居酒屋や宴会場の経営をお考えの皆様にとって、飲み放題プランは売上を左右する重要な要素のひとつです。お客様は実際のところ、飲み放題をどのように捉えているのでしょうか。
今回は株式会社NEXERと共同で実施した「飲み放題事情に関するアンケート」の結果から、消費者の生の声をお届けします。これから飲食店の開業をお考えの方、既存店舗の収益改善を目指していらっしゃる方にとって、きっと参考になる調査結果です。
「飲み放題事情に関するアンケート」調査概要 調査期間:2025年7月10日 ~ 7月17日 調査機関:株式会社NEXER(自社調査) 調査対象:事前調査で「普段お酒を飲む」と回答した全国の男女 有効回答数:300サンプル 調査方法:インターネット調査 質問内容: 質問1:飲み放題がある居酒屋で飲み放題を頼むかについて、当てはまるものを選んでください。 質問2:その理由を教えてください。 質問3:飲み放題に何種類かプランがある場合、何時間を選ぶ? 質問4:その理由を教えてください。 質問5:飲み放題の場合、通常時と比べて飲むペースが早くなると感じますか? 質問6:その理由を教えてください。 質問7:飲み放題での失敗エピソードがあれば教えてください。 ※原則として小数点以下第2位を四捨五入し表記しているため、合計が100%にならない場合があります。 |
質問1:飲み放題がある居酒屋で飲み放題を頼むかについて、当てはまるものを選んでください。~質問2:その理由を教えてください。

飲み放題があるお店で必ず飲み放題を頼むかという質問では「絶対飲み放題!」と答えた方は、約2割にとどまりました。
むしろ、最も多かったのは「メニューによる」の34%という結果に。すなわち、お客様の多くは、飲み放題の内容をしっかりと吟味したうえで店舗を選択されているということです。
「絶対飲み放題!」派の声
- 値段を気にせずたくさん飲みたいから(20代・女性)
- 複数人で飲むことが多いため、コストパフォーマンス的にお得だから(30代・女性)
- 酔えるだけ酔いたいと思う(40代・男性)
「メニューによる」派が重視するポイント
- 飲み放題に好きなメニューがあれば選びたい(30代・女性)
- 飲み放題でも自分の好きなビールではないときがある(30代・男性)
- 飲み放題だと生ビールが含まれないなど、店によってルールが違う(30代・男性)
- おつまみが美味しくないとお酒が進まない(40代・女性)
これらの声からは、飲み放題メニューの充実度や品質が顧客満足度を大きく左右することが分かります。とくに生ビールの提供や人気銘柄の取り扱いは、お客様の店選びに直結する要素と言えるでしょう。
コストを重視される「計算派」の考え方
- お得に飲みたいから(20代・女性)
- それほど量を飲むタイプではないので、値段と相談したい(30代・女性)
- 飲み放題のお酒は安価だが味がいまひとつの場合があるから(40代・女性)
「飲み放題は頼まない」という方々
- 元を取れるほど飲まないので(30代・男性)
- 1杯だけで十分だから(40代・男性)
- たくさんは飲めないので、自分のペースで選びたい(40代・女性)
質問3:飲み放題に何種類かプランがある場合、何時間を選ぶ?~質問4:その理由を教えてください。

