神戸三宮駅周辺は、居酒屋からレストラン、カフェまで多くの飲食店が集まるエリアです。駅前の賑やかな通りから少し北へ入った場所に、2026年8月6日、「韓国酒場 ハンサン 三宮店」がオープンしました。
「業務スーパー」を展開する神戸物産の新業態で、店内には女性客が多く、カウンターには一人で利用するお客様の姿もあったのが印象的です。実際に過ごしてみると、料理、酒、席、価格、デザートまで、それぞれが「女性が一人でも食事とお酒を楽しみやすい」という使い方につながっていました。
本記事では、開業6日後に訪問した「韓国酒場 ハンサン」の外観・店内・メニュー・料理を、女性一人でも楽しみやすい利用シーンの視点から紹介します。
さらに、首都圏・関西エリアで数多くの居抜き物件を取り扱う「居抜きの神様」の視点から、韓国料理を「誰かと食べに行くもの」から日常の選択肢へ変える店づくりについても分析します。
「韓国酒場 ハンサン」が気になっている方はもちろん、飲食店の開業や出店を検討している方も、ぜひ参考にしてください。
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【神戸・三宮】「韓国酒場 ハンサン」とは|神戸物産の新業態
「韓国酒場 ハンサン」は、「業務スーパー」を展開する株式会社神戸物産が2026年8月に立ち上げた新業態です。
店名の「ハンサン(항상)」は、韓国語で「いつも」「日常」という意味です。公式サイトでは、韓国・聖水(ソンス)の路地裏をイメージした店づくりと、少しずつ幅広く楽しめる「ちょうどいいボリューム」の韓国料理を打ち出しています。
神戸物産は業務スーパーだけでなく、以前から外食・中食事業も手がけてきた企業です。「ハンサン」についても、新業態として今後の展開を見据えています。同社サイトでは、日本経済新聞に掲載された「韓国居酒屋5年で50店」という記事も紹介されています。
【基本情報】
| 項目 | 内容 |
| 店名 | 韓国酒場 ハンサン 三宮店 |
| 住所 | 〒650-0012 兵庫県神戸市中央区北長狭通2丁目8-6 三光ビル1階 |
| アクセス | 阪急電鉄「神戸三宮駅」西口から徒歩約4分 |
| 営業時間 | 月〜金 11:30〜15:00(L.O.14:30)、17:00〜23:00(L.O.22:30)/土・日・祝 11:30〜23:00(L.O.22:30) |
| 定休日 | なし |
| 電話番号 | 078-391-0583 |
| 席数 | 48席 |
| 支払い方法 | カード可(VISA、Master)/QRコード決済可 |
| 設備 | カウンター席あり、全席禁煙、駐車場なし(近隣にコインパーキングあり) |
| 公式サイト | https://www.hansan.jp/ |
| 公式Instagram | https://www.instagram.com/hansan_ofcl/ |
※2026年10月時点の情報です。
※営業時間・定休日は変更となる場合があります。来店前に最新情報をご確認ください。
訪問して見えてきた「韓国酒場 ハンサン」の魅力
訪問したのは8月12日。開業からまだ6日後です。今回の訪問で気になったのは、料理のおいしさだけではありません。実際に過ごして見えてきた「ハンサン」の魅力を、次の4つの視点から紹介します。
- 外観・立地|店内の賑わいまで見える、入りやすい店構え
- 店内の空気感|一人でも過ごしやすいカウンターと、オープン直後の活気
- メニュー構成|韓国料理から酒、デザートまで一軒で楽しめる
- スタッフ・サービス|丁寧な説明と、これからの仕組みづくり
魅力1.外観・立地|店内の賑わいまで見える、入りやすい店構え

「ハンサン」があるのは、阪急神戸三宮駅西口から徒歩4分ほど。三宮の中心部ですが、生田新道などの賑やかな通りから少し北へ入った場所です。周辺には飲食店や商業施設が集まるものの、大通り沿いの喧騒からは少し離れています。
土壁を思わせる落ち着いた色合いの外観に、店頭やメニューにも登場するナマケモノの黄色い看板が目を引きます。
そして、外観でとくにいいと感じたのが、大きな窓から店内の様子が見えることでした。
訪問時は客席がほぼ満席。外からその賑わいが見えたことで、「入れないかもしれない」と、写真を撮るより先に店へ入ってしまったほどです。
店内が見えることは、初めてのお客様に安心感を与えるだけではありません。賑わっている時間帯には、そこで食事をしているお客様の姿そのものが店頭の販促になります。
魅力2.店内の空気感|一人でも過ごしやすいカウンターと、オープン直後の活気

