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飲食店の開業スケジュール!オープンまでにやることリスト

2023.11.15

自分で飲食店を開業したいと考えている方のなかには「どういう流れで動けばよいのだろう」と悩む方も多いのではないでしょうか。飲食店を開業するまでには多くのステップがあるため、計画的に準備を進めなければなりません。

そこで本記事では、飲食店の開業までのスケジュールを期間別にまとめています。たくさんの人に足を運んでもらえる飲食店をオープンさせるためのやることリストが理解できるので、ぜひ参考にしてください。

目次

1年前~7ヵ月前の開業スケジュール 

飲食店を開業する準備期間はおおむね1年です。設備や什器備品、家具などがついたままの居抜き物件なら省略できる工程もありますが、そのほかにも準備は多岐に渡ります。まずは1年から7ヵ月前のスケジュールを確認しましょう。

コンセプトの設計

コンセプト設計は「なぜ開業するのか」「どんなお店にしたいのか」のようなお店の軸となる考え方を作ることが開業の第一歩です。自分自身やスタッフ、お客さんが「このお店がどういうお店なのか」を共通理解できるようにするための大切なプロセスです。

具体的には、5W2Hをもとに考えていくとよいでしょう。

  • what…料理のジャンル
  • why…開業の目的
  • where…立地
  • when…営業時間
  • who…年齢、職業などお客様の属性
  • how…雰囲気、内外装などの環境
  • how much…料理の価格帯

人気のあるお店はこのコンセプトがわかりやすく設計されているので、最初の段階でじっくり考えましょう。

事業計画書の作成

コンセプト設計の次は、事業計画書を作成します。事業計画書は事業の概要を示す計画書で、金融機関から融資を得るために必要です。ほかにも、自分自身が事業を客観視したり、スタッフに自らの考えを理解してもらったりする際にも有効に活用できます。

事業計画書の主な記載内容は以下の通りです。

  • 開業の動機
  • 経営者の経歴
  • 商品の説明
  • 取引先
  • 従業員
  • 借入状況
  • 運営資金の調達方法
  • 事業の見通し

事業計画書を作成する際は、要点をまとめてわかりやすく記載します。また、使用する数字は根拠のあるものし、何にいくら必要なのかを論理的に記載しましょう。

店舗用の物件探し

開業の6〜8ヵ月前には店舗用の物件を探します。物件を探す際のポイントは、コンセプト設計で検討した客層に合う立地を選ぶことです。ターゲットとなる客層が来店しやすい立地でなければ、安定した集客は見込めません。

候補の物件を見つけたら、内覧とその地域のリサーチをします。平日と休日、日中と夜間など、営業時間と重なる時間帯に下見をし、通行人に客層とマッチする人がどの程度いるかチェックしましょう。

また、家賃を予算内に収めることも大切です。予算に不安のある場合は居抜き物件を検討してみるのもよいでしょう。家具や什器をそのまま使用できるので、初期費用を節約できます。

6ヵ月前~4ヵ月前の開業スケジュール

続いて6ヵ月から4ヵ月前の開業スケジュールです。お金、建物、メニューなどお店の骨格が固まってきます。

資金調達

開業前には、必要な資金の調達も必要です。日本政策金融公庫の行った2022年度新規開業実態調査 によると、開業費用の平均値は1,077万円、中央値は550万円でした。自己資金でまかなえればよいですが、多くの方は資金の調達が必要でしょう。

資金調達にもっとも利用されているのは、日本政策金融公庫の新創業融資制度です。日本政策金融公庫は、民間の金融機関の補完的な役割を担っています。審査をパスすれば、新しく事業を始める人でも融資を受けられます。

民間金融機関よりも融資を受けやすく、担保や保証人は不要です。また、審査から結果通知までの手続きも約1ヵ月とスピーディーに融資を受けられるのが利用しやすい理由です。

ほかには、地方銀行・信用金庫・東京都などの融資制度や、クラウドファンディングによる調達、親族や友人、パトロンからの資金調達などが考えられます。

店舗の内外装工事

開業資金の大半を使うことになるのが店舗の内外装工事です。数百万円の費用がかかることもあるため、実績のある会社を選びましょう。

コンセプトにあったレイアウトを予算内で作るために、複数の会社から相見積もりをとり、適正な価格で工事ができるようにします。見積もりをとる際は、項目を「一式」とするのではなく、それぞれの項目にかかる費用を記載してもらうと、比較しやすくなります。

