大阪府の北東に位置する門真市は、工業地帯と住宅地がバランスよく混在した街です。隣接する大阪市内へのアクセスもよく、通勤・通学に便利なベッドタウンとして注目されています。今回は、門真の特徴や周辺施設を詳しく紹介。さらに、飲食店の開業を検討中の方に向けて、飲食店の傾向や店舗賃料相場についても解説します。
門真の近隣駅
所在地 | 門真市駅 大阪府門真市新橋町436-1 門真南駅 大阪府門真市三ツ島2丁目26 |
路線・乗降者数 | 京阪本線 門真市駅 23,583人 大阪モノレール本線 門真市駅 10,622人 大阪メトロ長堀鶴見緑地線 門真南駅 10,280人 |
前後駅 | 京阪本線 西三荘駅←門真市駅→古川橋駅 大阪モノレール本線 大日駅←門真市駅 大阪メトロ長堀鶴見緑地線 鶴見緑地駅←門真南駅 |
参照:門真市「京阪電鉄各駅の乗車人員・降車人員(令和3年度)」・大阪モノレール株式会社「2023年度 駅別旅客数(乗車人数)」・大阪メトロ「路線別乗降人員(2024年11月12日(火) 交通調査)」
門真の特徴

門真市は大阪府の北河内地域に位置する街で、大阪市のベッドタウンのひとつとして知られています。かつてパナソニックの本社が置かれていた場所で、現在も関連企業や工場が多く、製造業が地域経済の柱となっています。
門真市駅や門真南駅などの主要駅から、京阪本線・大阪モノレール・地下鉄長堀鶴見緑地線を利用して、大阪中心部へスムーズにアクセスできます。近畿自動車道・第二京阪道路・大阪中央環状線など、幹線道路も充実しており車移動も便利です。
市の中心部である門真市駅周辺には商業施設や集合住宅が多く、住みやすい環境が整っています。2023年にはパナソニックの工場跡地に「ららぽーと門真」と「三井アウトレットパーク大阪門真」がオープンし、買い物やグルメが楽しめる大型商業施設として話題を集めています。
最寄駅の各出口の特徴
門真市駅
出口1・2
駅の北側に位置する出口で、近くにパナソニックの関連会社があります。東へ行くと市役所や体育館など、公共施設が集まるエリアへと続いています。
出口3・4・大阪モノレール出口
スーパーやドラッグストア、クリニックなどのテナントが入る「門真プラザ」に近い出口です。周辺にはラーメン店、居酒屋、バーなどの飲食店も多く、常に人でにぎわっています。バスロータリーやタクシー乗り場も整備されていて、近隣地区への移動にも便利です。
門真南駅
出口1
駅の北側に位置する出口で、周囲には工業施設や住宅地が広がっています。通勤や生活のために利用する人が多く見られます。
出口2
バスロータリーの前にある出口で、近くにはコンビニエンスストアや交番があります。
出口3
駅の最も南側にある出口で、周辺にはパチンコ店やコンビニエンスストア、テニスコートなどがあります。
出口4
東和薬品RACTABドームに近く、プールやトレーニングルーム、会議室を利用する際に便利な出口です。ドラッグストアや衣料品店も近くにあります。
門真周辺の飲食店情報

門真周辺の飲食店数
804件
業態別飲食店数
和食 | 255件 |
洋食・西洋料理 | 66件 |
中華 | 45件 |
アジア・エスニック | 23件 |
カレー | 25件 |
焼き肉・ホルモン | 41件 |
居酒屋 | 213件 |
ラーメン | 43件 |
カフェ・喫茶店 | 112件 |
バー | 25件 |
門真周辺の飲食店は、和食と居酒屋が200件以上と多くなっています。次いで、カフェ・喫茶店も100件以上と多く、日常的な憩いの場として浸透している様子が伺えます。一方で、アジア・エスニック料理やカレー、バーの件数は20件前後と少なめです。
門真周辺でこれから飲食店を出店するのであれば、競合と差別化を図り需要が高いジャンルに参入するか、話題性のある少数派ジャンルで参入して地域の注目を集めるかの判断が求められるでしょう。
門真周辺の人気カフェ
昭和40年代に創業した、レトロな雰囲気が魅力の老舗洋食店です。店頭のショーケースには食品サンプルが並び、昔懐かしい温かみのある雰囲気が漂っています。看板メニューの「ファミリーランチ」は、オムライス、ハンバーグ、エビフライ、唐揚げが一皿に盛られたボリューム満点の一品。昭和の雰囲気を感じながら、定番の洋食メニューを心ゆくまで堪能できます。
地元愛あふれる創作スイーツが魅力のパティスリー&カフェです。ケーキのテイクアウトはもちろん、店内のカフェでイートインも楽しめます。看板商品の「蓮根ロール」は、門真市の特産品である蓮根を生地やクリームに練り込んだロールケーキで、シャキッとした食感と優しい甘さが特徴。栗だけでなく、季節の果物を使用したモンブランも取り扱っており、個性的なスイーツを楽しみたい方におすすめです。
門真市駅から徒歩約2分の場所にある、昭和レトロな雰囲気が漂う喫茶店です。早朝5時30分から営業しており、看板メニューのモーニングセットは11時30分まで注文可能。ドリンクにプラス100〜200円で、トーストやゆで卵、フルーツ、ヨーグルトなどが付くお得な内容です。駅近でアクセスも良好なので、通勤前の朝食や朝活にぴったりのスポットです。
※価格は記事執筆時点のものです。
店舗賃料相場
門真周辺(門真市駅)の店舗賃料相場情報(直近1年間)
平均坪単価 | 8,417円 |
最高坪単価 | 15,070円 |
最低坪単価 | 1,797円 |
門真周辺(門真市駅)の平均賃料相場年別推移(2022年〜2025年)
2025年 | 7,973円 |
2024年 | 9,443円 |
2023年 | 9,101円 |
2022年 | 8,053円 |
参照:飲食店ドットコム「門真市駅の賃料相場情報」(2025年5月現在)
※2025年5月21日に取得したデータです。データは更新されている可能性があります。
門真周辺の特徴
街の特徴

