阿佐ヶ谷駅|文豪たちが育んだ文化を感じる街

阿佐ヶ谷駅の看板

阿佐ヶ谷駅は東京都杉並区に位置するJR中央・総武線の駅。多くの文化人から愛され、ファミリー層や単身世帯にも住みやすいエリアとして定評があります。阿佐ヶ谷駅の魅力や特徴、これから飲食店の開業を考えている方に向けての飲食店情報や店舗賃料相場を紹介します。

目次

阿佐ヶ谷駅

所在地東京都杉並区阿佐谷南3丁目36-2
路線・乗降者数JR(中央・総武線) 40,321人
前後駅高円寺駅←阿佐ヶ谷駅→荻窪駅

参照:JR東日本「各駅の乗車人員 2023年度」

阿佐ヶ谷駅前の特徴

阿佐ヶ谷駅

阿佐ヶ谷駅はJR中央・総武線各駅停車とJR中央線快速(ただし平日のみ)が乗り入れる高架駅です。阿佐ヶ谷村(当時)の住民の誘致運動により、1922年に開設されました。東京駅と新宿駅の巨大ターミナル駅へ10~20分で直結でき、中央・総武線の一部に東京メトロ東西線が乗り入れ、地下鉄のターミナル駅にも乗り換えなしでアクセス可能です。

駅は商業施設と商業地に囲まれています。西口改札からは駅ビル「ビーンズくるく」、東口改札は「ビーンズぷらす」に直結。また駅の北口と南口を行き来できる自由通路からは高架下の駅直結商業施設「ビーンズ阿佐ヶ谷」に入れます。いずれも飲食店やスーパーマーケットなどが出店しており、日常の買い物には困りません。さらに駅周辺には地元民に愛されてきた複数の商店街が広がっています。

各出口の特徴

北口

阿佐ヶ谷スターロード商店街そばにある出口です。阿佐谷図書館、馬橋公園、阿佐ヶ谷神明宮へのアクセスに便利です。

南口

南阿佐ヶ谷駅方面へ通じる出口。駅前には「阿佐ケ谷駅南口噴水広場」があり、様々なイベントが催されます。阿佐谷パールセンター商店街、杉並区立産業商工会館、地域区民センター、阿佐ヶ谷駅前郵便局、杉並区役所、杉並警察署など多くの施設があります。

西口・東口

改札口から商業施設へ直結。西口改札から駅ビル「ビーンズくるく」、東口改札は自由通路を挟んで「ビーンズぷらす」に繋がっています。

阿佐ヶ谷駅周辺の飲食店情報

バーカウンターでお酒を注ぐ人

阿佐ヶ谷駅周辺の飲食店数

747件

業態別飲食店数

和食184件
洋食・西洋料理60件
中華33件
アジア・エスニック37件
カレー29件
焼き肉・ホルモン22件
居酒屋212件
ラーメン31件
カフェ・喫茶店108件
バー122件

参照:食べログ(2024年9月現在)

阿佐ヶ谷駅周辺の飲食店では、和食と居酒屋で半数を占めています。次いで多いのはバーやカフェです。阿佐ヶ谷スターロード商店街などお酒を提供するお店が多い印象ですが、飲酒して大騒ぎするような人は少なく、落ち着いた雰囲気のお店が多いでしょう。

阿佐ヶ谷駅周辺の人気カフェ

ギオン 

阿佐ヶ谷駅北口から徒歩1分、1978年創業の純喫茶です。緑色に光るネオン文字、クラシカルな店内はピンクの壁にブランコチェアとフォトジェニックな空間。看板メニューの「ナポリタン」は炒めた焦げ目が大人の味、ボリューミーで満足度もバッチリです。また生のイチゴを凍らせて作ったピンクの「イチゴジュース」、さわやかなブルーの「ソーダー水(ブルーハワイ)」といったカラフルなドリンクは多くの女性ファンを魅了しています。

