西川口駅の人流データを解説|時間帯・曜日別の人の流れと飲食店出店のヒントとは?

店を出す場所を決めるとき、手がかりになるのが「いつ、どこに、どれくらいの人がいるのか」を示す人流データです。スマホの位置情報などをもとに推計した数字で、改札を通った人を数える乗降客数とは違い、街にとどまっている人の数がわかります。

西川口駅はJR京浜東北線で1日約55,000人が乗車する駅ですが、乗車人員の多さだけで店の場所は決められません。住宅の多い西川口では、朝に駅を使う人の多くが通勤・通学で街の外へ出ていくためです。

見るべきは、時間帯や曜日、エリアごとの人の動きです。駅を使う人の数と、街で過ごす人の数がずれやすい西川口では、この違いを見落とすと、人通りはあるのに客が入らない場所を選んでしまいかねません。

この記事では、西川口駅周辺の人の流れを時間帯・曜日・エリアの3つの切り口で見たうえで、業態ごとのデータの使い方と、読み違えを防ぐためのポイントを紹介します。

西川口で開業を考えている方は、物件選びの前に一度目を通しておくと判断がしやすくなるはずです。

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目次

西川口駅の基本データ一覧

まずは、西川口駅の特徴をひと目でつかめるよう、出店判断に使う基本データを一覧にまとめました。

項目西川口駅
1日平均乗車人員54,974人(2024年度)
平日のピーク人流18時半ごろ・約1.6万人
休日のピーク人流17時半ごろ・約1.4万人
飲食店数(食べログ)494店(2026年10月)
平均坪単価14,522円(2026年10月)
募集中の居抜き物件30件(2026年10月)
主な客層20〜40代が約6割
人流タイプ平日は夜型・休日は終日型
主な飲食需要夕食・晩酌・休日の外食

人流は、西川口駅から半径500mの範囲に30分ごとにいた人数です(2026年9月・1日平均・20歳以上)。飲食店数は食べログに掲載されている駅から800m圏の店数で、人流タイプと主な飲食需要は、時間帯別の人流をもとにこの記事で整理しました。

出典:JR東日本|各駅の乗車人員 2024年度 ベスト100
出典:KDDI Location Analyzer|2026年9月のデータ(全人口推計)
出典:食べログ|西川口駅(周辺800m)のお店
出典:飲食店ドットコム|西川口駅の店舗物件の賃料相場

西川口駅の基本人流データ【最新版】

最初に、西川口にどれくらいの人がいるのかを数字でつかんでおきます。

指標数値
1日の平均乗車人員約5.5万人(54,974人・2024年度)
川口市の昼間人口約49万人
川口市の夜間人口(常住人口)約59万人
昼間人口率約82.5%
駅から半径500mの1日平均人数約9.5万人(9万4,563人・2026年8月)

川口市は昼間人口が夜間人口より少なく、約166,000人が市外へ通勤・通学する一方で、市外から入ってくる人は約62,000人にとどまります。昼間人口が夜間人口の約2.3倍にのぼる新宿区とは反対に、昼は市外へ出ていく人のほうが多い街です。

乗車人員で比べると、同じ京浜東北線の川口駅(75,061人)や赤羽駅(94,167人)より少なくなります。それでも食べログに載っている駅周辺の飲食店の数は川口駅とほぼ同じで、駅の大きさ以上に食事の需要がある点が西川口らしさといえるでしょう。

乗車人員だけでは見えないこの需要を読み解くのに、時間帯・曜日・エリア別の人流データが役立ちます。

KDDI Location Analyzerの位置情報データを使い、西川口駅を中心とした半径500mの範囲を2026年8月分で集計したところ、1日平均の人数は約9.5万人(20歳以上)となりました。乗車人員の数え方とは異なるものの、駅のまわりに1日で約9.5万人がいる計算です。

出典:JR東日本|各駅の乗車人員 2024年度 ベスト100
出典:川口市|第2表 流入・流出・昼間人口等の推移
出典:新宿区|2020(令和2)年国勢調査 従業地・通学地集計結果-新宿区の概要-
出典:居抜き店舗.com|西川口(川口市)店舗開業に役立つエリアガイド – 街の特性と飲食店事情
出典:KDDI Location Analyzer|2026年8月のデータ(全人口推計)

