ハッピーロード大山商店街の魅力と出店戦略!実地調査で見えた繁盛店の条件とは?

東京都板橋区の「ハッピーロード大山商店街」は、全長560mのアーケードに200店舗以上が軒を連ね、池袋からわずか3駅の好立地にある商店街です。

「ハッピーロード大山商店街に飲食店を出店して大丈夫だろうか」

「ハッピーロード大山商店街で繁盛している飲食店を知りたい」

このようなお悩みを抱えている方も多いのではないでしょうか。インターネット上の情報だけでは、実際の客入りや昼夜の違いはわかりません。

そこでこの記事では、2025年11月23日(日)の夜と、11月24日(月・祝日)の昼の2回に分けて行った、実地調査の内容について詳しく紹介します。

この記事を読むことで、ハッピーロード大山商店街で出店を成功させる条件を理解でき、希少な居抜き物件の情報がわかりますよ。

目次

ハッピーロード大山という商店街の”強さ”を解説

商店街名ハッピーロード大山商店街
運営組合ハッピーロード大山商店街振興組合
住所東京都板橋区大山町49-1
最寄り駅東武東上線「大山」駅
都営三田線「板橋区役所前」駅
ホームページhttps://haro.or.jp/

ハッピーロード大山商店街は、東京都板橋区を代表する商店街として、飲食店開業を目指す経営者から高い注目を集めています。その理由は、圧倒的な集客力と商店街全体の安定性があるためです。

ここでは、ハッピーロード大山商店街の4つの強さを以下の順に紹介します。

  • 日本屈指の560mアーケードが生む回遊性
  • 1日8万人を超える圧倒的な乗降客数
  • 200店舗以上が集積する飲食店の宝庫
  • 再開発進行中で人口増の追い風

日本屈指の560mアーケードが生む回遊性

ハッピーロード大山商店街は、全長約560mのアーケードを誇る板橋区随一の商店街です。雨の日でも快適に買い物ができる全天候型の構造により、天候に左右されず安定した人通りが維持されています。

毎日13時から21時まで歩行者天国となり、車両の通行が禁止されるため、家族連れや高齢者も安心して歩ける環境が整っています。

1日8万人を超える圧倒的な乗降客数

商店街の集客力を支えているのは、2つの駅からのアクセスです。

東武東上線の大山駅は1日約48,683人(2024年度)、都営三田線の板橋区役所前駅は1日約35,514人(2024年度)の乗降客数を記録しています。

両駅を合わせると1日8万人以上の利用者が周辺を行き交い、商店街への集客ポテンシャルは非常に高い水準を維持しています。

池袋からわずか3駅、実質乗車時間6分という立地の良さも、幅広い客層を引き寄せる要因となっているでしょう。

出典1:東武鉄道株式会社|2024年度 駅情報(乗降人員)

出典2:東京都交通局|各駅乗降人員一覧

200店舗以上が集積する飲食店の宝庫

ハッピーロード大山には200店舗以上が加盟しており、そのうち飲食店は120店前後を占めています。個店が強い街として知られ、固有の価値を持つ店舗が勝ちやすい市場環境が形成されています。

