うどん屋を開業したら年収はどれくらい?現実的な相場と必要資金を解説

うどん屋を開業したときの年収は、概算で平均384万円前後です。ただし、店舗の規模や開業方法、材料費や光熱費にかかるコストなどによって上下します。

本記事では、うどん屋の市場動向をはじめ、うどん屋を開業するコストや開業資金を削減するコツ、資金調達の方法をご紹介します。そのほか、開業店舗にうどん屋を選ぶメリットやデメリットもお伝えしますので、飲食店の開業を検討している方はぜひ参考にしてください。

目次

うどん屋開業で稼げる?市場動向と経営者の平均年収

うどん屋開業で稼げる?市場動向と経営者の平均年収

飲食店を開業する際、うどん屋は稼げるのか気になる方が多いのではないでしょうか。ここでは、うどん屋の市場動向と平均年収について解説します。

うどん屋の市場動向

うどん屋は、2000年代前半に讃岐うどんが注目されてから右肩上がりで人気度が高まっています。和食のなかで価格面でも手軽に食べられる料理で、チェーン展開する店舗が増えているため、人気に拍車をかけている状況です。

近年では、手軽に食べられるうどんとは印象の異なる高級うどん屋も増えています。価格が高くてもこだわりの強いうどんを楽しみたいというニーズは一定数あり、うどん屋の市場動向は多様化しているのが現状です。

こうした市場の変化が進む一方で、コロナ禍の影響により、うどん屋を含む飲食店全体が大きなダメージを受けました。2020年には売上が大幅に落ち込みましたが、うどん屋は飲食業全体に比べて回復が早く、2021年には回復傾向に転じています。

うどん屋経営者の平均年収(概算)

うどん屋の1施設あたりの1日平均客数は53.6人、お客さん1人あたりの平均食事単価は956.7円です。単純計算すると、1日平均51,279円ほどの稼ぎがあるとわかります。1ヶ月間で25日経営する場合、概算ですが売上高は平均1,538万円ほどです。経営者の利益は、うどん1杯で計算すると、25%ほどであるため年収は約384万円になります。

1施設あたりの平均客数は、1日30人〜49人が23.7%ともっとも多く、50人〜99人が23.4%と次いで多いです。経営主体別で1日の平均客数を見ると、個人経営が平均46.3人、株式会社が77.7人と格差があります。

お客さん1人の平均食事単価は、1,000円未満が60.2%ともっとも多く、1,000円〜2,999円が34.4%と次いで多いです。経営主体別で1人あたりの平均食事単価を見ると、個人経営が944.0円、株式会社が993.0円と大きな差はありません。

うどん屋の経営者の年収は、1日に訪れる客数や1人あたりの食事単価などによって変動します。材料費や光熱費、賃料などが差し引かれるのを考慮しながら参考にしましょう。

出典:厚生労働省「平成29年度生活衛生関係営業経営実態調査」p.6(https://www.mhlw.go.jp/content/10900000/000640923.pdf

うどん屋の開業資金はどのくらい必要?

うどん屋の開業資金はどのくらい必要?

うどん屋の開業資金には、10坪程度の店舗でも1,000万円〜1,500万円ほど必要といわれています。ただし、開業に必要な設備のグレードや工事の有無など、さまざまな条件によって開業資金は変動します。

うどん屋の開業資金の内訳は、店舗取得費や設備費、内装や外装工事費用、広告宣伝費、運転資金です。

店舗を開業するには、物件を取得しなければいけません。店舗取得費には、前家賃や保証金、礼金、仲介手数料などが含まれます。とくに、保証金は一般的な住宅よりも高い傾向にあり、店舗取得費の相場は100万円〜300万円ほどです。

うどん屋は特殊な設備は必要ありませんが、製麺機を導入する場合コストがかかります。設備を新品で揃えるか中古にするかで大幅に異なり、100万円〜500万円ほどが相場です。