時間帯別に見る西川口駅の人の流れ

西川口駅周辺の人の数を時間帯ごとに区切ると、次の表のようになります。

時間帯平日祝休日
朝(5〜11時)13,702人12,425人
昼(11〜15時)13,460人13,720人
夕方〜夜(15〜22時)15,567人14,631人
深夜(22時〜翌5時)12,157人12,251人
(※)表の数字は、西川口駅を中心とする半径500mの人数を30分単位で数え、時間帯別にならした1日平均(20歳以上)。深夜は自宅にいる住民も含んだ数字です。

・朝(通勤流出):平日は8時ごろに約1.7万人の山ができ、都心へ向かう通勤客が駅に集まります。祝休日にはこの山がなく、テイクアウトの朝食やコーヒーなど、平日の通勤動線上の短時間需要が中心です。

・昼(住民中心):平日は14時ごろに約1.3万人まで下がり、1日のなかでも人が少ない時間帯です。街に残る買い物客・高齢層・在宅ワーカーが主役で、オフィス街のようなランチの行列は生まれにくいでしょう。

・夕方〜夜(帰宅流入・飲みピーク):平日は18時半ごろに約1.7万人と1日の最多になり、23時ごろまで1.5万人以上が続きます。都心から人が戻り、西口の飲み屋街を中心に飲食需要がもっとも高くなる時間帯です。

・深夜(西口の飲み屋街):日付が変わって1時ごろには、駅周辺全体で約1.1万人まで減ります。西口駅前には深夜まで営業する店もあり、二次会や締めの一杯の需要が残る時間帯です。

開きたい店がいちばん忙しくなる時間に、その場所にも人が多くいるか。時間帯のデータは、まずこの一点を確かめるために使います。

たとえば、西口の飲み屋街でランチの店を開いてしまうと、家賃は夜のにぎわいを前提にした高めの水準なのに、昼はそれほど人がいないという食い違いが起こりえます。

出典:KDDI Location Analyzer|2026年8月のデータ(全人口推計)

曜日別・平日と休日の違い

平日と休日では、西川口で過ごす人の顔ぶれが入れ替わります。

平日は通勤・帰宅の動線が中心、休日は地元のファミリー層に、「本場中華」を目当てに訪れる人が加わります。

人数でみると、駅から半径500mの1日平均は平日が約10.2万人、祝休日が約8.1万人で、休日は2割ほど少ない結果です。減っているのは主に朝の通勤の山で、夕方〜夜は祝休日も平日の9割以上を保っています。

重要なのは、ベッドタウン型の街では休日の日中も人が街に残ることです。西川口の祝休日の昼(11〜15時)は平日とほぼ同じ人数で、家族での外食や買い物ついでの食事の需要が見込めます。

つまり西川口は、平日は「夜型」、休日は「終日型」という二つの顔を持つ街です。何曜日を休みにするか、平日の夜と週末の昼のどちらに力を入れるかは、この曜日ごとの違いから決めていくとよいでしょう。

たとえば平日の夜が主戦場の居酒屋でも、祝休日の夕方〜夜に平日の9割以上の人がいることを考えると、週末を休みにするかは慎重な判断が求められます。逆に休日型のファミリー向けの店で週末を休むのは、もっとも高い需要を自ら手放すことになります。

出典:KDDI Location Analyzer|2026年8月のデータ(全人口推計)

エリア別の人流傾向(西口駅前・西口チャイナタウン・東口)

西口を駅前とチャイナタウンに分けた3つのエリアについて、人が集まる時間と客層の違いをまとめると次のようになります。

西川口エリア人流の型人が多い時間帯中心となる層
西口駅前夜間型夕方〜深夜帰宅途中の地元客
夜の飲食客
西口チャイナタウン終日型夕方〜夜
休日は深夜まで
中国人コミュニティ
食べ歩きの来訪者
東口生活動線型朝夕の通勤時間帯
休日の昼
住民
通勤通学客
ファミリー層

駅全体の人数よりも、候補の物件の前を、狙いたい時間に、狙いたい客が通るかどうかが肝心です。西川口は西口と東口で街の性格がまったく違い、同じ西口でも駅前の通りとチャイナタウンの路地では客層が入れ替わります。

気になる物件が見つかったら、その通りの時間ごとの人の動きを確かめ、上の表の傾向と合っているかを照らし合わせてみてください。

同じ広さ(半径200m)の範囲で、エリアごとの1日平均の人数を比べたのが次の表です。

エリア平日祝休日
西口駅前60,037人46,019人
西口チャイナタウン31,589人25,389人
東口56,720人42,099人
(※)西口駅前・東口は各出口、西口チャイナタウンは西川口1丁目を中心とした半径200mの範囲(20歳以上)。3つの範囲は一部が重なっており、足し合わせても駅全体の人数とは一致しません。