チェーン店よりも個人経営の専門店が支持される傾向が強く、独自のコンセプトを持つ飲食店にとっては理想的な商圏といえるでしょう。

再開発進行中で人口増の追い風

2024年12月にクロスポイント地区の再開発が完了し、地上25階建てと26階建ての2棟のタワーマンション「シティタワーズ板橋大山」が誕生しました。

合計300戸を超える新築マンションが商店街周辺に供給され、居住人口の増加が見込まれています。

さらに2030年末には、ピッコロ・スクエア地区に約580戸のツインタワーマンションが完成予定です。

東武東上線の高架化工事も2030年度完了に向けて進行中で、大山駅前の「開かずの踏切」が解消されることで、さらなる利便性向上が期待されています。

出典1:板橋区|大山町クロスポイント周辺地区

出典2:住友不動産株式会社|シティタワーズ板橋大山

出典3:東京都都市整備局|大山町ピッコロ・スクエア周辺地区第一種市街地再開発事業

出典4:東武鉄道株式会社|東武東上線「大山駅」付近の 連続立体交差事業(高架化)に着手します 

今回の訪問背景

今回、ハッピーロード大山商店街を実地調査した目的は、出店を検討する飲食店経営者に向けた情報提供のためです。

訪問日時は11月23日(日)の夜と、11月24日(月)祝日の昼の2回に分けて実施しました。

商店街の「夜と昼の違い」を肌で体感し、各店舗の口コミと実際の客入りを比較することで、今後の出店戦略の参考となるデータを収集しました。

訪問した6店舗の評価と経営目線での改善ポイントを分析し、この商店街で成功する条件を明らかにしていきます。

11月23日夜の商店街レポート

夜のハッピーロード大山商店街は、昼間とは異なる一面を持っています。全体的に「夜型は得意不得意が明確」なエリアであることが判明しました。

その理由について詳しく解説していきます。

夜は行列店が限られる

夜間に行列ができていた店舗は限定的で、多くの飲食店は客入りが落ち着いていました。商店街全体として、夜型の集客よりも昼間の回遊需要に強い特性を持っているといえるでしょう。

夜の時間帯で圧倒的な存在感を放っていたのが「月島もんじゃ おこげ 大山」です。アーケードを歩いていても一目でわかるにぎわいで、商店街の中心動線で堂々と行列が作られていました。

一方、健康志向で良質なカフェである「はぐくみ」は、夜の来店客が非常に少ない状態でした。スムージーやガレット、ブリュレといったメニューは、夜の時間帯に訴求しにくい業態です。

大山エリア全体として夜型店が弱く、スイーツ・カフェはとくに需要が減少する傾向が見られました。

立地ではなく業態特性が夜の弱さの要因であり、昼間の強さとのギャップが明確でした。

11月24日昼の商店街レポート

祝日の昼間、ハッピーロード大山商店街は活気に満ちていました。軽食・スイーツ業態は常に客入りがあり、地元ファンに支えられた店舗の強さが際立っていました。

クレープ店「ピエロ」は昼夜問わず大行列

約45年続く老舗クレープ店「ピエロ」は、昼間も途切れることなく行列ができていました。200種類以上の圧倒的な品ぞろえと、気取らない商店街らしい雰囲気が幅広い客層を引き寄せています。

ハッピーロード全体のなかでも、昼夜問わず行列ができる店舗はピエロだけです。

カレー店「チャントーヤココナッツカリー  大宮店」は地元ファンから圧倒的な支持

「チャントーヤココナッツカリー 大宮店」は、昼間に最も活気があった飲食店のひとつでした。

店先には常に客の出入りが見られ、すでに多くの地元ファンから支持されている店であることが一目でわかりました。

ココナッツカレー専門という希少性と、清潔感のある上品な内装が女性客に刺さっています。

「マテリエル」は来客が途切れない

2023年に食べログ スイーツ百名店に選出された「マテリエル」は、終始ひっきりなしの来客でにぎわっていました。

プチガトーがショーケースから次々と消えていく様子は圧巻でした。

商店街という日常の場で、ここまでのレベルのパティスリーが繁盛しているのは驚きでした。

出典:食べログ|マテリアル

メロンパン店・たい焼き店は苦戦傾向

一方で、メロンパン店やたい焼き店は客入りが少なく、苦戦している様子が見られました。単一商品で勝負する業態は、商店街のなかで埋もれやすい傾向があります。

変わり種メニューの開発や口コミ対策の強化など、差別化の工夫が必要です。

【大山ハッピーロード商店街】6店舗を独自レビュー

ここでは、大山ハッピーロード商店街にある以下の6店舗を実際に訪問し、経営目線での分析を行います。

  • 月島もんじゃ おこげ 大山
  • 人と地球に優しいカフェ はぐくみ
  • チャントーヤココナッツカリー 大山店
  • マテリエル
  • たい焼き さわ田 大山店
  • クレープの店 ピエロ

各店舗の強みや弱み、改善ポイントを詳しく解説します。

月島もんじゃ おこげ 大山

店名月島もんじゃ おこげ 大山
住所東京都板橋区大山町30-15
電話番号050-5596-6991
営業時間11:00〜23:00
(フードL.O.22:00・ドリンクL.O.22:30)
定休日記載なし
座席数76席(テーブル19席)
ホームページhttps://tabelog.com/tokyo/A1322/A132203/13311726/

東武東上線・大山駅からほど近いハッピーロードのなかで、土曜日の夕方に最も強い存在感を放っていたのが「月島もんじゃ おこげ 大山」です。

2025年7月にオープンしたばかりですが、アーケードを歩いていても、一目でわかるほどのにぎわいぶりです。多くの居酒屋が横丁側へ寄って構えているなか、ここだけが商店街の中心動線で堂々と行列を作っていました。

