大阪の呑兵衛たちにこよなく愛される街、天神橋筋商店街界隈。多種多様なジャンルの飲食店が入り乱れるまさに坩堝のようなこのエリアで、明るく奮闘する一人の女性オーナーがいます。
その人こそ、中野亜紀さん。10数年続く人気店「おばんざいバー笑-niko-」、そして2025年12月にオープンしたばかりの新店「スタンドピース」の2店舗を切り盛りしています。
競争の激しい飲食業界で、順調に成長し続ける彼女の仕事の流儀やここに至るまでの軌跡を伺いたい…そんな想いでスタンドピースの暖簾をくぐりました。
この記事では、インタビューを通じて見えてきた繁盛の理由や経営の考え方、さらに居抜き物件の活用ポイントまで、実践的な視点でわかりやすく解説していきます。
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天神橋筋商店街で開店と同時に千客万来!おばんざいバー「スタンドピース」とは?

【基本情報】
| 店名 | スタンドピース |
| 住所 | 大阪府大阪市北区天神橋6-5-3 |
| アクセス | 大阪メトロ堺筋線・谷町線「天神橋筋六丁目駅」12番出口より徒歩2分 |
| 電話番号 | 06-6484-9358 |
| 営業時間 | 月〜金:15:00〜23:00 土・日・祝日:14:00〜22:00 ※営業時間・定休日は変更になる場合あり |
| 定休日 | 年中無休 |
| 総席数 | 約25席(オールスタンディング) |
| 設備・その他 | 全席禁煙駐車場なし |
| https://www.instagram.com/standpeace_tenma/ |
大阪メトロ谷町線・堺筋線「天神橋筋六丁目駅」12番出口から徒歩2分。アクセス抜群のロケーションに店を構える「スタンドピース」。このお店を明るく盛り上げているのが“おやかた”の愛称で親しまれている中野さんです。
2店舗目となるこちらは、もともと蕎麦屋の居抜き物件を活用して出店しており、初期コストを抑えながら理想の空間を実現しています。すっきりとモダンな空間デザインが印象的です。内装は、1店舗目の「おばんざいバー笑-niko-」に常連として通っていた、店舗デザインを手掛ける方とのご縁から依頼。「2店舗目をやるならぜひ」と声をかけてくれたことがきっかけだそうです。
「内装に多少コストがかかったとしても、うちの店を良く知ってくださっている創楽舎さんにお願いしたかったし、お願いしてやっぱりよかった」と中野さんは断言します。
居抜き物件だからこそ、自分たちのカラーや世界観を表現することは、重要なポイントと言えるかもしれません。
さて、「スタンドピース」では平日にも関わらず開店の15時からすぐにお客が集い始め、あっという間に満席になります。仕事帰りのビジネスパーソンが圧倒的に多い「おばんざいバー笑-niko-」に比べ、「スタンドピース」は近隣住民やSNSで検索してくる若い女性客・カップルに愛されるお店になっています。そのほぼ全員のお目当てが看板メニューである“おばんざいの盛り合わせ”。
これほどまでに人気を集める理由について、中野さんに率直に尋ねてみました。
【女性オーナーにインタビュー】万人に愛される「スタンドピース」6つの魅力

ここでは、インタビューを通して分かった「スタンドピース」6つの魅力を以下の通りご紹介します。
- 毎日変わるおばんざいが胃袋を鷲掴み!
- 主婦のアイデア満載!の家庭的なメニューが充実
- まるで家族!?のようなお客様との親密度
- お客様同士の交流も深まるイベントが目白押し
- 毎日忘れないスタッフへの気遣いと感謝の心
- 女性オーナーならではの働き方改革への取り組み
魅力1|毎日変わるおばんざいが胃袋を鷲掴み!