内装や外装工事費用は、従業員目線とお客さん目線になってデザインを考えなければいけません。手をかける場所や店舗の規模によって変動し、小規模店舗なら300万円ほど、20坪程度の店舗なら600万円〜1,000万円ほどが相場です。

うどん屋を開業しても店舗の存在を知ってもらわなければ、収益につながりません。お客さんを集めるために、グルメ情報サイトへの掲載やチラシ作成などにかかる広告宣伝費も用意する必要があります。

また、開業してから十分な集客数がなくても経営を続けられるように、運転資金も用意しなければいけません。目標月収の3ヶ月〜半年分、350万円ほどを相場として用意しておくと安心です。

うどん屋の開業コストを削減するアイデア

うどん屋の開業に1,000万円以上かかる可能性があると知って、開業を諦めようとしている方がいるのではないでしょうか。しかし、工夫次第で費用を大幅に抑えられる可能性があります。

ここでは、うどん屋の開業資金を削減するコツを4つご紹介します。

居抜き物件を選ぶ

居抜き物件とは、前回物件を借りていたオーナーが残した設備や内装などをそのまま使える物件です。前回に借りていた店舗が同業態のうどん屋であれば、ある程度設備が整っている状態でうどん屋を開業できるため、初期費用を大幅に抑えられる可能性があります。

内装や外装工事を行う必要がなければ、工事にかかる時間も短縮できるため、より早くうどん屋をオープンできます。設備や備品が古すぎないか、内装や外装がコンセプトに合っているかなど、さまざまなポイントをチェックしたうえで物件を探しましょう。

中古品を利用する

うどん屋の開業に必要な設備や備品を中古品で揃えると、新品で揃えるよりも大幅にコストを抑えられる可能性があります。中古品が集客に影響するのではないかと心配な方は、ホールから見えない厨房設備のみを中古で揃えるのもひとつの方法です。

リースを利用する

うどんの提供に必須な厨房設備や機器をリース契約すると、月々の支払いでレンタルできるため、初期費用を大幅に抑えられます。リース会社によっては、新品の設備を借りられるところもあるため、費用を抑えたいものの中古品に抵抗のある方におすすめです。

ただし、契約期間が終了しても所有権はリース会社のままであるため、その点はあらかじめ把握しておく必要があります。

広告宣伝をできるだけ自前で行う

うどん屋の開業費用には広告宣伝費が含まれますが、広告宣伝を自前で行うとコストを削減できます。チラシ配りの場合、チラシの作成から配布まで自分で行うと、外注にかかる費用がかかりません。

また、SNSを活用して店舗の存在を知ってもらえば、完全無料で集客効果が得られます。とくに、Instagramを活用すれば画像や映像でのアピールができ、視覚的な訴求に効果的です。

こちらの記事では、飲食店を開く際に必要な資格や手続きについて解説しています。ぜひあわせてご覧ください。

資金調達の主な方法3選

資金調達の主な方法3選

うどん屋の開業資金を自己資金のみで賄えない場合、さまざまな資金調達方法から選んで資金を集めましょう。ここでは、うどん屋の開業のために資金を調達する方法を3つご紹介します。

金融機関から融資を受ける

銀行や信用金庫などの金融機関では、店舗の開業にかかる費用の融資を受けられます。

融資には必ず審査がともないます。開業資金の回収が難しい、過去に開業実績がない、などの理由から審査に落ちてしまうおそれがあるでしょう。

金融機関によっては、支払いが難しくなったときに信用保証協会が立て替えてくれる制度や、保証人なしで融資を受けられる制度などを扱っているところがあります。

信用保証付きの融資は、信用保証料を支払う必要があります。保証人なしで借りられる制度は一般的な融資と比べて審査が厳しくなりますが、フランチャイズで開業するなら、本部に融資をサポートしてもらえるところが多いため、審査のハードルが下がりやすいです。