予約なしであることを伝えると、スタッフはすぐに空席を確認し、「カウンター席でもよろしいですか?」と少し申し訳なさそうに案内してくれました。
通されたのは、キッチンに向かって座るカウンター席です。
店内を見渡すと、テーブル席はほぼ埋まっていました。そして目についたのが女性客の多さです。家族で利用している一組に男性がいましたが、それ以外は見える範囲ではほとんどが女性でした。カウンターには一人で利用するお客様の姿もちらほら見られます。
もちろん、オープン6日後の一晩だけで、普段の客層まで決めつけることはできません。ただ、実際に利用してみると、この客層にも納得できる部分がありました。
もう一つ目についたのがスタッフの人数です。ホールだけでも6〜7人ほど、キッチンにもそれ以上のスタッフがいました。
入店するとあちこちから挨拶があり、オープンしたばかりの店らしい活気があります。スタッフにもまだ初々しさが残り、店全体がこれから営業に慣れていく途中にあることが伝わってきました。
ファーストドリンクと一緒に出てきたのは、冷たいおでんの突き出し。目の前のメニューを眺めながら、おでんをつまみ、「何を頼もうか」と考えます。
正面はキッチンですが、背中側からは満席に近い客席の話し声やスタッフの動きが伝わってきます。一人で座っていても静かすぎず、かといって誰かと向き合う必要もない。この距離感は、料理を待つ時間も含めて、カウンターを使いやすくしているように感じました。
魅力3.メニュー構成|韓国料理から酒、デザートまで一軒で楽しめる

メニューには、ナッコプセ、ポッサム、サムギョプサル、チヂミ、キンパなど、馴染みのある韓国料理が並びます。公式サイトが掲げるのは、少しずつ幅広く楽しめる「ちょうどいいボリューム」。大人数で囲むイメージの強い韓国料理も、比較的選びやすいサイズで用意されています。
メニューにはおすすめ商品に花丸が付いており、商品数が多い中でも、最初に何を選べばいいのかわかりやすくなっています。

ドリンクも豊富です。
最初は韓国ビールを注文しようとしましたが、この日は残念ながら品切れでした。オープン直後で想定以上に注文された可能性もあり、理由はわかりません。ただ、韓国酒場で韓国らしい酒の品揃えも楽しみにしていただけに、目当ての商品に出会えなかったのは少し心残りでした。
品揃えが豊富であるほど、「これを試してみたい」という期待も大きくなります。韓国ビールのように看板となる商品ほど、在庫を切らさない工夫があると、さらに満足度が高まりそうです。
代わりに注文したのが、メニューに花丸が付いていた「韓国焼酎JINROで作る 生搾りレモンサワー」。その後は「天然水仕込みの米マッコリ」、鮮やかな緑色の「緑のジンソーダ」など、気になったものを次々に試しました。ハイボールやサワーなどは、「サントリー 角ハイボール」(税込319円)から選べる価格帯です。価格が手頃なので、普段飲まない酒でも「次はこれも飲んでみよう」と手を伸ばしやすくなります。
安さは会計金額を抑えるだけでなく、商品を試すハードルを下げる役割もあります。さらに、デザートやエスプレッソ系のカフェドリンクまで揃うのも特徴です。食事をして、酒を飲み、甘いものが好きならそのままデザートで締める。
韓国料理店、酒場、カフェを移動せず、一軒の中で夜の時間を完結できる商品構成です。
魅力4.スタッフ・サービス|丁寧な説明と、これからの仕組みづくり