「笑-niko-もスタンドピースも一番の強みとしている点は、毎日メニューが変わるということです。お客様が毎日通えるということを一番大切にしています。メニューが半分以上毎日変わるお店ってなかなかないと思います。どんなに好きなお店でも、例えば大好きな焼き鳥店があったとして、その店の焼き鳥が好きで好きでたまらなくても、毎日通ったらどうしても飽きてくるじゃないですか。居酒屋にしても、どれだけその店が好きでも週に1回・2回が限度じゃないかなと思うんです。その点うちは、毎日メニューが変わるので、本当に毎日来ていただけるんですよ」(中野さん)。
魅力2|主婦のアイデア満載!家庭的なメニューが充実

実際に毎回おばんざいの盛り合わせを頼み、それをアテに1〜2杯楽しんで帰るお客様も多いと言います。
現在、調理担当は中野さんを含めて4名。普段から家庭のキッチンを守り続けるベテラン主婦勢が揃います。
「肉じゃが一つとっても、四者四様みんな違う味で出来上がるのが興味深いですよね。それがまた、お客様を飽きさせない一つの魅力になっているなと感じています」(中野さん)。
聞けばメニューを決めるのは当日の朝、仕込みを始める前だとか。その日のスーパーのチラシをチェックしつつ、気温など天候の変化にも配慮しながら構成を考え、買い出しに行く。その手際の良さや状況判断の的確さはさすが主婦ならでは、と感心しました。
こうして日替わりメニューが日々約13〜14種類用意され、そのうち8割程度が毎日変わるというから驚きです。
魅力3|まるで家族!?のようなお客様との親密度

取材に訪れたのは4月半ば、ちょうど筍が美味しいシーズン。カウンターに大ぶりの筍がいくつも転がっていたので気になっていると、常連客からの頂き物だと話してくれました。
「お客様の地元で筍がいっぱい採れたそうで、そのまま送ってくださって。その方はお母様の作るメンマが大好きだそうで。せっかくなのでそのレシピを伺って再現することにしました」(中野さん)。
他にも北海道在住の常連客(現役ホテルシェフ)がいるそうで、年に1〜2回は必ず顔を出してくれると言います。北海道の旬の食材を送ってもらうこともあり、定期的なやり取りが続いているそう。
魅力4|お客様同士の交流も深まるイベントが目白押し

先述したように、お客様との距離が近いことも「笑-niko-」や「スタンドピース」ならではの特徴。
これほどまでにお客様と親密になれる秘訣はどこにあるのか?
その疑問にも、中野さんは軽やかに答えてくれました。
「当店ではお客様参加型のイベントや年間行事を充実させています。春はお花見、夏はボーリング大会、秋はBBQやゴルフコンペ、そして年末は忘年会。お客様もスタッフも、参加するからには絶対に後悔のない、心から楽しめるイベントになるよう企画しています。そこも他のお店にはない当店のオリジナリティと言えるかもしれません」(中野さん)。
イベントを通してお客様同士の交流も深まり、日常的によりお店に通いやすくなる環境づくりができているのでしょう。中野さんの想いや意思を受け継ぎ、各店の店長やスタッフたちも、お客様とのコミュニケーションを大切に育んでいることを改めて実感することができました。
魅力5|毎日忘れないスタッフへの気遣いと感謝の心