ハッピーロード大山商店街において、「ファミリーで楽しめる健全性」を象徴する店舗のひとつといえるでしょう。

接客の強さ:アルバイト中心とは思えない完成度

入店待ち名簿に名前を書き、順番を待つ間も店内の声がよく聞こえます。店員全員が明るく、質問には即答で対応してくれます。

ビールがぬるい点が少し気になったものの、それ以上にスタッフの落ち着いた接客と安心できる対応が非常に良かったです。

  • いかの丸焼きは絶妙な加減で焼き上げ、食べやすいサイズに素早くカット
  • もんじゃは“最後まで面倒を見る”スタイルで、初めての人でも安心
  • 声かけも丁寧で適度に距離感があり、居心地が良い

アルバイト中心とは思えない完成度で、「この店は教育が行き届いている」と感じさせられました。

料理:魚問屋出身の会社らしい素材の強さ

明治4年創業の豊洲水産仲卸直営店という強みが、料理の質にあらわれています。

この日は以下の料理を注文。

  • いかの丸焼き(肝醤油):1,380円
  • つぶ貝じゃがバター:880円
  • あさりネギバターもんじゃ:1,380円
  • 豚キムチもんじゃ:1,480円

まず印象的だったのはいかの鮮度です。透明感がまだ残るほどで、歯応えが心地良く、肝醤油のコクが素材の甘みを引き出していました。

1,380円という価格も妥当と思える“しっかりした一品”でした。

もんじゃは、魚問屋出身の会社らしく出汁が抜群に良い仕上がりです。とくに「あさりネギバターもんじゃ」はホワイトソースが入り、一見すると洋風鉄板料理のような仕上がりでした。

店員におすすめを聞くと迷わず提案してくれるため、初めての来店でも安心して注文できます。

口コミ運用:取り組みは良いが改善の余地あり

もんじゃ2品目のタイミングで、店員から丁寧に口コミ投稿の依頼がありました。これは非常に好感が持てる取り組みです。

ただし、投稿後2週間ほど経っても口コミ数が増えていなかった点は惜しいと感じました。

「接客品質 × 素材 × 人気店」の三拍子がそろっているだけに、口コミの仕組みをもう一歩磨けば、さらに強い店になるでしょう。

総評:夜でも家族で安心して並べる数少ない繁盛店

「月島もんじゃ おこげ 大山」は、味・接客・店の雰囲気、いずれもレベルが高く、行列のできる理由がよく理解できました。

鉄板焼き料理の香ばしさと、もんじゃのライブ感、そして初めての人でも安心という導線づくりが、この店の最大の強みです。

土日の夜に大山で食事をするなら、まず候補に入れるべき一軒といえます。

人と地球に優しいカフェ はぐくみ

店名人と地球に優しいカフェ はぐくみ
住所東京都板橋区大山町2-2
電話番号03-5926-3340
営業時間11:00〜19:00(L.O.18:30)
定休日年中無休
座席数34席
ホームページhttps://www.hagukumicafe.com/

はぐくみカフェは大山駅から徒歩1分、ハッピーロードの一本裏手に位置します。

裏通りゆえに、通常であれば飲食の集客にハンデが出るエリアですが、現在のGoogle口コミや食べログ評価の蓄積を考えると、むしろ「隠れ家カフェ」として成立しやすい立地といえるでしょう。

健康志向・丁寧な食づくりの世界観が外観からも伝わり、初見客でも安心感を覚える店づくりが成立しています。

メニューの特徴:徹底した健康志向と手作りへのこだわり

店名のとおり、メニュー全体が「人に優しい・地球に優しい」をテーマに統一されています。

具体的には以下のような点にこだわりを感じました。

  • 作り置きをしない
  • 有機農法の素材を中心に使用している
  • スムージー・ガレット・ブリュレなど「軽食・健康系」が中心となっている
  • 店内で仕込んだ手作り比率が高い

