産地や種類によって豊かな個性を持つワインは、その魅力をより一層引き立ててくれる「おつまみ」との相性が重要です。ワインに合う一品をメニューに取り入れるだけで、訪れたお客様の特別なひとときを印象深いものに演出できるはずです。
今回はNEXERと共同で、全国の男女500名(事前調査で「ワインが好き」と回答した方)を対象に「ワインにぴったりなおつまみ」についてのアンケートを実施しました。
ワインと好相性な最強おつまみTOP10とともに、ワインと食事のペアリングにこだわるユーザーの“リアルな声”を反映した内容でお届けいたします。ワインバーやバル、居酒屋のメニュー開発のヒントとして、ぜひお役立てください。
「ワインにぴったりなおつまみに関するアンケート」調査概要
調査手法:インターネットでのアンケート
調査期間:2025年3月28日 ~ 4月9日
調査対象者:事前調査で「ワインが好き」と回答した全国の男女
有効回答:500サンプル
質問内容:
質問1:あなたがもっともワインに合うと思うおつまみを1つ教えてください。
質問2:そのおつまみがもっともワインに合うと思う理由を教えてください。
第1位.チーズ|228票
ワインといえばチーズ、という印象をお持ちの方も多いのではないでしょうか?どちらも、発酵・熟成の特徴を持つため、相性のよい組み合わせとされています。
チーズはタイプによって大きく個性が異なるため、ワインの種類にあわせることで、よりお互いを引き立たせる組み合わせが完成します。
たとえば、赤ワインにはコンテ、パルミジャーノ・レッジャーノなどの旨味が凝縮された長期熟成のハードチーズとの相性が良く、白ワインにはブリ・ド・モー、カマンベールといった繊細でミルキーな白カビタイプや、エポワスなどの香り豊かなウォッシュタイプとの相性が抜群です。
【回答者の声】
・ワインといえば昔からチーズが定番だから。(20代・男性)
・チーズの塩気とワインが合うので。(30代・女性)
・濃厚なコクがあるからワインをよりおいしく引き立ててくれて良いなと感じた。(30代・男性)
・チーズは種類が多いので、ワインによって色々選べるから。(30代・女性)
・一番手に入りやすい、チーズを使った料理にも合うと思うからです。(40代・女性)
・バランスの良い味わいが楽しめます。(40代・男性)
非常に人気が高い定番の組み合わせであるがゆえに、メニューに落とし込む際は、とくに競合他店との差別化が重要なおつまみでもあります。たとえば、同じ土地で育ったワインとチーズのペアリングは自然と相性がよいことも多いため、選ぶワインに合わせて産地のバリエーションを持たせると話題性も広がります。
そのほか、大きなチーズの表面を熱して溶かし、とろけた部分を肉や野菜などにかけるパフォーマンスで注目を集めやすい「ラクレット」など、提供方法を工夫するのも一案です。
第2位.生ハム|91票
ほどよい塩気とまろやかな旨味がワインの風味を引き立ててくれる生ハムは、おしゃれで手軽につまめるおつまみのひとつです。赤や白に限らずスパークリング、ロゼ、オレンジワインにも合わせやすい点が人気の理由です。
【回答者の声】
・ワインの甘い感じが生ハムのしょっぱさといい感じにマッチする。(30代・女性)
・アレンジしやすく、ワインの種類により楽しみ方を変えられるから。(40代・女性)
・生ハムが塩辛いから、喉が渇くので、もっとおいしく感じる。(40代・女性)
・ワインと生ハムの塩加減が絶妙にあっているので。(40代・男性)
生ハムにも種類があり、イタリアのプロシュートやスペインのハモン・セラーノなど、国によって特徴や味わいが異なります。チーズと同様に同郷のペアリングは相性がよく、満足度を高めてくれます。
第3位.ステーキ|36票
ジューシーで肉の旨味が詰まったステーキは、食べ応えがあり、とくに赤ワインとの相性が抜群です。特別感のあるおつまみとしても、贅沢なワインタイムにぴったりな一品としても人気があります。
【回答者の声】
・口の中で広がっていた肉の味わいをより一層引き立てつつ、上品な後味にしてくれる。(40代・男性)
・脂の旨味とコッテリ感を洗い流すワインとの組み合わせが合うから。(40代・女性)
・相乗効果でどちらもおいしくなるから。(50代・男性)
・芳醇な赤ワインが、ヒレステーキの旨味をより豊かにしてくれる。(60代・女性)
ステーキに含まれる旨味成分と赤ワインのコクが一緒になることで、より味わいに深みを引きだします。また、赤ワインに含まれるタンニンがステーキの脂を流してくれるため、さっぱりとした印象を与えてくれます。
