を連ねる通りです。
人気スポット
旧国立駅舎

1926年(大正15年)の国立駅開業とともに建てられた木造駅舎で、街のシンボルとして長く親しまれてきた建物。赤い三角屋根と白い壁、アーチ型の窓、輸入レールを使った柱など、大正時代の建築でありながら、西洋のデザインを多く取り入れた独特なデザインが特徴です。
中央線の高架化に伴い解体されましたが、多くの市民の声を受けて2020年に駅南側に再築。現在は、案内所や展示室などを備えた公共施設として、観光客や地元の人々の交流の場となっています。
1875年に創立された、日本で最も古い社会科学系の国立大学。国立キャンパス内には、古い建物が多く、国の登録有形文化財に指定されている建物もあります。国内の商業教育・研究における中心的な存在として、これまでに数多くの優れた人材を輩出しています。
文化と自然が調和した落ち着きのある国立駅
国立駅周辺は、美しい街並みと穏やかな雰囲気が魅力のエリアです。大学通りや富士見通りといった通りには地元密着型の店舗が立ち並び、さらに落ち着いた客層が期待できる特長があり、新規出店には最適な環境といえます。「居抜きの神様」では、低コストで開業しやすい居抜き物件を数多く取り扱っています。居抜き物件をお探しの方は、ぜひご相談ください。
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