実際に注文したスムージーは、素材本来の味がしっかり出ており、「健康を売るカフェ」としての完成度が高い店舗といえます。

客入りの推移:夜の弱さ・昼の強さ

今回の訪問は夜の時間帯で、来店客は非常に少ない状態でした。しかし翌日の昼、外から様子を見ると満席に近い状態で、地元客を中心ににぎわっていました。

この差から、夜の弱さは立地ではなく、業態の特性が要因であることがわかります。夜はスムージー・ガレット・ブリュレが訴求しにくく、大山エリア自体も夜型店が弱いです。

スイーツ・カフェはとくに需要が減るため、営業延長による電気代と人件費効率が悪化しやすいことを考えると、夜営業を短縮する判断は十分合理的といえます。

一方、昼間は強く、地元ファンがついています。スムージー・ガレットという昼型需要にマッチし、健康系のカフェはハッピーロード内では希少です。

ここのスムージーがお気に入りです。食事もカロリーが低く、PFCバランスの記載されているので、体づくりをしている人にもおすすめできます。個人的には夜遅くまでやっているのはポイント高いです。夜も同じ食事メニュー&スムージーを提供しているので、ヘルシーで健康に良い食事ができるのがありがたいです。

栄養面が考えられていて、どれを選んでも罪悪感なく食べられるものが多いので気に入っています。スムージーもとっても美味しいです。

引用元:Googleマップ|クチコミ

口コミの傾向からも、固定ファンに支えられていることがわかります。昼の売上を中心に最適化した経営が吉といえるでしょう。

改善ポイント(経営視点)

夜は客足が極端に弱かったです。大山エリアでは「夜カフェ」としての需要はほぼ成立しておらず、19時閉店でも十分成立する業態と判断できます。

また、水がセルフで紙コップ提供だった点は、店名のテーマと逆行してしまいます。

  • サステナブルブランド
  • 健康志向
  • 地球に優しい

上記をコンセプトで掲げるなら、紙資源を大量消費するのは印象が悪くなります。常設のグラスや再利用可能なカップに変更することで、世界観が完成するでしょう。

実際に注文したメニュー

この日は以下の料理を注文。

  • クレープ苺のコンポート:520円
  • スムージー(マンゴーキャロット・免疫力):500円
  • スムージー(ぶどうオレンジ・アンチエイジング):500円
  • ブリュレ:420円

クレープ苺のコンポートは手作り感が強く、素材の味が出ていました。全体的に価格帯も良心的で、リピートしやすい設定となっています。

総評:昼間は強い“優良カフェ”、夜は思い切った取捨選択が必要

はぐくみカフェは、「世界観の統一・健康志向・手作り」という強みがしっかり形になった店舗で、実際に昼間の客入りを見る限り、すでに成功している店舗といえます。

一方で、夜営業はエリア特性と業態のミスマッチが起きており、営業時間の見直しや光熱費の削減が利益率改善につながるでしょう。

総合的に判断して、「大山エリアで独自性を活かし成功している個店」という評価が適切と感じました。

チャントーヤココナッツカリー 大山店

店名チャントーヤ ココナッツカリー 大山店
住所東京都板橋区大山町40-5
電話番号03-5926-6373
営業時間11:00〜22:00(L.O.21:30)
定休日年中無休(年末年始休業あり)
座席数23席(テーブル10席・カウンター13席)
ホームページhttps://www.chantoya.com/

大山駅から商店街を歩くと必ず目に入るのが、清潔感と上品さのある小さなカレー店「チャントーヤココナッツカリー」です。

11月24日祝日の昼、最も活気があった飲食店のひとつで、店先には常にお客様の出入りが見られました。

すでに地元ファンを多く獲得している店であることが一目でわかります。

コンセプトは明確で、「早い・安い・旨い」に、ひとさじのこだわりと上質感を加えたココナッツカレーを提供しています。

女性ひとりでも入りやすい上品な店内、そして食事の時間そのものが少し豊かになるよう調整された世界観は、まさに大山の商圏にフィットした設計です。

料理:全体に共通する優しいココナッツの風味と強い個性

チャントーヤのカレーの特徴は、ベースとなるチャントーヤカレーの優しいココナッツの香りです。

辛さが主役ではなく、「ココナッツの甘み × 旨味」が調和した食べやすい味わいで、辛いものが苦手な方でも安心して楽しめます。

以下は代表メニューを味わった印象です。

●エビとカボチャのチーズカリー:1,300円

濃厚なエビの旨味とカボチャの甘みがしっかり主張する一皿です。チャントーヤのメニューのなかでも最も優しい味わいのポジションで、辛さが苦手という方に最も適したメニューといえます。