居抜き物件の場合は、ガスや電気の設備工事が不要になるだけではなく、その分の費用を抑えられます。ただし、電気熱量やガスの火力が適切かどうか、契約内容の確認は必要です。

料理・メニュー開発

開業3ヵ月前には、実際に提供する料理やメニューの開発をします。メニュー開発の際は、ある程度原価を抑えながらコンセプトに合った料理を提供することが大切です。

具体的には以下の内容を詰めていきます。

  • メニューの開発
  • レシピの作成
  • 食材と仕入れ先の選定
  • 食器類の発注
  • メニュー表の作成
  • 価格の設定

軸となるメニューのほかに、期間限定メニューやサイドメニューの開発も必要です。はじめは仕込みや調理に手間取り時間がかかることも考えられるため、少ないメニュー数から徐々に増やしていくのもよいでしょう。

3ヵ月前~1ヵ月前の開業スケジュール

次に、3ヵ月前から1ヵ月前の開業スケジュールです。オープンが近づき、準備が佳境を迎える時期です。漏れがないか、確認しながら準備を進めましょう。

設備・備品の購入

内装の工事が終わり、オープンまで3ヵ月をきる頃には、必要な設備や備品の購入をすませます。調理台や冷凍冷蔵庫、ガステーブルなどの厨房設備の搬入や、食器棚や什器の準備も進めます。

新品を購入するのか、中古品を購入するのか、リースにするのかなど準備する方法もさまざまです。資金状況とも照らし合わせながら検討するとよいでしょう。

メニューや調理方法によって、使用する設備や設置箇所が異なります。注文に対して効率よく作業できるよう動線を考える必要があるので、メニューの開発が済んだら必要な材料の量や適したサイズの食器類などについてリストアップしておくと効率的です。

各種届出・手続き

飲食店を開業するために必要な資格は、食品衛生責任者と防火管理者のふたつがあります。食品衛生責任者は、食品衛生法に定められていて、店舗の衛生管理の中心の役割を担います。

食品を扱う店舗では必ず1名選任しなければなりません。資格をとるには、都道府県が行う6時間程度の養成講習を受講する必要があります。

防火管理者は消防法で定められていて、建物の火災予防と安全管理に努めます。飲食店の場合、30席以上の客席がある店舗では選任が義務付けられています。資格をとるには、2〜10時間の講習を受講し、選任の際は消防署に届け出が必要です。

ほかにも、社会保険や保健所での手続きなどの申請があります。あらかじめスケジュールを立て、計画的に準備を進めましょう。

スタッフの採用と教育

オープンまで1ヵ月の時点では、スタッフを採用し教育します。採用については、求人サイトや求人広告などを使用します。

教育については、マニュアルにもとづいて接客や調理ができるようシミュレーションを行いましょう。スタッフの意見も取り入れられるよう、積極的にコミュニケーションをとることが大切です。

プレオープン

開業準備の最終段階はプレオープンです。近しい方や地域の方を招待し、無料または低額で実際のサービスを体験してもらいます。

多くのメニューを提供することで、接客や調理の課題を抽出します。プレオープン終了後は、本当のオープンに備えてしっかり振り返りを行いましょう。

ここまで飲食店の開業に向けたスケジュールについて解説しましたが、飲食店を開業するうえでは食品衛生責任者についても理解が必要です。こちらでは食品衛生責任者の役割や更新の必要性など解説しますので、合わせてご覧ください。 

>>「食品衛生責任者の役割とは?更新の必要性や資格の取得方法」

まとめ

コンセプト設計や行政手続き、人材育成など、開業までにやらなければならない準備は多岐にわたります。どれも大切な工程で、行政手続きのように忘れては開業自体できなくなってしまうものもあります。

あなたの思い描く飲食店を効率よく開業するためには、専門家の力を借りることも選択肢のひとつです。

居抜きの神様は、過去に飲食店として営業してきた居抜き物件を多く紹介できます。居抜き物件のため、一から内装工事をする必要がなく、スムーズに飲食店開業の手助けをしてくれます。物件情報や、開業のノウハウが知りたい方は「居抜きの神様」をぜひチェックしてみてください。

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この記事を書いた人

居抜き物件のことなら「居抜きの神様」に任せるのじゃ

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