JULES VERNE COFFEE

自家焙煎豆を取り扱うコーヒー専門店。ユニークな名前のオリジナルブレンドコーヒーで沼にはまる人続出?! カウンター席のカフェスペースで、ゆっくりコーヒータイムを楽しめます。おすすめは、季節のフルーツを生クリームとともに挟んだフルーツサンド。甘すぎない美味しさとSNS映えする萌え断に人気が集まっています。

ぱんだ珈琲店

パンダモチーフ満載のパンダをテーマにした喫茶店です。おすすめごはんは「ぱんだオムライス」。ケチャップとホワイトソースで描かれたパンダが愛らしいメニューです。ドリンクも、ラテアートでパンダが描かれ、「ぱんだオレ」、「ぱんだココア」、「ぱんだモカオレ」の4種類が味わえます。さらにパンダメニューを楽しめる「ぱんだクッキーセット(ミニアイス付き)」もおすすめ。パンダ愛溢れる、パンダ好きならぜひ一度は訪れたいお店です。

参照:食べログ(2024年9月)

店舗賃料相場

阿佐ヶ谷駅の店舗賃料相場情報(直近1年間)

平均坪単価24,357円
最高坪単価45,882円
最低坪単価7,060円

阿佐ヶ谷駅の平均賃料相場年別推移(2021年〜2024年)

2024年24,371円
2023年23,220円
2022年22,038円
2021年21,445円

参照:飲食店ドットコム「阿佐ヶ谷駅の賃料相場情報」(2024年9月現在)

阿佐ヶ谷駅周辺の特徴

阿佐ヶ谷駅南口ロータリー

街の特徴

阿佐ヶ谷の名の由来は、桃園川(杉並区および中野区を流れる河川)の浅い谷地であったことから。江戸時代は「阿佐ヶ谷村」、その後は「杉並村」と呼ばれていましたが、昭和に入り東京都が23区制になって「杉並」が区名となってからは、再び「阿佐ヶ谷」と呼ばれるようになりました。ただし、所在地の地名は「阿佐谷」と表記されます。

1923年の関東大震災によって阿佐ヶ谷に人口が流入、多くの詩人や小説家といった文化人が住み始めました。阿佐ヶ谷から荻窪周辺に住む井伏鱒二、太宰治や川端康成といった文豪たちが交流する「阿佐ヶ谷会」が開かれていたことでも知られています。高級住宅街の多い杉並区の中でも、阿佐ヶ谷は文化的レベルの高いイメージが強い街です。

大正以降は山の手の郊外住宅地として人口が増加し、現在では駅周辺以外に住宅地が密集しています。駅前には商業施設や商店街、文化人が集う飲み屋街などもあり、生活利便性の高さも魅力。阿佐ヶ谷は、住宅ローン専門金融機関であるSBIアルヒ株式会社が行う「本当に住みやすい街大賞」で何度も1位に輝くなど、暮らしやすさに定評があります。

近隣の公共施設・商業施設

杉並区役所(549m)

杉並区立郷土博物館分館(1.4km)

西友 阿佐ケ谷店(88m)

ビーンズ阿佐ヶ谷(126m)

近隣企業オフィス

イオンマーケット(株)(423m)

(株)チヨダ(603m)

(株)マックハウス(1.4km)

近隣学校

文化学園大学杉並高等学校(748m)

日本大学第二高等学校(876m)

東京都立杉並高等学校(963m)

日本医歯薬専門学校(1.3km)

東京ITプログラミング&会計専門学校杉並校(1.3km)

祭り・イベント

阿佐ヶ谷七夕まつり

阿佐ヶ谷 七夕祭り

1954年から毎年8月上旬に開催されている夏のイベント。日本三大七夕まつりにも数えられています。メイン会場である阿佐谷パールセンター商店街では「はりぼて」や「吹き流し」など色とりどりの装飾が吊り下げられ、訪れた観光客からも大盛況です。