●トロ豚とキャベツとトマトのカリー:1,350円

やわらかなトロ豚の脂とキャベツの甘さ、そしてトマトの酸味の三位一体です。万人受けする構成であり、チャントーヤの定番の良さをストレートに感じられるメニューです。

●ひき肉とじゃがいもとトマトの焼チーズカリー:1,400円

味わいの変化を楽しみたい方向けです。表面に焼きチーズが香ばしく広がり、食べるたびに違う風味がくる多層的な一皿となっています。

じゃがいものほっくり感とトマトの爽やかさで、重すぎず食べ進められる構成です。

● チャントーヤカリー(チキン・ナス・タケノコ):¥1,100

店の“基本形”となる一皿です。素材の旨味を吸い込んだココナッツカレーが程よい甘さで、

すべてのメニューの基礎となる味わいが明確に伝わります。

以上、いずれの料理も甲乙つけがたいですが、辛いものが苦手なら「エビとカボチャのチーズカリー」が最適だと感じました。味の変化を楽しむなら「ひき肉とじゃがいもとトマトの焼チーズカリー」が最も満足度が高いでしょう。

人気の理由:地元密着商圏と専門性の高さ

ハッピーロード大山の飲食は「専門店が強い」という特性を持ちます。チャントーヤはまさにその典型で、ココナッツカレー専門という希少性や以下の点が、明確な強みになっています。

  • 一目見てわかる世界観
  • ココナッツの風味を軸にしたブレないメニュー
  • 女性客に刺さる清潔感のある内装
  • テイクアウト需要の強さ
  • 回転の早さ(商店街の昼需要と相性が良い)

チャントーヤは、大山で成功すべくして成功している店といえます。

改善ポイント:ホールオペレーションの負荷

訪問時、店内は常に満席近く、スタッフは2名で回していました。しかし、この人気ぶりはかなり大変そうで、以下の様子が気になりました。

  • 提供スピードのばらつきがあった
  • 案内・配膳に追われる場面があった
  • 会計・案内が同時に発生すると対応が詰まっていた

料理の評価が高いだけに、ホールの最適化を行えば、行列常設店になるポテンシャルが非常に高いと感じました。

総評:大山で最も勢いのある“次世代型繁盛店”

チャントーヤのカレーは「優しいのに個性的」です。そして辛さに頼らないココナッツカレーという独自性が、大山という個人店文化の強い街に完全にマッチしています。

すでに繁盛しており、このまま地元の定番店になっていくことはほぼ確実です。料理・世界観・客層の一致、そして昼の商店街需要との相性が良く、あとはホールオペレーションを改善するだけで、大山を代表する人気店のひとつに成長するでしょう。

マテリエル

店名マテリエル
住所東京都板橋区大山町21-6 白樹舘壱番館1F
電話番号03-5917-3206
営業時間10:00〜18:00
定休日水曜日・木曜日(祝日は営業)
ホームページhttps://www.patisserie-materiel.com/