取材を通して感じたことは、“お客様とお店と一体感のある居心地の良さ”が中野さんのお店の最大の魅力だということ。
側から見れば順風満帆のサクセスロードを突き進んでいる中野さんですが、過去には失敗したと思う反省点もあるとか。
「一番の失敗は…自分のお店(笑-niko-)を立ち上げた当初、スタッフを大切にできていなかったこと。1〜2年目くらいはお店を回すことにとにかく必死で、人を使う上で心を配らなければならないことについて、まだよくわかっていなかったと思います。未熟だった自分に見切りをつけず、今も根気よくついて来てくれているスタッフには感謝しかありません」(中野さん)。
自分一人では商売はできない…そんな当たり前のことに気づいた時、中野さんは変わったと言います。頑張ってくれているスタッフがいるからこそお店が繁盛する。だからこそお客様に感謝すると同時に、今は働くスタッフにも一人ひとり直接感謝の気持ちを伝えることを徹底しているのだそう。
「“心からのありがとう”の想いを言葉にして伝えています。店ではお客様を外までお見送りすることをサービスの一環としています。同じようにスタッフが仕事を終えて帰る時も、一人ひとりに声がけしながら送り出しているんです。今日もお疲れ様、ありがとう。今日はこんなところが良かったよ! という風に、感謝の気持ちと共に何かしらひと言添えるようにしています」(中野さん)。
オーナーが一人ひとりのスタッフに丁寧に向き合い、感謝を余すことなく伝えることで、働き手も気持ちよく仕事に専念できる。その積み重ねが理想的な信頼関係へと繋がっていく。最終的にはお店そのものの雰囲気や空気感も明るくなり、その心地良さにお客様が引き寄せられるように集まってくる。
中野さんの周りには、飲食業界に限らずどんなビジネス・世界にも通じる“ポジティブな連鎖”が続いているのです。
「この店が流行らないわけがない」。中野さんの笑顔を見ながら確信したのでした。
魅力6|女性オーナーならではの働き方改革への取り組み

「実はこの2店舗目をオープンしたのも、育ってきたスタッフが活躍できる場を増やしたいと思って」と語る中野さん。
2024年頃からずっと探し続けており、立地も規模感もちょうどいい条件の居抜き物件(現在地)を見つけたのだとか。どこまでもスタッフへの愛が止まらない中野さん。そして店舗運営においても、女性オーナーならではの気遣いが垣間見えます。
「以前の店にとても優秀なスタッフがいたのですが、子育てのために離職せざるを得ないことがありました。飲食業界で子育て中の女性が仕事を続けていくことはなかなか難しいのですが、そんな方にこそ活躍してもらえたらとの想いがあって。当店では10時〜15時メインの仕込み担当の求人を充実させています」(中野さん)。
「スタンドピース」は、なぜ繁盛店になったのか?経営視点で3つの成功理由を分析

「スタンドピース」は単なる人気店ではなく、再現性のある“成功モデル”としても注目できる店舗です。
ここでは、実際の取材内容をもとに、飲食店経営の視点から繁盛の要因を以下の3つに分解して解説します。
- 立地
- 居抜き物件の活用
- 毎日通いたくなる仕組みづくり
これから出店を考えている方にとっても、立地選びや物件選定、店舗づくりのヒントになるはずです。
なお、居酒屋の開業手順や成功させるポイントについて詳しく知りたい方は、以下の記事もあわせてご確認ください。

