東京都江東区の北部に位置する亀戸(かめいど)は、隣駅の錦糸町と合わせて東京都から「錦糸町・亀戸副都心」の指定を受けている繁華街です。「B級グルメの街」としても知られ、「亀戸餃子」「亀戸ホルモン」などの有名店が並ぶスポットです。この記事では、亀戸駅周辺施設や飲食店情報をご紹介。さらに、亀戸駅周辺で開業を検討されている方に向けて、店舗賃料相場などにも触れていきます。
亀戸駅
| 所在地 | 東京都江東区亀戸5丁目 |
| 路線・乗降者数 | JR総武線 55,043人 東武亀戸線 25,825人 |
| 前後駅 | JR総武線 錦糸駅←亀戸駅→平井駅 東武亀戸線 亀戸水神駅←亀戸駅 |
参照:JR東日本「各駅の乗車人員 2024年度」・東武鉄道「駅情報(乗降人員)」
亀戸駅前の特徴

亀戸駅の周りには、亀戸十三間通り商店街や亀戸中央通り商店街、亀戸香取勝運商店街など複数の地域密着型の商店街が広がります。昔ながらの居酒屋も多く建ち並び、夜には赤ちょうちんエリアとしてにぎわいます。一方で、駅前を中心にさまざまな開発が行われ、大規模な商業施設も進出。
2022年4月には136テナントからなる商業施設「カメイドクロック」が開業し、亀戸にゆかりのある人気飲食店を含む「カメクロ横丁」があるなど連日のにぎわいをみせています。またカメイドクロックには、25階建て高層マンション「プラウドタワー亀戸クロス」が直結。レトロな下町としての商店街の面と副都心としての都会的な面が混在する、ユニークな地域です。
各出口の特徴
北口
JR総武線・東武亀戸線の両線の改札に近い出口。エスカレーターとエレベーターが設置されています。付近にバス停が7ヵ所あるのが特徴です。明治通りに近く、亀戸十三間通り商店街や亀戸中央通り商店街に向かうのに便利です。
東口
JR総武線の改札に近い出口。車椅子昇降機が設置されています。東口改札は京葉道路からビル一つ隔てた裏路地に位置しています。駅の前は駐輪場で、カフェやコンビニといった店が立ち並ぶ道幅の狭い路地に面しています。
亀戸駅周辺の飲食店情報

亀戸駅周辺の飲食店数
721件
業態別飲食店数
| 和食 | 197件 |
| 洋食・西洋料理 | 64件 |
| 中華 | 67件 |
| アジア・エスニック | 35件 |
| カレー | 19件 |
| 焼き肉・ホルモン | 29件 |
| 居酒屋 | 246件 |
| ラーメン | 35件 |
| カフェ・喫茶店 | 51件 |
| バー | 54件 |
亀戸駅は赤ちょうちんが映える街として親しまれ、居酒屋の数が群を抜いています。「B級グルメの街」と称される亀戸は、なかでも「亀戸餃子」「亀戸ホルモン」が有名。昔ながらの下町、亀戸ならではといった雰囲気の飲食店が多いのも特徴です。近年は洗練されたカフェや新感覚のグルメスポットも登場し、レトロな街並みと現代的な文化が融合しています。
亀戸駅周辺の人気カフェ
JR亀戸駅東口すぐにある「1杯どり珈琲の店」。水を1滴ずつゆっくり落とし、8時間かけて抽出する水出しコーヒー(ダッチコーヒー)が人気です。「食べログ 喫茶店 百名店 2022 選出店」の選出店で、多くのファンで連日多くの人でにぎわっています。
創業38年、親子2代に渡って営業されているコーヒー専門店です。開店当初からこだわりの豆を自家焙煎し、ハンドドリップで1杯ずつ丁寧に淹れています。ドラマの撮影にも使われるおしゃれなお店で、マスターの人柄にひかれて通う常連さんも多いのが特徴。夜はバースタイルなので、日中はコーヒー、夜はお酒を楽しめます。
昔ながらの喫茶店と現代のカフェのハイブリッド、新しいけどどこか懐かしい雰囲気が漂うお店。スタイリッシュな白壁とタイルの外観に、レトロなビロード風の赤いソファは写真映えすると大人気です。おすすめメニューは、喫茶店の王道の味を目指したオムライス。卵を3つ使って厚めに包んだ、クリーミーな風味を味わえます。じっくり淹れるコーヒーは、こだわりのシングルオリジンの豆を焙煎したもの。酸味が少なく、豆の濃い風味と苦味が魅力です。
店舗賃料相場
亀戸駅の店舗賃料相場情報(直近1年間)
| 平均坪単価 | 22,625円 |
| 最高坪単価 | 55,000円 |
| 最低坪単価 | 8,000円 |
亀戸駅の平均賃料相場年別推移(2022年〜2025年)
| 2025年 | 22,558円 |
| 2024年 | 21,426円 |
| 2023年 | 18,423円 |
| 2022年 | 18,738円 |
参照:飲食店ドットコム「亀戸駅の賃料相場情報」(2025年11月現在)
亀戸駅周辺の商店街で楽しむB級グルメ食べ歩きスポット
「B級グルメ」とは、気軽に楽しめる庶民的で親しみやすい食べ物のこと。亀戸駅周辺には、人情味あふれる複数の商店街が広がり、餃子やホルモン、焼き鳥、たこ焼き、甘味処など、下町ならではの味を食べ歩きで満喫できます。亀戸の活気ある商店街を中心におすすめのB級グルメ食べ歩きスポットをご紹介します。
亀戸十三間通り商店街