出典:KDDI Location Analyzer|2026年8月のデータ(全人口推計)

【2026年9月】前月比と蕨駅・川口駅との比較

ここからは最新の2026年9月のデータで、前月からの変化と、両隣の蕨駅・川口駅との違いを見ていきます。

西川口駅の人流の前月比(2026年8月→9月)

西川口駅から半径500mの1日平均人数を、8月と9月で比べると次のとおりです。

区分8月9月前月比
1日平均(全体)94,563人89,426人−5.4%
平日101,886人99,127人−2.7%
祝休日81,250人72,668人−10.6%
平日のピーク(18時半ごろ)17,392人16,352人−6.0%
(※)西川口駅から半径500mの範囲(20歳以上)。8月は平日20日・祝休日11日、9月は平日19日・祝休日11日です。

9月の人数は8月より約5%少なく、とくに祝休日は約11%減りました。8月は夏休みやお盆休みで人の動きがふだんと異なる時期のため、季節による差も含まれていると考えられます。

時間帯の山の位置は変わらず、平日は9月も18時半ごろが1日の最多でした。

出典:KDDI Location Analyzer|2026年8月・9月のデータ(全人口推計)

蕨駅・川口駅との比較(2026年9月)

同じ条件(駅から半径500m)で、蕨駅・川口駅と比べると次のとおりです。

項目西川口駅蕨駅川口駅
1日平均(全体)89,426人85,545人109,357人
平日99,127人94,458人120,269人
祝休日72,668人70,147人90,510人
平日のピーク18時半ごろ16,352人18時半ごろ15,965人17時半ごろ21,759人
休日のピーク17時半ごろ14,060人18時半ごろ12,830人15時半ごろ18,192人
女性の割合約42%約44%約45%
20〜40代の割合約61%約57%約58%
(※)各駅から半径500mの範囲(2026年9月・1日平均・20歳以上)。ピークは30分ごとの人数がもっとも多い時刻です。

西川口駅の人数は蕨駅をやや上回り、川口駅の約8割です。平日のピークは西川口駅と蕨駅が18時半ごろ、川口駅が17時半ごろで、3駅とも仕事帰りの時間帯に人が集まっています。

休日の人数は3駅とも平日の7割台にとどまり、どの駅も平日の人の流れが中心です。そのなかで西川口駅は20〜40代の割合が約61%と3駅でもっとも高く、若い世代の多さが特徴といえます。

出典:KDDI Location Analyzer|2026年9月のデータ(全人口推計)

【業態別】西川口駅の人流データの活用例3選

ここからは、業態ごとに西川口の人流データをどう出店につなげられるかを、3つの例で考えてみます。

  • 例1:ランチ主体の業態(定食・麺類など)
  • 例2:ディナー・宴会主体の業態(居酒屋・焼肉・バルなど)
  • 例3:カフェ・すきま時間需要の業態

業態ごとに解説します。

例1:ランチ主体の業態(定食・麺類など)

西川口にはオフィス街のような平日昼の厚みがないため、ランチ業態は「誰の昼食を取るか」を先に決める必要があります。第一候補になるのは、東口の商店街や駅ビル周辺の生活動線と、休日の昼に人が残るエリアです。

回転率が勝負のランチ業態では、昼ピークの人流の「量」に加えて、住民のリピート頻度をあわせて読む視点が欠かせません。平日は近隣で働く人と住民の昼食、休日は家族連れの昼食と、曜日ごとに客層を切り替える設計が現実的でしょう。

例2:ディナー・宴会主体の業態(居酒屋・焼肉・バルなど)

夕方以降の人流がもっとも厚い西口駅前が第一候補になります。平日の仕事帰りの客と、週末に地元の仲間同士で来る客のどちらを中心に据えるかで、店の形は変わってくるはずです。

平日型なら駅から住宅街へ向かう帰宅動線上、週末型なら家族や友人グループが入りやすい席構成と、同じ居酒屋でも最適な立地と店づくりが変わります。西口は同業態の競合も多いため、人流の厚さに甘えず、コンセプトの差別化までセットで考えたいところです。

例3:カフェ・すきま時間需要の業態

カフェは人の多さよりも、1人がどれだけ長く過ごすかと、休日にどれだけ人が出てくるかで売上が決まりやすい業態です。買い物の途中の一休みや、子どもの送り迎えの待ち時間にも使われるため、東口の駅ビルやスーパーの周りを人がどう動いているかを確かめておきましょう。

