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引用:FOOD STADIUM「中野新橋に「炭火と酒と肴 七福八郎」がオープン。東新宿に続く同ブランド2店舗目、駅遠の住宅街立地でもウェブ販促を駆使し、地域密着店として早速話題に!」
2023年7月25日、中野新橋に「炭火と酒と肴 七福八郎」がオープンした。運営は、DREAM ONやカームデザインの卒業生である夏木拓郎氏率いるLDWorks(東京都新宿区)。「炭火と酒と肴 七福八郎」ブランドは東新宿に続く2店舗目。今回の店舗はどの駅からも徒歩10分以上かかる住宅地であるが、「ライバルが少なく、ウェブ販促のポテンシャルが高い穴場立地」として開業を決めた。外からの目的来店も多い東新宿店は尖ったメニューも多いのに対し、住宅立地の中野新橋では「ザ・居酒屋」をテーマに、奇をてらわない馴染みある品を取り揃え地元住民の日常使いを狙う。
東新宿に続く同ブランド2店舗目をオープン!代表の夏木氏に迫る
写真右から、代表の夏木拓郎氏と店長の原 健太氏。
原氏も同店で経験をつみ、いずれ店舗を譲るかたちでの独立ができれば、と考えているという
2020年 | 飲食コンサルティングや飲食事業を手がける「株式会社DREAM ON」、店舗設計やデザインを行う「カームデザイン」といった気鋭の飲食グループに計10年務めた後、2020年に販促デザイン事業で独立。 |
2021年 | 神奈川に「CAFE NICOLA 座間店」を出店し、外食事業をスタート。 その後、兵庫にも「CAFE NICOLA 明石店」を出店。 |
2022年 | 「炭火と酒と肴 七福八郎 東新宿本店」を出店し飲食店経営も展開。 |
2023年 | 「炭火イタリアンIMP(インプ)」「炭火と酒と肴 七福八郎 中野新橋店」を出店。 現在は事業譲渡を進め、「炭火と酒と肴 七福八郎 東新宿本店」の1店舗を直営しており、同店は9坪で月商450万円、FLRは 50%台をキープするなど業績は好調。 |
閑静な住宅街エリアにオープンした理由
丸の内線中野新橋駅と大江戸線西新宿五丁目駅の間。住所にして中野区弥生町の閑静な住宅街にある「炭火と酒と肴 七福八郎」。戸建てやアパートの多い低層住居エリアで、店舗の隣には公園もあり落ち着いた雰囲気。飲食店はほぼなく、行き交う人も住民が中心といった環境で、隠れ家のように「炭火と酒と肴 七福八郎」はオープンした。
僕はこの辺に住んでいたことがあるのですが、住民は多いのに飲食店が極端に少ない。特にMEOに力を入れている店がほとんどなく、そこに勝機があると睨みました
いずれも駅からは徒歩10分はかかるチャレンジングな立地だが、LDWorks代表の夏木拓郎氏には勝算があったようだ。
前オーナーから買い取って業態転換で出店することで、コストを抑制
同社が新規出店をする際は、物件を探して契約し、そこで店をつくるという一般的なフローではなく、もともと運営していた飲食店を買い取り、それを業態転換するというスタイルを取っている。
居抜き以上に開業費用を抑えられて投資回収を早めることができる
開業準備の段階で、他とは異なる方法をとっているよう。今回も同様で、もともと居酒屋としていた店舗を買い取り、「炭火と酒と肴 七福八郎」にリニューアルしてオープンした。前身の居酒屋はドラマセットとして使われていたという変わった形の物件で、駅から遠い住宅街ゆえ家賃が安いことが魅力。
ストック場所が多く取れ、好調につきキャパオーバーしつつある東新宿店の仕込みを行えることも決め手になった
開業コストや家賃以外のメリットにも目をつけるのは、複数店舗を経営する夏木氏ならではの視点だ。
ドラマ「きのう何食べた?」の撮影セットとして作られた空間はややクセのある構造。
夏木氏が選んだ小道具を散りばめ、雰囲気を高めている。奥には個室風の空間や座敷席も配備
家族連れや高齢者の方に向けたメニューが充実!日常に溶け込むお店がコンセプト
「炭火と酒と肴 七福八郎」は東新宿店、中野新橋店ともに地鶏や和牛の炭火焼きをウリにした居酒屋業態だが、立地に合わせて調整を加えた。
東新宿は都心に近いのでわざわざ外からやってくるお客様も多く、写真映えするような尖ったメニューも交えた『創作居酒屋』にしていました。一方で中野新橋は住宅街で家族連れや高齢者の方も多いので、『ザ・居酒屋』をテーマに日常使いできるような奇をてらわない品を中心に業態を少しバージョンアップしました