ハッピーロード大山のなかで、マテリエルは完全に「別格」の存在感を放っていました。

2023年に食べログ スイーツ百名店に選出された唯一の店舗で、入れ替わり立ち替わりお客様が来店し、お持ち帰りの行列が途絶えませんでした。

プチガトーがショーケースから次々と消える様子は圧巻です。

商店街という日常の場で、ここまでのレベルのパティスリーが存在するのは驚きであり、「目的来店を引き起こす店」として明確にポジションを確立しています。

商品特性:古典フランス菓子 × 修業の本気度が伝わる仕事

実際にプチガトーを3種試食しましたが、その味わいから本場パリ仕込みであることが即座にわかりました。

チョコレートの扱いは、テンパリングの精度・香りの層の作り方・口溶けのタイミングまで計算されており、チョコ好きが感動するタイプの構成です。

カシスの使い方は、ベリー類の酸の立たせ方がフランス古典式で、日本の流行スイーツとは明確に一線を画します。

技法の選択においても、以下のいずれにおいても基礎力が段違いです。

  • 古典的なガナッシュ
  • バタークリームのコントロール
  • ジュレ・ムースの仕事の丁寧さ
  • グラサージュの仕上げ

単なる「おしゃれスイーツ」とは違い、以下が商品にそのままあらわれています。

  • 修業の厚み
  • 技術の深さ
  • お菓子への敬意

ターゲットは甘いもの好き。フルーツ華やか系とは真逆の方向性

マテリエルは万人受けする構成ではありません。

以下のような商品を求めるお客様には刺さりにくいと感じました。

  • フルーツたっぷりのインスタ系スイーツ
  • 軽やかで食べやすいムース中心店
  • 派手な色彩やトレンドを意識した商品

一方、以下のような商品を求めるお客様にとっては、一気にお気に入りの店となるでしょう。

  • 重厚なチョコ
  • 甘みの強い古典菓子
  • クラシックなフランス菓子
  • 技術の高さを感じる本物志向

つまり、ターゲットが明確に設定されたパティスリーであり、商品軸がブレていません。

商店街との相性:高級店なのに人が絶えない

通常、古典フランス菓子を極めた本格パティスリーは、以下のような理由から街のケーキ屋としては成立しにくい傾向があります。

  • 価格帯
  • ターゲット層
  • 原価率の高さ など

しかし、マテリエルは大山で成功しています。

大山の地元客は「生活のなかの小さなぜいたく」を受け入れる層が多いです。商店街の周辺には、高齢者・ファミリー・単身者が混在し、「日常使い+特別な日利用」の両方が成立していると考えられます。

商品のクオリティが突出しているため、価格に納得感があり、「食べログ スイーツ百名店」という肩書きや技術力も、購入動機に直結。

回遊性の高い商店街で、持ち帰りスイーツの需要が非常に強く、プチガトーが飛ぶように売れる構造になっています。

評価:甘さも構成も古典菓子好き向け

訪問時に感じた「甘すぎた」という評価は、まさに古典菓子の特徴であり、商品性とターゲットをきちんと説明している証拠でもあります。

逆に言うと、以下のような専門店としての明確な個性があります。

  • フランス菓子としての完成度は非常に高い
  • 好きな層には深く刺さり、通い詰めるタイプの店である

「日常のケーキ屋」ではなく、「大山の誇る本格パティスリー」と位置づけるのが最も適切です。

総評:唯一無二の古典フランス菓子店として、大山の名物級存在

マテリエルは以下の点で、すべてが頭ひとつ抜けています。

  • 技術力
  • 商品完成度
  • 客足
  • 店舗の回転
  • 繁盛店としての構造

ハッピーロード大山商店街において、スイーツカテゴリーの王者にふさわしい店舗です。食べログ スイーツ百名店の肩書きを持ちながら、商店街でしっかり繁盛する稀有な存在です。

古典菓子を好む人にとっては、旅してでも来たい店といえるほどの完成度でした。

たい焼き さわ田 大山店

店名たい焼き さわ田 大山店
住所東京都板橋区大山町30-12
電話番号03-6905-8666
営業時間11:00〜19:00
定休日なし
ホームページhttps://sumibitaiyaki-1nensei.myshopify.com/

たい焼き さわ田は、ハッピーロードのなかでも「日常利用型」のスイーツ店です。

豪華さや話題性を持つ店ではありませんが、通りすがりに自然と買ってしまうような、商店街らしい生活密着型の軽食ポジションをしっかり確保しています。

今回訪問した際も、昼間はコンスタントにお客様が訪れており、「ちょっと食べたい」「家に持ち帰る」など、購入の理由も幅広い印象を受けました。

ただし、夜は客足が極端に減り、商店街内の「昼強・夜弱」の構造をそのまま反映した店舗でもあります。

商品:基本のたい焼きは十分◎、変わり種もおもしろい

「食べログ 百名店」レベルのトップクラスと比較すると、たい焼きは以下の点を総合評価した結果、差は感じました。

  • 焼きの精度
  • 皮の香ばしさ
  • 餡の質

しかし、街の商店街利用としては十分満足できる品質です。何よりも、期間限定の商品として、以下のような変わり種のたい焼きを積極的に取り入れている点が好印象でした。

  • カボチャのたい焼き
  • サツマイモのたい焼き など

このような工夫から、「常連客が飽きない仕掛け」を作ろうとしている姿勢が感じられます。

ハッピーロード大山という回遊商店街では、この「飽きさせない工夫」が非常に重要です。

店舗運営面の課題①:口コミ・情報発信が弱い

良い意味で堅実な店ですが、現代的なマーケティングの視点で見ると、以下のような課題があります。

●口コミの数が少ない

Googleの口コミの数が74件(2025年12月時点)と少なく、新規層に対する安心感の形成が弱いです。口コミ対策をしている競合との差が広がりやすく、口コミを積極的に獲得している店と比較すると、集客の伸びしろを逃している印象があります。

