鶴橋駅は、大阪府大阪市生野区および天王寺区に位置する、JR大阪環状線、近鉄大阪線・奈良線、大阪メトロ千日前線が乗り入れる駅です。JRと近鉄の接続駅でもあり、奈良や名古屋方面への乗り換え駅としても利用されています。大阪市内各地へのアクセスも良好なため、学生やサラリーマンなど、多くの人々が行き交うターミナル駅です。駅周辺には、戦後の闇市から発展した市場や商店街があり、焼肉店や韓国料理店、韓国食材を扱うお店が多い異国情緒あふれるエリアです。今回は、そんな鶴橋駅の基本情報や街の特徴、周辺施設について詳しくご紹介します。
鶴橋駅
所在地 | 大阪市生野区鶴橋2-1-20 大阪府大阪市天王寺区舟橋町20 |
路線・乗降者数 | 大阪千日前線 26,648人 近鉄大阪・奈良線 137,399人 JR線 84,104人 |
前後駅 | 谷町九丁目駅←鶴橋駅→今里駅(大阪千日線) 大阪上本町駅←鶴橋駅→今里駅(近鉄大阪・奈良線) 桃谷駅←鶴橋駅→玉造駅(JR線) |
参照:大阪メトロ「路線別乗降人員(2023年11月7日(火曜日)交通調査)」/JR西日本なんでもランキング「上位50駅の乗車人員(2022年度1日平均)」/近畿日本鉄道 駅別乗降人員 「一日乗降人員 (調査日:令和5年11月7日)」
鶴橋駅前の特徴
鶴橋駅は、1914年に近鉄の前身・大阪電気軌道線の開業とともに設置。駅前に広がるのは、6つの市場や商店街からなる大阪鶴橋市場。焼肉店や韓国食品店、民族衣装、雑貨店などが立ち並び、約800もの店が集まっています。戦後の闇市から始まった歴史を持ち、今もなお当時の面影を残すレトロな雰囲気が魅力。歩くだけで異国情緒を感じられるため、観光客にも人気のスポットです。一方でJR鶴橋駅の西側、玉造筋を越えると総合病院や大型の集合住宅が立ち並ぶエリアになっています。
各出口の特徴
近鉄線 東出口
出口を出るとすぐにアーケード商店街に直結しています。食材店や衣料品店、雑貨店などが立ち並び、活気あふれる雰囲気が広がります。歩道が狭く、週末には人であふれることも。南側は焼肉店が多いエリアになっており、特に夕方以降は焼肉の香ばしいにおいがホームまで漂ってくることでも有名です。
JR線 中央口
千日前通に面した出口です。出口を出て右手には鶴橋商店街の入り口があります。また、出口を出て千日前通の横断歩道を渡った北側は飲食店が集まるエリアになっています。
JR線 西口
出口を出て左へ進むと、すぐに飲食店街が広がるエリアに入ります。特に焼肉店が密集しており、地元の人や観光客で賑わう人気店も多く、夕方から夜にかけてさらに活気が増していきます。
大阪メトロ 1番出口・4番出口
千日前通と玉造筋が交わる交差点にある出口です。大通り沿いにはマンションが立ち並び、一歩中に入ると静かな住宅街が広がります。近くには総合病院や公園、学校などの施設も揃っており、生活しやすいエリアになっています。
鶴橋駅周辺の飲食店情報

鶴橋駅周辺の飲食店数
816件
業態別飲食店数
和食 | 164件 |
洋食・西洋料理 | 58件 |
中華 | 20件 |
アジア・エスニック | 207件 |
カレー | 17件 |
焼き肉・ホルモン | 108件 |
居酒屋 | 172件 |
ラーメン | 17件 |
カフェ・喫茶店 | 136件 |
バー | 44件 |
韓国料理店や焼肉店が多いエリアです。個人経営の飲食店が多く、昔からの喫茶店や韓国風カフェもあります。
鶴橋駅周辺の人気カフェ・喫茶店
鶴橋駅から徒歩3分、鶴橋商店街の中にある昭和レトロな雰囲気が漂う喫茶店です。次々とお客さんが訪れる人気店です。看板メニューの「キムチサンド」は、たまごやハム、きゅうりにキムチを加えたサンドイッチ。キムチの酸味が程よいアクセントになっており、ボリュームもある一品です。サイフォン式で淹れるコーヒーも香り豊かでおいしいと評判です。
鶴橋駅から徒歩1分の場所にあるパフェの専門店です。店内は木のテーブルとベンチが配置され、温かみのある雰囲気。大きなパフェが看板メニューで、特にアイスがおいしいと評判です。甘さ控えめで後味がさっぱりしているので、最後まで飽きずに食べられるのが魅力。1000円以下で楽しめる手頃な価格もうれしいポイント。季節限定のパフェも人気で、いつも行列ができています。
鶴橋駅から徒歩12分、大阪コリアタウンのはずれにある韓国風カフェです。シンプルで落ち着いた雰囲気の店内は、1階がベンチ席、2階がテーブル席になっていて、特に20代の若い世代を中心に人気を集めています。カフェラテやコーヒーのほか、塩パンやケーキもおいしく、特にケーキは見た目もかわいいと評判です。
店舗賃料相場
鶴橋駅の店舗賃料相場情報(直近1年間)
平均坪単価 | 17,797円 |
最高坪単価 | 36,667円 |
最低坪単価 | 5,133円 |
鶴橋駅の平均賃料相場年別推移(2022年〜2025年)
2025年 | 14,795円 |
2024年 | 18,847円 |
2023年 | 16,252円 |
2022年 | 13,661円 |
参照:飲食店ドットコム「鶴橋駅の賃料相場情報」(2025年3月現在)
※2025年3月14日に取得したデータです。データは更新されている可能性があります。
鶴橋駅周辺の特徴