飲み放題プランの時間設定について、実に52.2%の方が「2時間」を選択されています。これは店舗運営を考えるうえで、とても参考になるデータです。
「90分」を選ぶ理由
- ちょうど良い長さだから(20代・女性)
- 時間的にも金額的にも手頃な場合が多い(40代・男性)
- 2時間だと少し長く、1時間だと短くて落ち着かない(40代・男性)
「2時間」派の本音
- ゆっくりとお酒の味を楽しみたいから(30代・女性)
- 会話をしながら飲むなら、このくらいが適当(30代・男性)
- 2時間くらいあれば、ゆっくりと話をしながらお酒も楽しめるし、料理も堪能できる(40代・男性)
この結果から、2時間コースを基本としながら90分コースもご用意することで、幅広いお客様のご要望にお応えできることが分かります。
半数以上が「2時間」と回答しています。
「90分」回答理由
- ちょうどよい長さだから。(20代・女性)
- ちょうど話を楽しめる時間だから。(30代・女性)
- 時間的にも金額的にも丁度いい場合が多いからです。(40代・男性)
- 2時間だとちょっと長いし、1時間だと短くて落ち着かないので。(40代・男性)
「2時間」回答理由
- キリのいい時間かと思います。(20代・男性)
- ゆっくりお酒の味を楽しみたいから。(30代・女性)
- しゃべりながら飲むならこのくらいが妥当、よーいどんで早く飲むだけなら30分くらいでいい。(30代・男性)
- 時間的にちょうどいいバランスだと感じたから。(30代・男性)
- 1時間を頼んでも、楽しくなっていつも長引くので。(40代・女性)
- 2時間ぐらいないと飲んだ気にならない。(40代・男性)
- 2時間ぐらいあれば、ゆっくり話をしながらアルコールも多く摂取できるし、食事も堪能することができるので。(40代・男性)
質問5:飲み放題の場合、通常時と比べて飲むペースが早くなると感じますか?~質問6:その理由を教えてください。

飲み放題になると、普段よりも飲むペースが早くなると感じる方が56.9%と、過半数を占めました。これは店舗経営を考える上で、知っておきたい消費者心理です。
ペースが早くなる理由
- 元を取りたいため(20代・女性)
- 値段を気にせず飲めるから(20代・女性)
- 制限時間があるので、普段よりはペースが早くなる(30代・男性)
- 周りのペースに合わせたり、元を取ろうと思ってしまう(30代・女性)
こうした声から、お得感や場の雰囲気がペースを早めていることが伺えます。
マイペースを崩さない方々の考え方
- いつも自分のペースで飲むことを心がけている(40代・女性)
- 飲み会では会話を楽しむことが目的なので(40代・男性)
質問7:飲み放題での失敗エピソードがあれば教えてください。
調査では、飲み放題での失敗談もお聞きしました。ここでは、お客様に安全に楽しんでいただくための参考としてご紹介します。
- 飲みすぎてお店で体調を崩してしまった(20代・男性)
- 周りのペースに流されて体調不良になった(30代・女性)
- 記憶がなくなってしまった(30代・男性)
- 冒険して頼んだドリンクが口に合わず、グラス交換制だったので困った(40代・女性)
飲み会の失敗談として「飲みすぎて吐いたり路上で寝た」「記憶を飛ばした」「二日酔い」「周りに流されて体調不良」「電車乗り過ごし」などが挙がり、飲み放題の落とし穴や思わぬハプニングも目立ちました。
これらの体験談から学べるのは、お客様への細やかな配慮の大切さです。お客様のペースを見ながら「お水もお持ちしましょうか」といったお声がけを行うなどのサービスは、リピーター獲得にもつながるでしょう。
まとめ
「飲み放題は絶対頼む」という方は意外にも2割程度で、実際には3人に1人が「メニュー次第」という結果でした。
これは、お客様が飲み放題の内容をしっかりと見極めていることを表しています。「とりあえず飲み放題があればいい」という時代は終わり、質と価格のバランスを重視されるお客様が増えているのです。
こうしたお客様のニーズを満たす理想の飲食店を実現するには、まず立地とコストパフォーマンスに優れた物件選びが重要です。居抜き物件なら、既存の設備を活用して初期投資を抑えながら、質の高いドリンクメニューや快適な空間づくりに予算を集中させることができます。
居酒屋など飲食店の開業をご検討中の方は、ぜひ「居抜きの神様」へご相談ください。
<記事等でのご利用にあたって>
・引用元が「株式会社NEXERと居抜きの神様による調査」である旨の記載
・該当記事(https://godproperty.jp/news/newstrend/18069/)へのリンク設置
コメント