●公式サイト・外部サイトに不備がある

  • Googleマップから公式サイトへ遷移するとエラーになる
  • 食べログの情報が更新されていない
  • 写真が少なくてわかりにくい可能性がある

商店街の店舗には「なんとなく入る」人も多いが、近年は事前に検索してから買い歩きする若者やファミリーも増加しています。店の魅力をきちんと整理して提示しないと、取りこぼしが発生しやすいでしょう。

店舗運営面の課題②:人件費の負担が大きい可能性がある

訪問時、スタッフが常時4〜5名ほど働いていましたが、たい焼きという利益率が高くない業態では、人件費の負担が収益を圧迫している可能性が高いと感じました。

  • 焼き場のオペレーション
  • 会計
  • ラッピング

上記の業務を最適に配置すると、2〜3名でも十分回る構造にできるはずです。

売上規模・客単価・工数を考えると、適正人員の再評価は利益確保のために必要でしょう。

総評:品質は十分、努力の跡もある。ただし“改善すればもっと伸びる店”

たい焼き さわ田は、「地元の日常に溶け込み、安定的に支持されている」という意味では非常に良い店舗です。以下の点はいずれも十分だといえるでしょう。

  • 商品の品質
  • 変わり種の工夫
  • 立地
  • 昼の客入り

一方で、以下のような成長の余地も明確に感じました。

  • 口コミ施策の強化
  • オンライン情報の整備
  • 人件費の最適化
  • 定番の強みと変わり種の打ち出し方の改善

これらの改善を進めることで、今後さらに地元の支持を得て、長期繁盛店として安定する可能性が高いといえます。

クレープの店 ピエロ

店名ピエロ
住所東京都板橋区大山町31-5
電話番号03-3955-0811
営業時間平日:12:30〜20:00
土日祝:11:00〜20:00
定休日火曜日(祝日の場合は翌水曜日)
ホームページhttps://haro.or.jp/shop/piero.html

ピエロの第一印象は、以下のような点が前面に出ており、いわゆる「洗練されたスイーツ店」とは真逆にあります。

  • 店舗装飾は古く、半屋外の屋台のような作り
  • 壁に貼り付けられた手書きメニュー
  • 整理されているとは言いがたい陳列
  • 街の老舗らしい店主の素朴な雰囲気

一般的な飲食店の評価軸ではマイナスになり得る要素が多いですが、ピエロではこれらがすべて「魅力」として機能しています。

その理由は、大山という商圏特性にあります。

ハッピーロード全体が生活密着の商店街であり、地元の人々にとっては「気軽に寄れる」「気取らない」「普段使いできる」ことが最優先です。ピエロの外観は、そのニーズに完全にマッチしています。

圧倒的なメニュー数と選ぶ楽しさ

ピエロはクレープのメニュー数は非常に多く、甘い系だけでなく惣菜系などの種類も幅広く展開しています。選ぶ楽しさがある店は、商店街型店舗の強みを引き出します。

  • 学生
  • 子ども連れ
  • シニア
  • 通りすがりの買い物客

上記のような人がそれぞれ自分の好きなものを選べるため、客層が自然と広がり、時間帯に関係なく客足が絶えません。

行列が生まれる理由:立地 × 単価 × 回転 × カジュアルさ

ピエロは、ハッピーロードの回遊導線のど真ん中に位置しています。

そのうえ、以下のような点から、商店街に最適化された業態であり、出店モデルとしては極めてロジカルに成功しています。

  • 単価が安い(〜500円前後)
  • テイクアウト前提で回転が速い
  • 「ひとつ食べていこう」という気軽さを感じやすい
  • 子どもでも買える価格帯・雰囲気がある

不格好さがブランド化している

下記のような印象は、飲食店の一般的な評価軸では確実にマイナスです。

  • 小汚い装飾
  • 手書きで雑多なメニュー
  • 整然とはしていない店主のたたずまい
  • 屋台のような半屋外空間

しかしピエロの場合は、「商店街の名物店としてのキャラクター」を形成する重要な要素になっています。チェーン店には出せない、地元の老舗スイーツ屋らしい雰囲気が、逆に魅力として受け入れられています。