亀戸十三間通り商店街は、亀戸駅北側、明治通り沿いに伸びる商店街です。アーケードが設置され、大手飲食チェーン店をはじめ老舗店から流行の店までさまざまなジャンルのお店が揃っています。地元で愛されるB級グルメを提供する店も多く、食べ歩きを楽しむ人々の姿も見られます。日曜日は歩行者天国を実施し、多くの歩行者でにぎわいます。
創業70年以上、亀戸を代表するB級グルメの老舗です。メニューは餃子と飲み物のみというこだわりで、席に着くと自動的に餃子が出てきます。小ぶりで野菜の食感が良い餃子は、食べ歩きや梯子酒のスタートに最適です。テイクアウトも可能です。
亀戸十三間通り商店街近くにある亀戸ホルモンは、新鮮なホルモンを七輪で焼いて楽しむ人気店。様々な部位があり、下町らしい煙モクモクの雰囲気も魅力です。「ホルモンの聖地」である亀戸のホルモン文化を代表する一軒です。
亀戸五丁目中央通り商店街(亀戸中央通り商店街)

亀戸五丁目中央通り商店街(通称 亀戸中央通り商店街)は、亀戸駅北側、亀戸十三間通り商店街から東に向かって伸びる商店街です。卸売市場が集まり、時々、メディアでも取り上げられています。新鮮な食材を扱う店が多く、地域住民はもちろん、B級グルメを目当てに訪れた観光客も、食べ歩きや買い物を楽しめます。
行列ができる焼き・水餃子ともに人気の餃子専門店。カウンター席も用意されているので、一人でも立ち寄れる気軽さが特徴です。仕事帰りのちょい飲みや、サクッと食事を済ませたい時にも最適です。テイクアウトもできます。
東京にいながらにして本場岡山のディープな味を堪能できる居酒屋です。岡山名物のホルモンうどんは、新鮮な国産牛のホルモンと、店主こだわりの特製味噌ダレが極太うどんに絡み合う逸品。また、岡山名物のソウルフード「えびめし」も味わえます。独特の真っ黒なソースで炒めたご飯は、一度食べたら忘れられない奥深い味わいです。
亀戸天神通り商店街
亀戸天神通り商店街は、亀戸天神社の参道に面し、蔵前橋通り沿いに栄える門前商店街です。学問の神様を祀る天神様の門前町として歴史があり、参拝客が多く訪れます。和菓子や甘味処が充実し、昔ながらの煎餅や団子など、参拝の後に歴史ある甘味を堪能しながらの食べ歩きに最適なスポットです。
200年以上の歴史を誇る老舗の甘味処です。看板商品のくず餅は、食べ歩き用のカップに入ったものも販売されており、手軽に江戸時代から続く味を楽しめます。
亀戸天神の門前にある、本格的な手打ちの十割そばが楽しめるお店。天神そばや創作そばが評判です。季節の魚料理や日本酒も提供しており、夜は落ち着いた雰囲気で食事とお酒を楽しめます。ランチも人気で、食べ歩きの一休みにおすすめです。
亀戸香取勝運商店街(香取大門通り会)
亀戸香取勝運商店街(香取大門通り会)は、亀戸香取神社の鳥居から続く商店街。江東区で最も古い歴史を持つ商店街の一つです。「昭和30年代」をキーワードにリニューアルされており、昭和レトロな街並みが特徴です。勝運の神様として有名な香取神社への参拝客に向けた門前グルメや、老舗のお好み焼き・もんじゃ焼きのテイクアウト、昔ながらの揚げたてコロッケなど、ノスタルジックな雰囲気を楽しみながらの食べ歩きが楽しめます。
香取神社の参道に店を構える老舗の総菜店です。焼き鳥やうなぎなどの鶏肉料理をメインに、コロッケや玉子焼きといった手作り惣菜も人気を集めています。店頭のショーケースには、できたてのお惣菜や焼き鳥がずらりと並び、昔ながらの雰囲気の中でテイクアウトが楽しめます。商店街散策の合間に立ち寄りたい、地元に愛される一軒です。
亀戸駅周辺の特徴