阿佐ヶ谷飲み屋さん祭り

例年、春と秋に開催されるはしご酒イベントです。阿佐ヶ谷には飲み屋さんが多く、街全体を「飲みの文化」で盛り上げようとの思いから開始しました。購入したチケットを参加店舗で提示すると、ドリンク1杯目が無料で飲めます。現在、参加店舗は約115軒、参加者は約2,000人を超え、阿佐ヶ谷を代表するイベントのひとつになっています。

主要通り

中杉通り

阿佐ヶ谷中杉通り

東京都道427号瀬田貫井線の、杉並区役所前から貫井二丁目までの区間を指す通り。中杉通りの一部、青梅街道から早稲田通りまでの約1.6㎞には、ケヤキの街路樹が整備されています。この「中杉通りのケヤキ並木」は、長さ・緑の豊かさともに東京有数の規模を誇る、阿佐ヶ谷のシンボル的な存在です。

阿佐谷パールセンター商店街

阿佐ヶ谷パールセンター

阿佐ケ谷駅南口から徒歩1分、青梅街道へと続く約700mのアーケード商店街です。200店を超える店舗が軒を連ね、さらに杉並区役所や杉並警察署、杉並郵便局といった施設にも近いため、多くの人々が行き交います。毎年8月に開催される「阿佐谷七夕まつり」のメイン会場としても有名です。

阿佐ヶ谷スターロード商店街

駅北口周辺の高架下に連なる商店街。居酒屋、日本酒専門店やワインバー、喫茶店など様々なタイプのお店、約150店が集まっています。漫画家やアーティスト御用達のお店も多く、阿佐ヶ谷のカルチャーシーンの拠点としても機能しています。

人気スポット

阿佐ヶ谷神明宮

阿佐ヶ谷神明宮の能楽殿と満開の桜

阿佐ケ谷駅北口から徒歩約2分に位置する神社。皇室の御祖神であり、太陽神でもある天照大御神をお祀りしています。江戸時代に発行された「江戸名所図会」に掲載されたほど、歴史ある人気のスポットです。全国的に珍しい災難厄事全てを取り除く「八難除祈祷」を行っていて、地元住民だけではなく国内外からの参拝者も多いそう。境内にある能楽殿では能といった伝統芸能のほか、ジャズなど幅広いジャンルの演芸を披露しています。

馬橋稲荷神社

馬橋稲荷神社 本殿

鎌倉時代に創建された神社。名前の由来は、以前、この地域一帯の地名であった馬橋(まばし)から。鳥居の左右の柱に龍が彫られた「双龍鳥居」は、品川神社・宿鳳山高円寺と並ぶ東京三鳥居のひとつです。壮麗な昇り龍に触れれば、仕事運がアップするといわれています。杉並区のパワースポット巡りにおすすめの観光名所です。

ラピュタ阿佐ヶ谷

小劇場「ザムザ阿佐谷」、映画館「ラピュタ阿佐ヶ谷」、フレンチレストラン「山猫軒」を備えた文化複合施設。「人と地球に優しい空間」をモットーに様々なこだわりや工夫が施されています。映画館ラピュタは座席数約50席と小さいながら、ゆったりと映画を鑑賞可能です。1950~70年代の日本映画を中心に独自のセレクトでマニアックな映画を上映、多くの映画ファンを魅了しています。

 落ち着いた雰囲気で根強いファンも多い街、阿佐ヶ谷駅

阿佐ヶ谷駅周辺は、文化的レベルの高いイメージで全体に落ち着いた雰囲気があり、治安も良く住みやすい街です。観光スポットとして人気の街なので、多くの人が集まります。飲食需要も高いため、飲食店開業を検討している方にもおすすめの街といえるでしょう。

「居抜きの神様」では飲食店開業時の初期費用を削減し、工事期間を短縮できる居抜き物件を多数取り扱っています。低コストかつスピーディーに開業したいとお考えの方は、ぜひ一度ご相談ください。

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この記事を書いた人

元システムエンジニア、ライター歴10年のアラカン主婦です。楽しみは成人した娘とのカフェ巡り。娘に流行のスィーツを教えてもらってます。顧客サポートやマニュアル作成の経験を活かした分りやすい記事を目指しています。

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