森下駅|江戸時代から下町文化が栄えた場所として知られる街

森下駅周辺は、東京の下町情緒が色濃く残るエリアで、歴史と現代が共存する地域です。隅田川や荒川などの川沿いにあり、自然豊かな街でもあります。松尾芭蕉や田河水泡といった著名人の縁の地としても名が知られていて、観光スポットとしても人気です。今回は、森下駅の基本情報や街の特徴、周辺施設の情報について紹介します。

目次

森下駅

所在地都営新宿線 東京都江東区森下2-17-17
都営大江戸線 東京都江東区森下1-13-10
路線・乗降者数都営新宿線 63,689人
都営大江戸線 55,917 人
前後駅都営新宿線 浜町駅←森下駅→菊川駅
都営大江戸線 両国駅←森下駅→清澄白河駅

参照:東京都交通局「各駅乗降人員一覧」

森下駅前の特徴

都営新宿線と都営大江戸線の2路線が乗り入れし、新宿や秋葉原など主要駅に乗り換え不要で行ける森下駅。通勤に便利で住みやすいとサラリーマンやファミリー層から人気の高いエリアです。清澄通りや新大橋通りに面していて人通りは多いですが、一本裏道に入ると閑静な住宅街が広がっています。

森下駅南側には自然豊かな公園があり、小さな子どもからお年寄りまで地域の人たちの交流の場として使われています。創業100年以上の老舗料理店が出店する「森下商店街」や、国民的キャラクターである「のらくろ」をテーマにした「高橋のらくろード」など買い物スポットも豊富。大きな商業施設はないものの、深夜まで営業しているスーパーや飲食店もあるので、不便なく過ごせます。

各出口の特徴

A1~A4

都営新宿線の出口で、新大橋通りに面しています。新大橋や芭蕉庵史跡展望庭園、隅田川へのアクセスに便利です。A4出口近くには、チェーン店を中心に飲食店が営業しています。

A5~A7

都営大江戸線の出口で、清澄通り沿いに設置されています。駅南側にある「高橋のらくろード」へアクセスしやすく、森下公園や深川神明宮へとつながっています。

森下駅周辺の飲食店情報

森下駅周辺の飲食店数

458件

業態別飲食店数

和食132件
洋食・西洋料理57件
中華27件
アジア・エスニック12件
カレー14件
焼き肉・ホルモン15件
居酒屋107件
ラーメン20件
カフェ・喫茶店107件
バー35件

参照:食べログ(2024年8月現在)

和食や居酒屋が多く立ち並ぶエリアです。おしゃれなカフェや老舗喫茶店などゆっくり過ごせるお店も点在しています。森下駅の南側にはイタリア料理や中華料理、鉄板焼きなどジャンル豊富な飲食店が営業しているので、外食に困らないエリアと言えるでしょう。

森下駅周辺の人気カフェ

小野珈琲

森下駅から徒歩1分に場所に位置する小さなカフェです。シンプルで温かみのある内装が特徴で、静かな雰囲気の中でリラックスした時間を過ごせます。コーヒーの種類が豊富で、丁寧に淹れられた一杯を楽しめると地元の人々に愛されています。自家製スイーツや軽食も人気で、1980年から銅板で焼き続けてきた分厚いホットケーキが看板メニューとして有名です。

August Moon Cafe

森下駅から徒歩9分、新大橋を渡った先にあるカフェ。アメリカ東海岸のメイン州であるニューイングランドをコンセプトにした店内や料理が魅力です。看板メニューは、ニューイングランドスタイルの濃厚なクラムチャウダーで、生クリームとバターをたっぷり使った一皿が楽しめます。その他、ミートローフやローストポーク、チリコンカンなどのアメリカ家庭料理、チョコレートブラウニーやラテアートが施されたカフェラテなども人気があります。

喫茶ランドリー

森下駅から徒歩10分ほどの場所にある「まちの家事室」が併設されたカフェです。広さ約100平米の店内には、カフェスペースとランドリー、自由に使えるミシンやアイロンが置かれています。おすすめのメニューは、後入れされた野菜の食感が楽しめる無水カレーと、モチモチのイングリッシュマフィンが使われたツナサンド。コーヒーや紅茶、クラフトビール、ケーキなどもあり、地元住民や観光客が連日訪れています。

参照:食べログ(2024年8月)

店舗賃料相場

森下駅の店舗賃料相場情報(直近1年間)

平均坪単価21,596円
最高坪単価44,053円
最低坪単価5,870円

森下駅の平均賃料相場年別推移(2021年〜2024年)

2024年21,271円
2023年21,834円
2022年17,684円
2021年16,936円

参照:飲食店ドットコム「森下駅の賃料相場情報」(2024年8月現在)

森下駅周辺の特徴

街の特徴

森下の地名は、かつてこの地域に広がっていた「森下新田」が由来とされています。江戸時代、このエリアは隅田川や小名木川、荒川などの河川に囲まれた湿地帯で、埋め立てや新田開発が行われました。「森」という言葉が持つ「緑豊かな土地」という意味と、「下流の土地」を示す「下」が組み合わさり、これらの新田が整備されたことを反映し、「森下」という名称が名付けられたそうです。