門真(かどま)という地名の由来は諸説あり、低湿地を意味する「潟沼(かたぬま)」から転じた説や、船溜まりや寺、神社の門前の土地を指す「門間(かどま)」から転じた説などがあります。
門真周辺は古くから人が住んでいた地域で、農業を中心とした集落がいくつもありました。安土桃山時代に、豊臣秀吉が整備した京街道が近くを通ったことで、人や物の流れが活発に。明治時代には鉄道や道路が整備され、大阪市のベッドタウンとして発展していきます。
1933年には松下電器(現パナソニック)の本社が誕生。2025年に本社は大阪市へ移転したものの、工場や関連企業の多くは現在も門真市にあり、企業城下町として栄えています。
交通の便がよく、鶴見緑地や深北緑地などの豊かな自然も周辺にあるため、住宅地として人気のエリアです。高齢化が進んでいるものの、子育て支援の手厚さから若年層や子育て世代も一定数存在し、多様な世代が共存する街となっています。
近隣の公共施設・商業施設
イズミヤ門真店(163m)
門真市立図書館(214m)
門真市役所(417m)
ららぽーと門真(646m)
門真ロフト(652m)
※距離は門真市駅より
近隣企業オフィス
JA北河内門真支店(242m)
東和薬品(株)(255m)
京都銀行門真支店(504m)
(株)エスティック(607m)
パナソニックホールディングス(株)(699m)
※距離は門真市駅より
近隣学校
門真小学校(365m)
門真市立門真はすはな中学校(470m)
大阪電気通信大学高等学校(1.0km)
大阪京阪ドローンステーション(350m)
門真自動車教習所(1.4km)
※距離は門真市駅より
祭り・イベント
毎年8月上旬に旧第六中学校運動広場周辺で開催される、門真市の夏の風物詩です。地元の伝統と創意工夫が融合したお祭りで、市民によるのど自慢大会や模擬店、盆踊り、おばけ屋敷など多彩な催しが楽しめます。2025年には、シルバー人材センターによる「門真ゾンビ人材シアター」や、子どもたちに人気の水遊び広場も登場。世代を超えて多くの来場者でにぎわい、地域のつながりを深める貴重なひとときとなっています。
主要通り
大阪中央環状線

門真市を南北に貫く大動脈で、門真市駅の西側を通っています。車の交通量が非常に多く、地域における物流の重要ルートです。通り沿いにはららぽーと門真・三井アウトレットパーク大阪門真、コストコ、ホームセンター、ホテルなどがあります。
守口門真線
府道158号の別名で、守口市方面から門真市駅付近を通り、東側へ向かいます。通り沿いには市役所、スーパー、コンビニなどの生活利便施設が揃っており、多くの利用者が行き交います。中華料理店、居酒屋、スナックなどの飲食店も点在しています。
国道163号
大阪市北区から奈良県生駒市を経て、三重県津市へ至る全長約120kmの一般国道です。門真市においては、市を東西に横断する主要な幹線道路で、門真市駅の南側を通過しています。大阪中央環状線と交差しており、通り沿いにららぽーと門真・三井アウトレットパーク大阪門真があります。
国道1号線
大阪と京都を結ぶ主要国道で、門真南駅付近を通ります。交通量が多く、周辺にはドラッグストアや衣料品店、オフィスや集合住宅などがあります。
人気スポット
2023年に開業した大型商業施設です。「ららぽーと」と「三井アウトレットパーク」が一体化して運営するのは全国初で、門真市駅から徒歩7分とアクセスもよく、日常使いからお出かけショッピングまで楽しめるスポットとして注目されています。
館内には国内外のブランドやカフェ・レストランが約250店舗並び、ファミリーから若者まで幅広い層に人気です。屋内にはキッズスペースや休憩所も完備されており、雨の日でも快適に過ごせる空間としてにぎわいを見せています。
松下電器(現パナソニック)の創業者・松下幸之助の足跡を辿れる施設です。創業当時の製品や広告、経営理念を紹介する「松下幸之助歴史館」と、パナソニックの技術やデザインの進化を体験できる「ものづくりイズム館」の2つの展示棟で構成されています。創業100年を機に全面リニューアルされ、子どもから大人まで学びと発見に満ちた時間を過ごせる空間となりました。ものづくりの原点を知る貴重な場所として、多くの来館者に親しまれています。
企業や近隣都市とともに発展し続ける門真
パナソニックの関連企業や、隣接する大阪市とともに発展してきた門真市。高齢者世帯の多いエリアのため、飲食店においては和食や居酒屋といった、和風中心の食文化が親しまれています。昭和レトロな雰囲気の喫茶店も多く、これから飲食店を開業するのであればこれらの人気ジャンルに参入するか、新しいジャンルを開拓するかの選択を迫られそうです。
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