「炭火と酒と肴 七福八郎」の名物である四川麻婆豆腐や新鮮鶏の白レバー刺しは中野新橋店でも変わらず楽しめる。その他、地鶏を使った炭火焼きを中心に、とりあえずの一品や肉の素揚げなどの揚げ物、餃子やポテトサラダといった馴染み深くわかりやすいメニューを多く揃えているのが中野新橋の特徴。ファミリー向けに揚げ物を充実させているのもポイントだ。
ドリンクはYEBISU生ビールの他、ウイスキー、サワー、漬け込みジン、日本酒など幅広く揃えている。特に焼酎のボトル提供がウリで、好みの銘柄を選んでたっぷり楽しめる。これも住宅街立地に合わせメニューだ。
・四川麻婆豆腐(980円)
・新鮮鶏の白レバー刺し(980円)
・名物!地鶏もも炭火焼き(880円)
・つくね炭火焼き(430円)
・YEBISU生ビール(530円)
・ウイスキー、サワー、漬け込みジン、日本酒など(430~580円)
・焼酎ボトル 720ml(3,000円~)
その他のメニューが気になる方はこちら
東新宿店でも人気の「名物!四川麻婆豆腐」。
こぼれるビジュアルもさることながら、花椒をガツンと利かせ、味噌をベースに酒の進む味わいも自慢
丁寧な下処理を施して臭みのない「新鮮!白レバー刺し」も、数量限定の人気の品だ
13坪の店内で初月の月商は250万円!成功の要とは
13坪の店内で初月の月商は250万円。オープン景気もあり目標の180万円をクリアする順調な滑り出しだ。
想像以上に来店があり驚いています。やはりMEOに力を入れたのが効いていて、ライバルが少ないからか他のエリアよりも販促の反応が良い。面白い立地だと感じています
中野新橋店周辺にはMEOに力を入れている飲食店はほとんどなく、夏木氏の予想は的中。訪れたお客からも高評価を得ており、周辺住人に加えて外からの来店もあるようだ。
食べログの口コミを確認すると「駅から少し歩くが、隠れ家的な場所と料理、酒、接客をとっても行く価値あり」「アクセス悪いにも関わらず超人気の酒場」とアクセスの悪さをカバーするだけの価値があると評価されているよう。
「都会の喧騒から離れた東新宿の路地裏で旨い料理とお酒を堪能できる」「教えたくない絶品隠れ場酒場」といった口コミもあり、「隠れ家居酒屋」としての価値を確立していることがうかがえる。
もちろん料理や飲み物への満足度も高く「アテのクオリティが高く、特にこぼれ麻婆豆腐はインパクト抜群」「日本酒や焼酎、自家製ジンなどドリンクが豊富」といった口コミもみられた。
夏木氏が語る今後の展望
今後も物件次第で出店を進めていきたいと語る夏木氏。これまでと同様に既存の飲食店を買い取り、リニューアルするかたちで取り組んでいくと考えているようだ。8月末には荒木町に「炭火と酒と肴 七福八郎」のFC店舗もオープン。カウンター8席、テーブル1卓とアットホームなサイズ感のお店で、美食の街として知られる荒木町に合わせて業態や提供するメニューもバージョンアップしている。
FCというよりはライセンス貸しのようなイメージ。ベースは同じですが、立地や運営会社によって業態は柔軟に変えてもらっています
夏木氏は「経営者の輩出」を目標として掲げている。軌道に乗った店舗を店長に譲り、経営者として独立させたい意向だ。FC店のオープンも目標である「経営者の輩出」によるところだろう。
来年春には東新宿の『炭火と酒と肴 七福八郎』を店長に譲る目途が立ちました。念願の独立生の輩出を叶えられる予定です
夏木氏の手にかかれば、東新宿店に続いて独立する店長も増えていくだろう。次はどのエリアでどんなコンセプトで「炭火と酒と肴 七福八郎」をオープンさせるのか、もしくはまったく異なる雰囲気の飲食店をオープンさせるのか、今後夏木氏が手がける店舗が楽しみだ。
中野新橋駅から徒歩10分、西新宿五丁目駅からは徒歩14分。
住宅街の小道にやさしい明かりが灯る
(取材=大関 まなみ)
店名 | 炭火と酒と肴 七福八郎(しちふくはちろう)中野新橋店 |
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住所 | 東京都中野区弥生町1-40-4 サープラスヨコイ 1F >> GoogleMapで見る |
アクセス | 中野新橋駅から徒歩10分 |
電話 | 03-6300-6786 |
営業時間 | 17:00~23:00 |
定休日 | 不定休 |
坪数客数 | 13坪38席 |
客単価 | 3500円 |
運営会社 | LDWorks株式会社 |
オープン日 | 2023年7月25日 |
関連リンク | 炭火と酒と肴 七福八郎 中野新橋店(Instagram) |
※店舗情報は取材当時の情報です。最新の情報は店舗にご確認ください。
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