街の特徴
鶴橋の地名は、4世紀頃に架けられた「つるのはし」に由来し、一説によると、鶴がよく集まっていたことからと伝えられています。駅周辺は戦後、韓国からの移住者が多く集まり、自然発生的に闇市ができ、今もなお韓国食材店や焼肉店が立ち並ぶ、活気ある独特の街並みが広がっています。さらに、大阪市内をはじめ奈良や名古屋方面へのアクセスも良いことから、駅の西側には集合住宅が増加し、近年は人口が増えているエリアでもあります。
近隣の公共施設・商業施設
真田山公園(485m)
東成税務署(579m)
大阪市立天王寺図書館(833m)
近隣企業オフィス
大和冷機工業(株)(391m)
ザ・パック(株)(414m)
近隣学校
味原小学校(266m)
私立明星中学校・高等学校(761m)
大阪府立高津高等学校(633m)
大阪赤十字看護専門学校(359m)
祭り・イベント
猪飼野だんじり(御幸森神社)
御幸森神社を中心に、毎年夏祭り・秋祭りでだんじりが練り歩くお祭りです。夏祭りでは、だんじりやお神輿、お渡り行列が地域内を巡行。夜になると各保存会のだんじりとお神輿が、神社前の道路で迫力あるパレードを行います。特に商店街の細い道をギリギリに駆け抜けるだんじりは、間近で見ると迫力があり、観光客にも人気があります。
主要通り
鶴橋本通

近鉄鶴橋駅の東側に位置する通りで、南北に伸びるアーケード商店街です。駅周辺は鶴橋市場の一部となっており、八百屋や魚屋などの食材店がひしめき合い、地元の買い物客で賑わっています。南へ進むにつれて韓国料理店や衣料品店、雑貨店などが並び、日常の買い物に便利です。
鶴橋駅前商店街
JR中央口の北側、線路沿いに広がる商店街です。周辺の鶴橋市場とは違いアーケードはなく、飲食店やビルが並ぶ少し開けたエリアです。焼肉店や韓国料理店だけでなく、居酒屋などさまざまなジャンルの個人経営の店が多く、食事を楽しむ人々で賑わいます。
人気スポット

鶴橋駅から南東へ徒歩15分ほどの場所にある御幸森神社近くの商店街。御幸通沿いに東西500mほど続き、約120店舗が軒を連ねます。もともと3つの商店街が統合して生まれたエリアで、鶴橋駅前とは違った雰囲気が楽しめます。キムチや韓国食品を扱う昔ながらのお店はもちろん、食べ歩きができるグルメスポットや、若者向けのおしゃれなお店も豊富。週末は観光客で賑わい、韓国旅行をしている気分になれる人気のエリアです。
真田山公園
旧・大日本帝国陸軍騎兵第4連隊の跡地に開園した歴史ある公園。この周辺は、大阪冬の陣で真田幸村が活躍した古戦場のひとつでもあります。現在は、天王寺スポーツセンターや野球場、テニスコート、プール、アイススケートリンクなどのスポーツ施設が充実しています。
ディープな異国情緒を感じる鶴橋駅
鶴橋駅周辺は、戦後から続く市場や商店街が広がり、地元の常連客から観光客まで多くの人が行き交うエリアです。食文化が根付いた地域で、焼肉店や韓国料理店を中心に多くの飲食店が集まっています。そのため、地域の賑わいを味方につけながら、新たに開業を目指す方にもおすすめの場所です。「居抜きの神様」では、低コストで開業しやすい居抜き物件を数多く取り扱っています。居抜き物件をお探しの方は、ぜひご相談ください。
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