東急電鉄の田園都市線と世田谷線が乗り入れている三軒茶屋駅。世田谷区の中央に位置し、住みたい街ランキングでも上位に名を連ねる人気のエリアです。洗練されたショップやカフェが立ち並ぶ一方、昭和時代から続く商店街もあり、おしゃれと下町風情が調和する街でもあります。今回は、三軒茶屋駅の基本情報に加え、街の特徴や周辺施設の情報について紹介します。
三軒茶屋駅
所在地 | 東京都世田谷区太子堂4-1-1 |
路線・乗降者数 | 東急田園都市線 124,990人 東急世田谷線 104,566人(全線) |
前後駅 | 東急田園都市線 駒沢大学←三軒茶屋駅→池尻大橋 東急世田谷線 西太子堂←三軒茶屋駅 |
三軒茶屋駅前の特徴
三軒茶屋駅がつくられたのは、玉川電気鉄道が開業した1907年。ヨーロッパ風の駅舎とレトロな路面電車が走る異国情緒を感じる駅として「関東の駅百選」にも選定されています。1日の乗降者数は田園都市線だけでも約12.5万人と非常に多く、駅前はいつもたくさんの人で賑わっているのが特徴です。
駅には三軒茶屋のランドマーク的存在であるキャロットタワーが直結しており、スーパーや飲食店、劇場、行政窓口などが入っています。また江戸時代から続く特徴的なY字交差点には新旧が入り混じった商店街や居酒屋などが集まっています。
各出口の特徴
北口A・B
「サンドラッグ」「ジョナサン」が入居するビルや、24時間営業している「SEIYU」「無印良品」などがあります。玉川通りを渋谷方面に進むと人気のラーメン屋や中華料理屋が立ち並んでいます。
南口A・B
国道246号沿いに面した出口です。昭和女子大学や日本大学の最寄り出口にもなっているので、飲食チェーン店や居酒屋、個人店などが集まっており、リーズナブルに飲食できます。南口を出てすぐの所に「世田谷警察署 三軒茶屋交番」、徒歩7分の場所に「世田谷警察署」もあるため、治安も良いと言えるでしょう。
三茶パティオ口
東急世田谷線の改札の近くにあるキャロットタワー前に出る出口。田園都市線と世田谷線がつながる地下通路の途中には、噴水広場があります。三軒茶屋の飲み歩きスポットとして有名な「すずらん通り」にもつながっています。
世田谷通り口
世田谷通りと国道246号が交わる付近にあり、三軒茶屋交差点の真ん中に位置しているので、多くの人が利用している出口です。人気ラーメン店やパン屋、ペットショップなどさまざまなジャンルのお店が並びます。世田谷通り側はアーケードになっているため、雨の日でも濡れずに歩けます。
三軒茶屋駅周辺の飲食店情報
三軒茶屋駅周辺の飲食店数
876件
業態別飲食店数
和食 | 245件 |
洋食・西洋料理 | 131件 |
中華 | 44件 |
アジア・エスニック | 37件 |
カレー | 26件 |
焼き肉・ホルモン | 46件 |
居酒屋 | 305件 |
ラーメン | 43件 |
カフェ・喫茶店 | 118件 |
バー | 177件 |
すずらん通りや三角地帯など、飲み屋街がある三軒茶屋は、居酒屋やバーなどが多い印象です。イタリアンやカフェの他、もつ料理や焼きとんなどバラエティに富んだ飲食店が多数出店しています。
人気店
本場メキシコ人も驚く青いタコスが食べられるお店。メキシコ人オーナーシェフがメキシコから輸入した在来種の青いとうもろこしを伝統製法にて毎朝自家製分し、注文を受けてからトルティーヤを焼いています。メニューは日によって変化するので、食べに行くたびに新しい発見があるのも魅力。メキシコでの基本的な作り方と味付けをベースに、日本の食材を掛け合わせるなどオーナーのこだわりが詰まったタコス店です。
三軒茶屋駅から徒歩3分の路地裏にあるカレー屋さん。平日でも行列ができるほどの人気店です。カレーは日替わりで看板メニューから1〜2種類選ぶスタイル。インド風ヨーグルトサラダや豆カレーもセットでついてきます。パクチーをたっぷり使ったサラダやインドの漬物、生春巻き、ラムのひき肉を棒状に焼いたシークカバブなどの副菜の他、インドやネパール、スリランカのビール、チャイやラッシーなどもあります。
三軒茶屋駅から歩いて12分の場所にある和食レストラン。1年を通して提供されるかき氷を目当てに、連日行列ができるお店です。かき氷のシロップはすべて手作りで、イチゴ牛乳や抹茶などの定番に加え、ティラミスやマスカルポーネ、濃厚紫いも牛乳など、この店ならではのオリジナルメニューが揃っています。かき氷の他にも、手打ちそばやミックスフライ定食、餃子定食なども楽しめます。
店舗賃料相場
三軒茶屋駅の店舗賃料相場情報(直近1年間)
平均坪単価 | 31,613円 |