第4位.ナッツ類|34票
香ばしさとほどよい塩気がワインによく合い、手軽に楽しめるおつまみとして人気です。とくに、ワインの種類を問わず合わせやすいため、ワイン初心者にも選ばれやすい定番の一品です。
【回答者の声】
・甘味と香ばしさがワインの渋さや甘味によく合う。(20代・女性)
・塩味と香ばしさが合う。(30代・男性)
・ワインが進むから。(40代・女性)
・食感があって塩加減がいいから。(50代・女性)
・アーモンドやクルミなどの脂っこいところがワインと合います。口の中で合わさると最高においしいです。(60代・女性)
ナッツの油分と甘みは、ワインの酸味や果実味を引き立てる「まろやかさ」を作ります。また、低糖質でミネラルが多く、胃の負担も少ないことから、罪悪感の少ないおつまみとして楽しめます。提供する側も、軽いおつまみメニューとして用意しやすいでしょう。
第5位.ローストビーフ|33票
やわらかく旨味たっぷりのローストビーフは、赤ワインとの相性が抜群です。見た目も華やかで、特別な日のワインタイムにぴったりな一品として支持を集めています。
【回答者の声】
・肉の豪華さが引き立つので。(50代・女性)
・肉の味わいとワインは最高。(50代・男性)
・肉の油分をワインがまろやかにするため。(60代・男性)
・ワインもローストビーフの味も相乗効果でどちらもよりおいしくなるので。(60代・男性)
ローストビーフは冷製でも楽しめることから、ワインとの温度の相性が合う特徴があります。ステーキよりも繊細な味わいを持つため、同じお肉料理でも別物として楽しめます。
同率第6位.スモークサーモン・カルパッチョ|15票
同率となったスモークサーモンとカルパッチョは、どちらも前菜として提供されることの多い料理です。見た目も色鮮やかで、テーブルが一気に華やかになります。
【回答者の声(スモークサーモン)】
・塩気とスモークの香りがワインに合う。(40代・男性)
・少々の塩味が旨さを増す。(60代・男性)
【回答者の声(カルパッチョ)】
・色々な素材でアレンジ出来るので、味付けや使う素材によって、赤でも白でも合わせやすい。(40代・女性)
・魚貝類とオリーブオイルに、辛口の白ワインはあっさりしている魚の味を引き立て、オ
リーブオイルをリセットしてくれる気がするから。(50代・男性)
第8位.チョコレート|12票
チョコレートの甘さ・コクが、ワインの酸味・渋みに寄り添うことで、味わいを強調させます。ナッツ入りやフルーツ入りなど種類が豊富なうえ、手軽に提供しやすく、お客様も楽しめる万能おつまみです。
【回答者の声】
・赤ワインと高カカオチョコは高確率で合う。(40代・男性)
・深い味わいのワインに、濃厚チョコはご褒美感マックス。(50代・女性)
同率第9位.オリーブ|6票
オリーブはほどよい塩気と発酵由来の旨味があり、ワインの味わいをまろやかにしつつも引き締めてくれます。フランスやイタリアでは、食前酒のお供として定番のおつまみです。
【回答者の声】
・オリーブの香りと塩気がよく合う。(30代・女性)
・独特な酸味がフルーツのようでおつまみにぴったり。(50代・男性)
同率第9位.バゲット|6票
バゲットの香ばしく小麦の香り高いクラスト(皮)がワインとよく合います。バゲット自体は塩気も控えめでクセがないため、ワインの繊細な香りや味を邪魔しません。のせる・つける・はさむなど、アレンジ自由でメニュー構成の幅が広がるおつまみです。
【回答者の声】
・ほんものの塩気の効いたおいしいバゲットはそれだけで無限に飲めてしまう。(40代・女性)
・ミディアムを飲んで、バゲットやパンを一口。とてもパンの甘みを感じられます。プラスでチーズがあれば最高ですね!(50代・女性)
まとめ

以上、ワイン好きが選ぶ最強おつまみTOP10をご紹介しました。圧倒的票数で1位を獲得したチーズとワインは王道の組み合わせといえます。
上位にランクインした生ハムやステーキ、ナッツ類、ローストビーフなども、それぞれワインと組み合わせることで、ワインの旨味をさらに引き立たせてくれます。メニュー構築の際は、こうした「ドリンクとフードの相性」にも注目してみましょう。
居抜きの神様では、飲食店の開業や移転をお考えの方に向けて、居抜き物件をご紹介しています。内装や設備がすでに整った状態の居抜き物件では、開店コストを抑えられます。小規模物件を中心に集めており、独自の情報ルートで集めた未公開物件もご覧いただけます。ぜひ、ご利用ください。
コメント