街の特徴
亀戸は、古事記にも地名が登場する古い歴史をもつ地域。亀戸を「かめいど」と読むのは、もともとは「亀井戸」と書いたことに由来します。かつてこの地は海に浮かぶ島で、島の形が亀に似ていたことから「亀島」と呼ばれていました。やがて周囲に土砂が堆積し、陸続きになると「亀村」と呼ばれるようになったそう。その村にあった井戸「亀ヶ井」の名前と混同されて「亀井戸」と呼ばれるようになり、いつしか「井」の字が抜けて「亀戸」になったといわれています。
亀戸駅はJR総武線と東武亀戸線の2路線が乗り入れる駅です。1904年3月に総武鉄道(現・総武本線)の駅として開業、同年4月には東武鉄道の駅も開業しました。総武鉄道は1907年に国有化、1987年の国鉄分割民営化に伴って東日本旅客鉄道(JR東日本)の駅に。亀戸駅から、新宿駅まで乗り換えなしで約29分、渋谷駅まで約42分、秋葉原駅まで約10分と主要駅まで40分以内でアクセスできます。
亀戸駅は隣の錦糸町と合わせて「錦糸町・亀戸副都心」として7大副都心の一つに指定される繁華街である一方、亀戸駅前公園や亀戸中央公園といった公園が複数あり、憩いの場としても活用できます。昔ながらのレトロな下町と再開発が進んだ都会、さらに豊かな自然も感じられる街です。
近隣の公共施設・商業施設
亀戸文化センター(110m)
アトレ亀戸(37m)
東京ミッドタウン(266m)
カメイドクロック(180m)
丸井錦糸町店(1.1km)
近隣企業オフィス
(株)ガルフネット(800m)
日本ヒューレット・パッカード(株)(822m)
花王プロフェッショナル・サービス(株)(950m)
近隣学校
東京服装文化学院(185m)
読売自動車大学校(239m)
情報経営イノベーション専門職大学(1.4km)
祭り・イベント
亀戸天神社 夏越祓・茅の輪くぐり
毎年6月25日に行われる神事です。夏越祓(なごしのはらい)とは、1月から半年間の間に身についた罪穢れ(つみけがれ)を祓い清める神事。茅の輪くぐりはその一環で、茅(かや)で作った直径約3.6メートルの大きな輪を神職の先導のもと、左、右、左と3度くぐります。古来、茅には物事を清め祓うものとされ、輪になることでより強い力をもつと信じられてきました。
亀戸・下町こいのぼり祭り

亀戸5丁目中央通り商店街で開催されるイベント。子どもたちのすこやかな成長を願い、商店街の頭上をアーケードのように大小約250匹のこいのぼりが泳ぎます。また亀戸梅屋敷では水神小学校の児童による手描きこいのぼりが展示され、期間中は商店街と梅屋敷でのお買い物スタンプラリーやイベントなども開催されます。
主要通り
明治通り
港区南麻布二丁目から江東区の夢の島交差点まで至る環状方向の道路、西側では渋谷・新宿・池袋を通ります。亀戸駅周辺では、亀戸十三間通り商店街などが伸びる大通りとしてにぎわっています。
京葉道路
靖国通りに接続する隅田川の両国橋から千葉県境に至る道路(国道14号)です。 亀戸駅近郊では、両国駅南側の隅田川沿いから篠崎駅東側の江戸川沿いまでつないでいます。商業施設カメイドクロックが面する通りです。
人気スポット

通称「亀戸天神」「亀戸天満宮」または「東宰府天満宮」。 天満大神(菅原道真公)を祀り、受験生を中心に学問の神様として親しまれている神社です。毎年2月上旬〜3月上旬は梅まつりが開かれ、境内に植えられた300本を越す梅の紅白の花が咲き誇ります。

武功の神とされている経津主神を祀る神社。「スポーツ振興の神」として、スポーツ大会・試合の勝利を願う多くの参拝者が訪れています。

2013年開館、亀戸の観光案内と名産物を販売する複合商業施設です。江戸時代、亀戸に実在した「梅屋敷」をモチーフに建設され、亀戸の地域交流の拠点として亀戸の文化、歴史の魅力をたっぷり味わえます。 亀戸梅屋敷だけの限定品はお土産におすすめ。

江戸時代に設置されていた中川番所を再現した歴史資料館です。中川番所とは江戸時代に日本全国53ヵ所の関所の一つ。川船で江戸の町に入るための最後の関所として荷物や人をチェックする役割がありました。見どころは、中川番所の一部を再現したジオラマです。ほかにも江戸からの水運の歴史、郷土の歴史文化紹介展示室、江戸和竿の展示や特別展・企画展などを見学できます。

2022年4月開業したフラッグシップ商業施設。2016年に閉館した「サンストリート亀戸」の跡地に建ちました。延床面積は約58,000平方メートル、店舗数は136店舗。地上6階・地下1階で、商業施設は地下1階から地上4階、5階と6階は約駐車場が設置されています。隣接した高層マンション「プラウドタワー亀戸クロス」とはデッキで接続しています。
下町情緒と副都心の魅力を兼ね備えたB級グルメの街・亀戸駅
再開発が進み、7大副都心の一つに指定される繁華街でありながら、昔ながらの商店街が複数あり、下町情緒あふれるレトロな街並みも広がる亀戸。赤ちょうちんが似合う「B級グルメの街」としても知られ、食べ歩きが楽しめる商店街や飲食店のなかでも居酒屋業態が多いのが特徴です。人の多い街であるため、さまざまな需要があり、どんなタイプの飲食店でも出店可能です。
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