最高坪単価 | 75,682円 |
最低坪単価 | 8,884円 |
三軒茶屋駅の平均賃料相場年別推移(2021年〜2024年)
2024年 | 31,870円 |
2023年 | 31,186円 |
2022年 | 26,693円 |
2021年 | 29,051円 |
参照:飲食店ドットコム「三軒茶屋駅の賃料相場情報」(2024年5月現在)
三軒茶屋駅周辺の特徴
街の特徴
三軒茶屋の地名は江戸時代から使われるようになり、1932年に世田谷区が成立したタイミングとともに正式な地名となりました。現在の三軒茶屋交差点付近に信楽(しがらき)、角屋、田中屋という3軒のお茶屋さんが店を構えており、いつしかその地を「三軒茶屋」と呼ぶ人が増えたのが地名の由来です。現存するのは田中家のみですが、今も当時とほぼ同じ場所で「田中屋陶苑」の看板を掲げています。
「三茶(さんちゃ)」の呼び名で親しまれている三軒茶屋は、下町の風情が色濃く残っているどこか懐かしい街です。その一方で、おしゃれなカフェやショップなどトレンドにあふれた店舗も多数あります。また駅から少し離れると閑静な住宅街が広がっており、都心へのアクセスも大変良く、教育施設も整っているため、ファミリー層にも人気のエリアです。下町の雰囲気が残っていることから、住民やお店の人がフレンドリーなのも魅力です。
近隣の公共施設・商業施設
GEMS三軒茶屋(150m)
キャロットタワー(180m)
昭和女子大学図書館(420m)
世田谷消防署(499m)
近隣企業オフィス
東急ビルメンテナンス (180m)
三菱電機システムサービス(180m)
NTT東日本(2600m)
近隣学校
私立昭和女子大学附属昭和小学校(390m)
世田谷区立三宿中学校(628m)
世田谷学園高等学校(634m)
昭和女子大学(541m)
祭り・イベント
収穫を感謝し、村の隆盛と村民の安泰を祈うために、1000年以上前から始まったと言われるお祭り。10月の第2日曜日とその前日の2日間に渡り行われ、街全体がお祭りムードに包まれます。三軒茶屋付近で行われるお祭りの中では一番屋台が多く並び、茶沢通りから神社までの通りが人で埋め尽くされます。子ども神輿や里神楽などもあり、地元民や観光客などたくさんの人が集まるお祭りです。
主要通り
茶沢通り
三軒茶屋から下北沢までをつなぐ茶沢通りは、三軒茶屋の「茶」と下北沢の「沢」をとって命名されました。日曜日と祝日の13時~17時は、歩行者天国になります。話題のカフェやおしゃれなパン屋、洗練された雰囲気のバーなどが軒を連ねています。「三軒茶屋銀座商店街(三茶しゃれなあど)」や、個人商店が多い「三軒茶屋栄通り商店街」、地元民にとって欠かせない青果店「フルベジ」などがあり、日常の買い物に便利です。
世田谷通り
玉川通りからY字に分かれる三軒茶屋交差点付近。分かれ道の真ん中にはビッグエコーが入るビルがあり、キャロットタワーもこの通りに面しています。世田谷通りと国道246号線の間には三角地帯と呼ばれる飲食店街があり、古くからある姿を残したノスタルジックな居酒屋や赤ちょうちん系のお店がズラリと立ち並びます。
人気スポット
キャロットタワー
三軒茶屋のシンボルでもある複合型施設。高さ124mを誇るレンガ調のタワーは、外壁の色がにんじんに似ていることから、キャロットタワーの名前が付けられたと言われています。買い物に便利な商業施設や演劇施設、レストランやオフィスフロアなどで構成されており、最上階の26階は東京の夜景を一望できる展望フロアになっています。天気が良ければ、東京タワーやスカイツリー、富士山も見ることが可能です。
すずらん通り
三軒茶屋駅北側にある飲食店街。通りの入り口には赤と黄色の放射線模様の上に「喰うてかへんか?」と書かれたインパクトのある看板が掲げられています。大手居酒屋チェーン店や焼き肉、立ち飲みバーなどが所狭しと出店。リーズナブルな価格帯のお店が多く、ディープな雰囲気を味わいながらお酒を楽しめます。
新旧の街並みが調和し、人々を惹きつける三軒茶屋
三軒茶屋は、レトロとトレンドが入り混じる独特な雰囲気が魅力。チェーン店や個人店などジャンル豊かなお店で賑わう三軒茶屋なら、居心地の良い場所を探せるでしょう。飲食店を経営したい、おしゃれな街に住みたいと検討している人にもおすすめのエリアです。「居抜きの神様」では、少ない予算でも開業しやすい居抜き物件を数多く取り扱っています。居抜き物件をお探しの方は、ぜひご相談ください。
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