席に着くと、スタッフがメニューについて一つずつ丁寧に説明してくれました。まだ慣れていない様子もありましたが、一生懸命伝えようとしている姿勢は十分に伝わります。
少し惜しく感じたのは、その丁寧な説明のあと、料理の注文はモバイルオーダーだったことです。商品数の多い店で注文業務を効率化するには合理的な方法です。
一方、韓国料理には食べ方を聞きたい商品もあります。デジタルに任せる部分と、人だからできる説明や提案をどこで分けるのか。その線引きがうまくかみ合えば、サービスの魅力はさらに高まりそうです。
また、訪問時はトイレの床に少し水はねがあり、ゴミ箱の手拭きペーパーもいっぱいになっていました。ホールには多くのスタッフがいたため、単純に人手が足りないということではなさそうです。
誰が、いつ、何を確認するのか。清掃のように、お客様から直接依頼されない仕事ほど、担当や確認のタイミングを仕組みにしておくと抜けにくくなります。
今回は開業からわずか6日後です。スタッフが仕事に慣れれば、説明やオペレーションは今後さらに整っていくでしょう。そのうえで、今感じられた初々しい一生懸命さを、慣れたあとにも残せるか。
多店舗化では、料理のレシピだけでなく、「人」の品質をどう再現していくかも重要になります。
実食レビュー|「韓国酒場 ハンサン」の韓国料理を卓上で仕上げて味わう
今回注文したのは、「旨辛ナッコプセ」と締めの「ナッコプセ専用ごはん」、そして「具だくさん海鮮チヂミ」です。客席で仕上げる鍋料理と、厨房で焼き上げるチヂミ。それぞれの一皿から見えてきたことを紹介します。
「旨辛ナッコプセ」|甘辛く濃いめの味付けで酒が進む鍋料理

今回まず注文したのは、「旨辛ナッコプセ」(税込1,958円)です。
タコ、ホルモン、エビなどが入った鍋が運ばれてくると、卓上コンロと一緒にタイマーが渡されました。一定時間加熱し、途中で鍋を混ぜるタイミングについてスタッフから説明があります。時間を決めて客席で仕上げる方法は、一定の状態まで火を入れるためのわかりやすい仕組みです。
一方で、酒を飲みながら会話をしていると、タイマーも気になります。一緒に行った人の話を聞きながら、途中から鍋とタイマーの両方を見ていました。店側にとって運用しやすいことと、お客様にとって過ごしやすいこと。その両方が重なるところを探すのも、オペレーション設計では大切です。
火が入ると鍋はグツグツと煮立ち、甘辛く濃いめの味付けで酒が進みます。
楽しみにしていたのが締めでした。
「ナッコプセ専用ごはん」|締めの楽しみ方に、もうひと工夫の余地

メニューには「ナッコプセ専用ごはん」(税込528円)があり、ご飯にナッコプセをかける食べ方が紹介されています。
スタッフに聞くと、鍋にご飯を入れても、ご飯にかけてもどちらでもいいとのことでした。
しかし、会話をしながらゆっくり食べ進めるうちに、鍋のスープはかなり少なくなっていました。
少量のスープをそれぞれのお茶碗にかけて混ぜるより、鍋にご飯を入れて熱々に仕上げ、各自が使っていた器へ取り分けたほうが食べやすいはず。そう思い、今回は鍋にご飯と目玉焼きを入れることにしました。
ところが、水分が少なかったこともあり、仕上がりは想像していた雑炊というより炒飯に近い状態に。
食べ方に自由があるのはいいところです。締めまで楽しむ商品だからこそ、スープが減った場合のおすすめの食べ方や、追加スープのような選択肢があると、最後まで楽しみやすいように感じました。卓上で仕上げる料理は、運ばれてきたところで終わりではありません。
お客様が食べ終えるところまで、どうすれば一番おいしく楽しめるか。その案内まで含めて商品設計なのだと思います。
「具だくさん海鮮チヂミ」|焼き加減に人の技術が表れる一皿