日本政策金融公庫から融資を受ける

日本政策金融公庫は、金融機関よりも審査が通りやすいため、はじめて開業を検討している方におすすめです。新規開業資金の融資では、新事業をはじめる方や事業をはじめてから7年以内の方を対象に、保証人や担保は必要なしで最大7,200万円を借りられます。

令和6年3月31日まで新創業融資制度が取り扱われていましたが、現在は新創業融資制度の適用なしで無担保・無保証人で融資を受けられます。金融機関よりも低金利で借りられるため、金利を含めたトータルコストを抑えたい方にも最適です。

制度融資を利用する

制度融資とは、地方自治体・民間金融機関・信用保証協会の3つの機関が連携して提供している制度です。低金利で借入期間が長い点が特徴であるため、長期的な経営を検討している方に適しています。

ただし、自治体によっては融資の条件や融資金額などが異なるため、事前に情報をチェックしておく必要があります。審査に時間がかかる傾向にあるため、オープンまで余裕を持って手続きを進めましょう。

うどん屋の開業・経営を選ぶメリット

飲食店ビジネスをはじめる際、数ある飲食店のなかからうどん屋を選ぶと、さまざまなメリットが得られます。ここでは、うどん屋の開業や経営を選ぶメリットを4つご紹介します。

需要が安定している

うどんは和食として日本人の食生活に十分浸透しており、需要が安定しているためリピート客を確保しやすいです。同じ麺類でもラーメンと比べると脂質を抑えられ、健康志向の方をはじめ、幅広いターゲット層にアピールできます。

うどんは年中全国各地で食べられる料理であるため、地域や季節によって需要が変動しにくいのも特徴のひとつです。そのため、売上が大きく上下するリスクが低く、前月と比べて大幅に落ち込むといった事態も起こりにくいといえます。

回転率が高い

うどんは提供時間が比較的短く、短時間で食べ切れる料理であることから、回転率の高さが収益性に直結します。繁忙時間帯でも、回転率が高いためたくさんのお客さんに料理を提供できます。

1人あたりの単価を抑えても、回転率の高さから高い収益を得られる可能性があるでしょう。うどんは手軽に食べられるため、限られた仕事の休憩時間のランチタイムでも注目されやすいです。

廃棄ロスが少ない

うどんの材料は保存に困るものが少なく、在庫管理しやすいため廃棄ロスが少ない点がメリットです。うどん屋のメニューは、ほかの飲食店よりもメニュー数が少ないため、取り扱う食品の種類も少なく廃棄ロスを減らせます。

メニューのバリエーションを増やしやすい

うどんは、トッピングや調理法をアレンジするだけで、メニューのバリエーションを増やせるメリットがあります。冷やし中華のような季節限定のメニューや、ご当地食材を使ったこだわりメニューなど付加価値を高めるアプローチもしやすいです。

うどん屋の開業・経営を選ぶデメリット

うどん屋を開業・経営する際、メリットだけではなくデメリットも把握したうえで開業するか判断するとよいでしょう。ここでは、うどん屋の開業・経営を選ぶデメリットを3つご紹介します。

初期費用が高い

うどん屋を開業するには、店舗を取得したり設備環境を整えたりする必要があるため、高い初期費用がかかる点がデメリットです。立地のよい場所に店舗を構えたい場合、高い賃料が発生してしまい、ランニングコストにも影響します。

設備や備品をすべて新品で揃えたりグレードを上げたりすると、その分初期費用が高くなります。食材の仕入れにも、はじめは高い費用がかかるため、初期費用をしっかり見積もって予算を組むことが重要です。

客単価の上限が低い

うどんは価格が安く手軽に食べられるため、客単価の上限が低い点がデメリットです。うどんの価格帯を上げるには、他店舗との差別化を図るために、ブランディングやメニュー開発などを行う必要があります。

高級食材を使って客単価を上げようとするも、ターゲット層に受け入れられなければ、十分な売り上げの確保は難しいです。客単価の上限が低い分、1日あたり多くのお客さんを集める必要があります。