1.立地(天神橋筋商店街×駅近)
まず大きな強みとして挙げられるのが、「天神橋筋商店街」という日本有数の集客力を持つエリアに出店している点です。
天神橋筋商店街は、地元住民だけでなく観光客や飲み歩き目的の来訪者も多く、平日・休日を問わず安定した人通りがあります。さらに、「天神橋筋六丁目駅」から徒歩2分という駅近立地であることも、来店ハードルを大きく下げています。
“人が集まる場所”かつ“入りやすい距離感”を両立している点が、安定した集客につながっていると考えられます。
2.居抜き物件の活用
「スタンドピース」は、もともと蕎麦屋だった居抜き物件を活用して出店しています。
居抜き物件を活用する最大のメリットは、内装や設備を一部引き継げるため、初期投資を抑えられる点にあります。実際に「スタンドピース」も、ベースとなる構造を活かしながら、自分たちのコンセプトに合うようにリニューアルすることで、コストとデザイン性のバランスを実現しています。
また、居抜き物件は過去に飲食店として営業していた実績があるため、「その場所で飲食需要が成立していた」という点も大きな安心材料になります。
今回の事例からもわかるように、良質な居抜き物件を選び、適切に手を加えることで、低リスクかつスピーディーに繁盛店をつくることが可能です。
3.毎日通いたくなる仕組みづくり
「スタンドピース」が高い集客力を維持している理由のひとつが、“毎日通いたくなる仕組み”を意識した店舗設計にあります。
料理は毎日内容が変わるおばんざいを中心に構成し、「今日は何があるのか」という楽しみを提供。内装もすっきりとモダンなデザインにすることで、ふらっと立ち寄りやすい空気感をつくっています。
「また来たい」と思わせる体験を日常的に提供することで、来店頻度を自然に高めていることが、安定した集客につながっているのでしょう。
▶︎出店を検討している方へ|居抜き物件という選択肢
今回ご紹介した「スタンドピース」のように、繁盛店を見ていくと、立地や物件選びが大きなポイントになっているケースが多いことがわかります。
とくに天神橋筋商店街のような人気エリアでは、新規で一から内装をつくるよりも、すでに飲食店としての基盤が整っている居抜き物件を活用する方が、コスト・スピードの両面で有利になることが多いのが実情です。
実際に「スタンドピース」も、蕎麦屋の居抜き物件をうまく活用しながら、自分たちのコンセプトに合わせて空間を作り上げています。
また、居抜き物件は厨房設備やレイアウトを活用できるため、初期コストを抑えつつスピーディーに出店できる点が大きなメリットです。
居抜き物件は“情報スピード”が重要
一方で、人気エリアの物件は動きが早く、好条件のものほどすぐに募集が終了してしまいます。そのため、出店を検討している段階から情報収集を始めておくことが重要です。
- 駅近
- 人通りが多い立地
- 前業態が飲食店
このような好条件の物件は、一般公開される前に決まってしまうケースも少なくありません。
そのため、出店を成功させるためには、どれだけ早く良質な情報にアクセスできるかが重要になります。
「居抜きの神様」で効率よく物件探しを

居抜き物件に特化した物件情報サイト「居抜きの神様」では、
天神橋筋・天満エリアをはじめ、大阪の居抜き物件情報を多数掲載しています。
会員登録をすることで、
- 未公開物件の閲覧
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など、出店を有利に進めるための情報をいち早くチェックできるようになります。
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https://godproperty.jp/register
チャンスを逃さないために
人気エリアの物件は、「あとで見よう」と思った時にはもう決まっていることも珍しくありません。
「いつかお店を持ちたい」ではなく、「いい物件があれば動きたい」と考えている方こそ、早めの情報収集が重要です。
まずは、どのような物件が出ているのか一度チェックしてみるのもおすすめです。
▶居酒屋の居抜き物件・貸店舗・テナントの一覧はこちら
https://godproperty.jp/osaka/property/izakaya
これから飲食店を立ち上げたい夢あふれる読者へのメッセージ

天神橋筋商店街の人気居酒屋「スタンドピース」の女性オーナー中野さんより最後に「今後自分のお店を持ちたい」と夢を描いている読者へのメッセージをいただきました。
「私は飲食業が本当に楽しくて人が大好き。そんな風に、とにかく楽しんでやることが大切だと思います。一人で運営するのも楽しいですが、個人的には仲間(スタッフ)を増やすことをお勧めします。やっぱりスタッフが多い分、お客様の満足度は絶対上がりますから。スタッフ一人で10人のお客様にサービスを提供するよりも、スタッフ2人いた方がはるかにサービスの精度は上がります。そうすると、例えば2杯で帰ろうと思っていたお客様も、やっぱり3杯目もらうよ! という風になるんです。もちろん人件費はバカにならない。けれどもスタッフが増えることによって起こる経済効果も大きいと思います」(中野さん)。
終始、満開の笑顔でインタビューに応じてくれた中野さん。彼女に会えばきっとすぐに、誰もがファンになるに違いありません。
ぜひ一度、足を運んでみてはいかがでしょうか。
▶ 店舗情報・メニューを詳しく見たい方はこちら
https://tabelog.com/osaka/A2701/A270103/27153776

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