もう一品注文した「具だくさん海鮮チヂミ」(税込1,078円)は、焼き色にややムラがあり、部分的にしっかりめに火が入っていました。
こちらも開業直後の一皿だけで、普段の品質を決めつけることはできません。ただ、「旨辛ナッコプセ」と比べると興味深い違いがあります。
具材や時間をある程度決めて仕上げられる鍋料理に対し、チヂミは焼き加減によって食感や見た目が変わります。同じレシピがあっても、作る人によって差が出やすい料理です。店舗数を増やしていくとき、レシピを揃えるだけでは商品品質は揃いません。焼く、揚げる、盛り付けるといった、人の技術が残る工程をどう安定させるか。
新業態が始まったばかりの今だからこそ、今後見てみたい部分です。
「居抜きの神様」視点で見る「韓国酒場 ハンサン」が支持される理由
今回「ハンサン」を利用して、一番の強みだと感じたのは、女性が一人でも「ちゃんと食べて、ちゃんと飲める」利用シーンをつくっていることです。女性が一人で夕食を食べられる店は、決して少なくありません。
しかしながら、「ご飯もしっかり食べたいし、お酒も何杯か楽しみたい」となると、選択肢は意外と限られます。
居酒屋なら料理も酒も豊富ですが、一人では入りづらい店もあります。カフェなら一人でも利用しやすい一方で、夜にしっかり食べられる料理やアルコールの種類が限られる店もあるでしょう。
「ハンサン」には、一人でも座りやすいカウンターがあります。
韓国料理を一品選び、必要なら締めを追加する。酒は手頃で選択肢が多い。甘いものが好きならデザートまである。
たとえば「旨辛ナッコプセ」を軸に締めと手頃なドリンクを組み合わせれば、ほかの料理を多く注文しなくても、一人の夕食と酒を一軒で完結させることができます。しかも、それが女性客から支持されやすい韓国料理という業態の中に揃っています。
どれか一つだけが特別なのではありません。
外から中が見える入口、カウンター、料理の量と構成、手頃な酒、豊富な選択肢、デザートまで。
それぞれが同じ利用シーンにつながっていることが、この店の強さです。
飲食店を考えるとき、「20代女性」「会社員」といった属性だけでターゲットを決めることがあります。
しかし、本当に店の使われ方を左右するのは、その人がどんな日に、誰と、何をしたくて店へ来るのかです。
「仕事帰りに、一人でご飯を食べながら少し飲みたい」。
そこまで利用場面を具体的にすると、必要な席、料理、価格、酒、サービスの形も見えてきます。
「ハンサン」から持ち帰りたいのは、ターゲットを決めるだけではなく、その人が店を使う場面まで設計するという視点です。
韓国酒場のような居酒屋業態での開業を考えている方は、開業の手順や必要な資格・備品をまとめた以下の記事もあわせてご確認ください。

コンセプトの決め方や立地選びなど、飲食店の開業を成功させるポイントを知りたい方は、こちらの記事も参考にしてください。

▶ 出店を検討している方へ|韓国酒場を開業するなら居抜き物件という選択肢

「韓国酒場 ハンサン」は、一人でも座りやすいカウンター、ちょうどいい量の韓国料理、手頃な酒、デザートまでを一軒に揃えていました。その組み合わせこそが、「仕事帰りに一人で食べて飲む」という利用シーンを形にしている理由です。
これから韓国酒場や居酒屋を開業する場合、前の店の厨房設備や給排水設備などを活用できる居抜き物件なら、初期費用や工事期間を抑えられる可能性があります。
抑えられた分の予算は、料理やドリンクの開発、内装の雰囲気づくり、販促など、店の個性をつくる部分に回しやすくなります。
韓国酒場は、鍋料理やチヂミ、揚げ物など、厨房設備を使うメニューが多い業態です。飲食店として使われていた物件の設備を活かせれば、「どんな利用シーンの店にするか」というコンセプトづくりに力を注ぎやすくなるでしょう。
物件探しの段階から、居抜き物件も選択肢の一つとして検討してみてはいかがでしょうか。
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総評|「韓国酒場 ハンサン」に見る、韓国料理を日常にする店づくり
今回食べた料理だけで考えると、「この一皿を食べるために、すぐにもう一度来たい」と思うほどの決め手には、まだもう一歩という印象でした。
韓国ビールは品切れ。
ナッコプセの締めでは少し迷い、チヂミの仕上がりやトイレの清掃など、オープン直後だからこそ、これから整っていく余地も見えました。
それでも、私はもう一度「ハンサン」へ訪問するつもりです。
次は、一人で。
仕事帰りにカウンターへ座り、韓国料理を食べながら、気になった酒を何杯か試して帰る。
それができる店は、実はそれほど多くありません。
「いつも」「日常」を意味する店名から伝わってくる「韓国料理を日常に」という考え方も、料理そのものだけではなく、こうした使われ方まで含めて考えると腑に落ちます。
誰かを誘って鍋を囲む韓国料理から、今日は食べたいと思った人が一人でも立ち寄れる韓国料理へ。
「日常」にするために必要なのは、料理を変えることだけではありません。
どんな席をつくるか。どれくらいの量で提供するか。酒はいくらにするか。食後まで一軒で過ごせるか。
その一つひとつが、お客様にとっての「使いやすい店」をつくります。
訪問したのは、オープンからまだ6日後でした。この店が数か月後にどう変わっているのか。そして今後店舗が増えたときにも、この使いやすさと、今感じられた人の良さが残っているのか。
今度は一人で、また確かめに行きたいと思います。
▶ 店舗情報・メニューを詳しく見たい方はこちら
https://tabelog.com/hyogo/A2801/A280102/28076821/

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