価格競争が激しい

うどん屋は、地域密着型からチェーン店までさまざまな店舗があるため、価格競争が激しい点がデメリットです。価格を下げようとする競争に巻き込まれると、利益率が下がってしまうリスクがあります。

うどん屋の開業方法は3種類

うどん屋の開業方法には主に3つあり、各方法のメリットとデメリットを把握したうえで、自分に適した方法で開業しましょう。ここでは、うどん屋の開業方法を3種類ご紹介します。

自店舗

自店舗でうどん屋を開業する方法は、固定の場所で自分の店舗を持ちながら経営する方法です。店舗周辺の地元住民に直接アピールできるため、リピーターを獲得しやすい特徴があります。

うどん屋を経営する物件や経営の詳細まで、自分で自由に決められる点もメリットのひとつです。ただし、立地選びで失敗すると、集客効果が得られないおそれがあります。うどんの調理をはじめ、経営についていちから学ぶ必要があります。

フランチャイズ

フランチャイズでうどん屋を開業する方法は、既存のビジネスモデルをもとに本部からサポートを受けながら開業・経営する方法です。知名度のある店名で開業できるため、店舗の存在や名前を知ってもらった状態で開業できる点が大きなメリットです。

物件探しから経営マニュアルまでサポートしてもらえるため、はじめての開業でも安心して取り組めます。ただし、自店舗での開業よりも自由度は低く、ロイヤリティを支払わなくてはいけない点を考慮しなければいけません。

キッチンカー

キッチンカーでうどん屋を開業する方法は、開業方法のなかでは珍しい方法です。店舗を構えずにキッチンカー1台で経営できるため、店舗での開業・経営よりも初期費用を抑えられる点がメリットです。

キッチンカーで移動しながらうどんを販売でき、さまざまな地域で顧客と出会えるメリットもあります。ただし、営業する場所の許可取りやルールの理解などが不可欠です。

うどん屋開業に必要な申請・資格

うどん屋を開業するには、さまざまな法的手続きを済ませることが必要です。ここでは、うどん屋の開業に必要な申請や資格に関する情報をご紹介します。

保健所での資格・申請

うどん屋を開業するには、保健所で飲食店営業許可を得るための手続きを行う必要があります。新規申請の場合、うどん屋の店舗工事が完成する予定日の10日ほど前に書類を提出しなければいけません。

保健所での申請で必要な書類は、営業許可申請書、施設の構造及び設備を示す図面2通、食品衛生責任者の資格を証明するもの、水質検査成績書、許可申請手数料です。法人の場合、営業許可申請書に法人番号を記載しなければ、登記事項証明書の添付が必要です。

必要書類を提出したあとは、完成予定日に保健所の職員が視察を行います。視察により合格すれば、うどん屋を開業できる許可の取得が完了です。

出典:東京都保健医療局 食品衛生の窓「一般営業施設での営業(許可)」(https://www.hokeniryo1.metro.tokyo.lg.jp/shokuhin/kyokatodokede/youshiki.html#:~:text=%E3%81%B5%E3%81%90%E3%81%AE%E5%8F%96%E6%89%B1%E3%81%84-,%E4%B8%80%E8%88%AC%E5%96%B6%E6%A5%AD%E6%96%BD%E8%A8%AD%E3%81%A7%E3%81%AE%E5%96%B6%E6%A5%AD%EF%BC%88%E8%A8%B1%E5%8F%AF%EF%BC%89,-%E6%89%8B%E5%BC%95

食品衛生協会での資格・申請

食品衛生協会では、食品衛生責任者の選定を申告する必要があります。食品衛生責任者は、栄養士、調理師、製菓衛生師、食鳥処理衛生管理者などの有資格者、都道府県知事などが行う講習会または適正と認める講習会の受講修了者がなれます。

医師、獣医師、歯科医師、薬剤師、または学校教育法に基づく大学で医学、歯学、薬学、獣医学、畜産学、畜産学、農芸化学の課程を修めて卒業した方も食品衛生責任者に選定が可能です。