この「抜け感・ラフさ」が、結果的に唯一無二のブランド価値になっているのです。

ハッピーロード全体のなかでの位置づけ

今回の訪問で、昼夜問わず行列ができる店はピエロだけでした。これは商店街内でも突出した存在であり、以下の要素が完全に一致したレアケースです。

  • 価格
  • 業態
  • 立地
  • 店の世界観
  • テイクアウト需要

個店が成功しやすい大山のなかでも、その成功モデルとして非常に象徴的な店舗といえるでしょう。

総評:大山商圏だから成立する“生活密着スイーツの王道”

ピエロは決して「綺麗」「洗練」「SNS映え」といった店ではありません。しかし、大山という地元密着型商圏において、最強の立ち位置を獲得しています。

理由は以下のとおり明確で、商店街で成功する飲食店の条件と完全に一致しているためです。

  • 気軽で安い
  • 立ち寄りやすい
  • 昔ながらの雰囲気がある
  • 幅広いメニューがある
  • 回転が早い
  • 地元の人が親しみ続けてきた歴史がある

ハッピーロード大山商店街の商圏特性を分析

今回の視察で明らかになった、ハッピーロード大山商店街の商圏特性を分析すると、以下のようになります。

  • 個店が強く育つ街である
  • ランチ・軽食系が強い
  • 夜型は立地と口コミで勝敗が決まる
  • 口コミ対策の有無が来客に直結する
  • 地元ファンを作れる業態は成功しやすい

出店を検討する飲食店経営者にとって、これらの特性を理解することが成功の鍵となります。

【ハッピーロード大山商店街】新規出店が成功しやすい理由5選

ここまでの視察結果から、ハッピーロード大山商店街での新規出店が成功しやすい理由5選は以下のとおりです。

  1. 人通りは安定している
  2. 昼需要とスイーツ需要が常に強い
  3. 他駅からの流入も見込める
  4. 個人店でも成功例が多い
  5. 大山ブランドの地元密着性が強い

1. 人通りは安定している

1日8万人以上の乗降客数を誇る2つの駅と、560mのアーケード構造により、天候や曜日に左右されにくい安定した人通りが維持されています。

商店街の中心部であれば、視認性と導線の良さから、一定の来店見込みが得られるでしょう。

2. 昼需要とスイーツ需要が常に高い

商店街の回遊性の高さから、ランチタイムと14時〜17時のカフェタイムはとくに需要が高いです。スイーツや軽食を提供する業態であれば、昼間だけで十分な売上を確保できる可能性があります。

3. 他駅からの流入も見込める

池袋から3駅という立地の良さから、わざわざ大山を訪れる人も一定数存在します。マテリエルのように、商店街の外からも客を呼び込める実力店であれば、広域商圏からの集客も可能です。

4. 個人店でも成功例が多い

大手チェーン店に対抗する必要がなく、個性を活かした経営が評価される商店街です。資金力よりも、コンセプトの明確さと実行力が成功を左右します。

5. 大山ブランドの地元密着性が強い

「大山で商売をする」ことに対する地元住民の愛着が強く、新規出店でも温かく受け入れられる土壌があります。

商店街全体としての一体感があり、相互送客や情報共有も期待できます。

【希少】ハッピーロード大山商店街の居抜き物件情報

大山は新規出店の成功確率が高いエリアですが、物件の希少性が課題です。

商店街沿いの1階路面物件は年に数件レベルしか出ず、とくに複数フロアを一括利用できる物件はほとんど出回りません。

しかし、2025年12月現在、非常に希少な居抜き物件が募集されています。

「チャントーヤココナッツカリー 大山店」のすぐ横に位置する、1階路面+2階一括利用の物件です。

商店街沿いで深夜営業も可能という好条件で、ハッピーロード大山商店街全体を視察して感じたのは、「このエリアでこの規模と立地の物件は、本当に希少」ということでした。

まとめ:ハッピーロード大山は「地元愛に支えられた強い商店街」

今回、ハッピーロード大山商店街の実地調査を通じて、以下が明白となりました。

  • 個店が勝つ具体的な理由
  • 口コミの重要性
  • 昼の回遊需要の高さ
  • 再開発によるビジネスチャンス

ハッピーロード大山は、個店単位で自分のアイデア次第で繁盛店を作るチャンスがある商店街です。

地元密着の商圏特性を理解し、明確なコンセプトを持ち、口コミ対策を徹底すれば、個人事業主でも十分に成功できる環境が整っています。

大山での出店を検討されている方は、ぜひこの視察レポートを参考に、戦略を練ってみてはいかがでしょうか。

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居抜き物件のことなら「居抜きの神様」に任せるのじゃ

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