森下駅は、1978年に新宿線の駅として開業し、2000年に大江戸線が乗り入れて接続駅となりました。戦後の区画整理により、広い道路と整備された住宅街が特徴で、町工場やビジネスホテルが点在しています。また四方を隅田川や荒川、小名木川、堅川に囲まれ、豊かな自然に恵まれています。かつては日雇い労働者が集う街でしたが、最近ではファミリー層にも人気が高まり、公園や保育園、小学校が増えつつある魅力的なエリアです。

近隣の公共施設・商業施設

森下文化センター(550m)

江東区深川江戸資料館(900m)

近隣企業オフィス

東京クラウン(350m)

三菱製紙(株)(778m)

日本システムテクノロジー(1.2km)

近隣学校

スポーツ健康医療専門学校(703m)

了徳寺学園リハビリテーション専門学校(883m)

東京医学技術専門学校(1.1km)

祭り・イベント

森下朝顔市

毎年夏に開催される江戸時代から続くイベントです。この市では、多くの露店が軒を連ね、色とりどりの朝顔が販売されます。また、地元の特産品や食べ物を楽しむこともでき、夏の風物詩として地元住民や観光客に親しまれています。

深川神明宮 大祓式

深川神明宮で毎年行われる伝統的な神事です。大祓式は6月と12月の年2回行われ、人々が半年間の罪や穢れを祓い清め、心身をリフレッシュすることを目的としています。この儀式では、茅の輪くぐりや、人形に穢れを移したお清めなどが行われます。

主要通り

新大橋通り

東京の中央区から江東区にかけて東西に伸びる幹線道路です。隅田川に架かる新大橋を渡り、両国、森下、清澄白河エリアを通過します。歴史的な下町の風情が残りつつ、近年の再開発で新しいカフェやショップが増えてきています。交通量が多く、ビジネスエリアや住宅地を結ぶ重要な道路として機能しており、沿道にはマンションや商業施設も多く立ち並んでいるのが特徴です。

清澄通り

東京の台東区から江東区にかけて南北に延びる道路。台東区の浅草エリアから隅田川を渡り、清澄白河や門前仲町、豊洲方面につながっています。清澄白河エリアを中心に、近年はカフェやギャラリーが増加し、下町の風情と現代的な文化が融合しています。沿道には清澄庭園や深川江戸資料館など、歴史的な名所も点在し、観光や散策に人気のエリアです。

高橋のらくろード

漫画家・田河水泡が描いた「のらくろ」がテーマになっている商店街。田河水泡が幼年期を過ごしたことから「のらくろード」と名付けられました。商店街には「のらくろ館」をはじめ、のらくろのキャラクターがあちこちに見られ、地元民や観光客を癒しています。70年以上続く老舗の糸屋や手焼き煎餅屋、洋品店などが立ち並ぶ一方、イタリアンやカフェといった新しい店舗も増え、新旧が交わる活気ある場所です。日曜・祝日には歩行者天国が開催され、イベント時には多くの人でにぎわいます。

森下商店街

森下駅周辺に広がる歴史ある商店街です。創業100年以上の老舗料理店や下町風情あふれる飲食店が数多く軒を連ねていて、食通や有名人に親しまれています。毎年6月末から7月初めにかけて開催される朝顔市は、多くの人々が訪れる人気イベント。また、清澄通りと新大橋通りの交差点には、江戸時代の火消しが使った「纏(まとい)」のオブジェが立ち、街のシンボルとなっています。

人気スポット

深川神社

森下駅から徒歩3分に位置する、深川の地名の由来となった由緒ある神社です。1596年に摂津出身の深川八郎右衛門によって創建され、江戸時代から地元の総鎮守として信仰を集め、深川エリアの発展とともにその歴史を紡いできました。境内は静かで落ち着いた雰囲気が漂い、地域住民や訪れる人々の憩いの場所となっています。七福神の一つである「恵比寿神」を祀る神社でもあるため、正月には商売繁盛や家内安全を願う参拝客でにぎわっています。

田河水泡・のらくろ館

昭和初期に活躍した漫画家・田河水泡(たがわ すいほう)の業績を称え、作品やその時代背景を紹介するための施設です。館内には、原画や再現された仕事場、漫画制作に使われた道具などが展示されています。田河水泡の生涯を記した年表もあり、彼の功績や「のらくろ」の世界を深く知ることができます。

芭蕉記念館

森下駅から徒歩8分にある俳人・松尾芭蕉を記念した文学館です。松尾芭蕉がこの地で多くの名句を詠んだことから設立されました。館内には芭蕉の遺品や資料、直筆の俳句、書簡などが展示されていて、これまでの生涯や作品に触れられます。本館にある庭には松尾芭蕉が俳句に取り入れたさまざまな草木が植えられているため、四季の景色を楽しみながら当時の時代に想いを馳せることができます。

商店街の活気と豊かな自然を肌に感じる森下駅

森下駅周辺は都心へのアクセスが良く、閑静な住宅街が広がる治安の良いエリアとして注目されている街です。活気にあふれた商店街や観光スポットがあることから飲食需要が高く、これから飲食店の開業を考えている方におすすめの街といえるでしょう。

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この記事を書いた人

男の子2人を育てるママライターです。飲食店を経営していた両親の元で、美味しいものを食べて育ちました。現在は息子たちの野球の遠征先でお気に入りの飲食店を探すのが趣味です。満足してもらえる記事の執筆を心がけています。

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