上記の資格を持っていない方は、養成講習会を受講して資格を取得する必要があります。申請後も、衛生管理の実施状況の記録や衛生管理計画及び手順書の効果の検証などを行わなくてはいけません。
出典:一般社団法人東京都食品衛生協会「食品衛生責任者について」(https://www.toshoku.or.jp/training/seki-gaiyou.html

消防署での資格・申請

消防署では、場合によって火を使用する設備などの設置届、防火対象設備使用開始届、防火管理者選任届の提出が必要です。火を使用する設備などの設置届は、厨房設備やボイラーなど火災のおそれのある設備を設置する際に提出する必要があります。

防火対象設備使用開始届は、防火対象物を使用する際に必要な書類です。居抜き物件を異なる形態で利用する場合は、工事開始日の7日前までに届け出なければいけません。

防火管理者選任届は、店舗や店舗を構える建物の収容人数が30人を超えるときに届け出が必要な書類です。防火管理講習修了者などの管理者を選定する必要があります。

出典:一般財団法人 日本防火・防災協会「防火管理者とは」(https://www.bouka-bousai.jp/hp/lec_info/guide_bouka.html#about

出典:東京消防庁「防火対象物使用開始届出書」(https://www.tfd.metro.tokyo.lg.jp/drs/ss_03/001.html

警察署での資格・申請

警察署では、午前0時を超えて営業し酒類を提供するうどん屋の場合、深夜における酒類提供飲食店営業開始届出書を提出しなければいけません。ただし、午前0時〜午前6時に営業せず酒類も提供しない店舗は、警察署での申請は不要です。

出典:警視庁「風俗営業等業種一覧 バー、酒場等」(https://www.keishicho.metro.tokyo.lg.jp/tetsuzuki/fuzoku/gyoshu_ichiran.html

税務署での資格・申請

税務署では、個人がうどん屋を開業する場合に個人事業の開業・廃業等届け出書(開業届)を提出する必要があります。さらに、スタッフを雇用する場合、給与支払事務所等の開設届け出書の提出も必要です。

確定申告のときに青色申告特別控除などの特典を受けたい場合は、青色申告承認申請書も一緒に提出しましょう。
出典:国税庁「個人事業の開業届出・廃業届出等手続」(https://www.nta.go.jp/taxes/tetsuzuki/shinsei/annai/shinkoku/annai/04.htm

労働基準監督署での資格・申請

労働基準監督署では、労災保険の加入手続きを行う必要があります。うどん屋で従業員を1人以上雇用することになった日の翌日から10日以内に加入手続きを行わなくてはいけません。

労働基準監督署での手続きと一緒に、公共職業安定所で雇用保険の加入手続きも行いましょう。従業員を社会保険に加入させる際、年金事務所での加入手続きが必要です。

出典:厚生労働省「労災補償」(https://www.mhlw.go.jp/stf/seisakunitsuite/bunya/koyou_roudou/roudoukijun/rousai/index.html

出典:厚生労働省「雇用保険制度」(https://www.mhlw.go.jp/stf/seisakunitsuite/bunya/koyou_roudou/koyou/koyouhoken/index_00003.html

うどん屋開業の流れ丨ステップごとのポイントも

うどん屋の開業を検討している方は、事前に開業の流れを把握しておくとスムーズに開業を進められるでしょう。ここでは、うどん屋を開業する流れを8つのステップに分けてご紹介します。

1:事業計画を立てる

うどん屋の開業に向けて、はじめに事業計画を立てます。市場調査を行ってターゲット層を明確にし、競合他社の分析をもとに自分のお店の差別化ポイントを探りましょう。

どのような店舗を経営したいか、事業計画書に資金計画やコンセプト、メニュー、必要な備品などを記載します。事業計画書が充実していれば、資金調達時の審査を通過できる可能性が高まります。

2:資金調達を行う

どのようなうどん屋を開業したいか明確になったら、開業に必要な資金を調達しましょう。資金調達の方法は、自己資金や知り合いからの借入のほかに、金融機関や日本政策金融公庫などでの借入が一般的です。

近年では、クラウドファンディングで資金調達を行う方もいます。さまざまな資金調達方法があるなかで、それぞれの特徴を理解したうえで自分に合った方法を選ぶことがポイントです。

3:立地と物件を選ぶ

開業資金が用意できる目処がついたら、うどん屋を開業する立地と物件を選びましょう。立地選びでは、人どおりのよさや立ち寄りやすさ、住民のニーズなどのポイントから選定することが重要です。

物件選びでは、ランニングコストに影響する家賃をはじめ、店舗の規模や内装や外装の状態などを考慮するのがポイントです。長期間経営を継続することを考えて、複数の物件の見学を行いながら、自分の理想のお店づくりにつながる物件を見つけましょう。

4:資格と許可を取る

立地と物件が決まったら、資格と許可を取得するための手続きを進めます。うどん屋の開業では、飲食店営業許可や食品衛生責任者資格、 防火対象物使用開始届出書などの手続きが必要です。

5:お店の内装や設備を整える

資格や許可の手続きが完了したら、店舗の内装や設備を整えます。内装を決める際、コンセプトやブランドイメージをもとにデザインを考え、工事費用の見積もりを取りましょう。施工業者によって費用が異なるため、複数に相見積もりを依頼することがポイントです。

設備を整える際、内装に合ったものを設置して全体的にデザインを統一させるのもおすすめです。工事費用が想定より高くなる場合は、中古の設備を活用したり、リース契約を検討したりするなど、工夫することで負担を軽減できます。

6:スタッフを採用する

うどん屋をオープンする環境が整ったら、従業員の採用活動と育成を実施します。とくに、ホールスタッフとして働く従業員は、お店の顔として接客しなければいけないため、顧客サービスの質を見極めたり向上を促したりする必要があります。

スムーズに採用活動を進めるために、ポジション別に必要なスキルや経験などを事前にまとめておきましょう。従業員の育成マニュアルも用意しておくと、採用後からオープンスタッフとして働くまでスムーズにサポートできます。

7:プロモーションを行う

開業してすぐに集客の効果を得るために、プロモーションを行いましょう。プロモーション方法は、グルメ情報サイトへの掲載やチラシ配り、ポスティング、SNS運営などさまざまです。

とくに、SNSを活用した宣伝は、広告宣伝費がかからないため、開業資金を削減したい場合におすすめです。近年では、SNSでリサーチして気になったお店に食べに行く方が増えており、拡散されればより知名度が広まる効果が得られます。

8:うどん屋をオープンする

宣伝活動を行い開業の準備が整ったら、うどん屋をグランドオープンします。開業した初日は、スタッフ全員で美味しい料理と高品質の接客サービスを提供できるよう営業に取り組むことが大切です。

開業後は、お客さんの反応やスタッフ目線の改善点などを明確にしたうえで、今後の営業でメニューやサービスの改善につなげることが大切です。

まとめ

うどん屋を開業したら、経営者の年収は概算で約384万円です。うどんは需要が安定しており回転率が高いため、平均年収以上の収益を得られる可能性も十分にあります。

ただし、うどん屋の開業には1,000万円〜1,500万円ほどの資金が必要であるため、自己資金では開業が難しい方もいるでしょう。開業資金を少しでも節約するには、居抜き物件の活用がおすすめです。

居抜きの神様は、東京都をメインにさまざまな居抜き物件の情報を掲載しています。ほかのサイトでは掲載されていない独占未公開物件もご紹介しているため、居抜き物件でうどん屋の開業を検討している方はぜひ当サイトをご利用ください。

居抜きの神様では、内装や設備がすでに整っている居抜き物件を多数掲載しています。居抜き物件を活用した開業をご検討中の方は、ぜひ一度ご覧ください。

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居抜き物件のことなら「居抜きの神様」に任せるのじゃ

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