西川口駅から徒歩500m圏のカフェは28店と、居酒屋の96店の3分の1以下です(2022年6月時点)。

前述の人流データを見てみると、東口の半径200mには祝休日の12時にも5,252人がいて、10時から16時台までは平日の同じ時間帯を上回っています(2026年8月)。住民向けのカフェには、入り込む余地があると考えられます。

出典:居抜き店舗.com|西川口(川口市)店舗開業に役立つエリアガイド – 街の特性と飲食店事情

西川口駅の人流データを使うときの注意点3選

人流データは便利な反面、読み方を誤ると判断を狂わせます。西川口で使うときは、次の3点に気をつけておきましょう。

  • 注意点1:データの「量」より「質」を見る
  • 注意点2:賃料とのバランスで判断する
  • 注意点3:最後は現地で答え合わせをする

1つずつ見ていきます。

注意点1:データの「量」より「質」を見る

人の数が多いからといって、そのまま売上につながるとは限りません。その人たちが、自分の店の価格帯でお金を使ってくれる層かどうかを考えておく必要があります。

帰宅を急ぐ足なのか、食事の場所をさがして歩いているのか。どんな目的でそこにいる人なのかを取り違えると、人通りはあるのに誰も店に入らない場所を選ぶことになりかねません。

西川口ではとくに、地元住民・中国人コミュニティ・食べ歩きの来訪者で来店動機も客単価も異なります。同じ1,000人の通行でも、どの層の1,000人なのかを分けて読むことが大切です。

注意点2:賃料とのバランスで判断する

人が多く集まる場所ほど、家賃も高くなりがちです。

西川口駅周辺の平均坪単価は14,522円(2026年10月時点)と都内の赤羽駅(26,270円)より抑えられています。しかし、最高87,593円と相場を大きく上回る物件もあり、「人流あたりのコスト」で考える視点が欠かせません。

毎月の固定費を軽くしたいなら、前の店の内装や設備を使える居抜き物件を選ぶのもひとつの手です。

出典:飲食店ドットコム|西川口駅の店舗物件の賃料相場
出典:飲食店ドットコム|赤羽駅の店舗物件の賃料相場

注意点3:最後は現地で答え合わせをする

データでわかるのは大まかな傾向までで、最終的に決め手になるのは現地で見た様子です。

次のような細かな点は、実際にその場に立ってみないと確かめられません。

  • 店前の通行量
  • 人の歩く速度
  • 視認性
  • 信号や横断歩道の位置

候補をデータで絞り込み、最後は自分の目で決める。人流データはこの順番で使うのがもっとも効果的です。

西川口は昼と夜、平日と休日で街の顔が大きく変わる街です。平日の夜と休日の昼の両方を現地で見ておくと、データとのズレに気づきやすくなります。

西川口駅の人流データで狙いを定めたら「居抜きの神様」で物件探しを!

狙う時間帯・曜日・エリアが決まったら、次はその場所で実際に募集されている物件を見つける段階です。居抜き物件を専門に扱う「居抜きの神様」なら、西川口の物件をまとめて確認できます。

前の店の内装や設備をそのまま使える居抜き物件なら、開業の費用を抑えながら、データで選んだ場所に狙いを絞って店を出せます。

条件にぴったり合う物件は、いつ出てくるかわかりません。出てきたときにすぐ申し込めるよう、準備を整えておくことが大切です。

人が集まる駅前の物件は、募集が出るたびに開業希望者が集まり、あっという間に決まることも少なくありません。

会員登録(無料)をしておくと、一般公開の前に新着物件や未公開物件の案内を受け取れます。

まとめ

西川口駅の利用者数は都心のターミナルにおよびませんが、夕方以降と休日の昼に人が街にとどまるベッドタウン型の人流には、駅の規模以上の飲食需要があります。

出店判断は「時間帯×曜日×エリア」の掛け合わせで行い、自分の業態のピークと人流の波が重なる場所を選ぶことが大切です。

人の多さより、自分の店に合った人の流れがある場所を選べるかどうか。そこが西川口での出店の分かれ道になります。

場所の狙いが定まったら、物件は早い者勝ちです。まずは居抜きの神様の無料会員登録を済ませ、新しい物件の情報を受け取れるようにしておきましょう。

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この記事を書いた人

広告代理店を退職後、SEOライター/マーケターとして独立。これまで、東京を中心にレストラン・カフェなど数多くの飲食店マーケティングに従事し、集客や店舗拡大(FC展開含む)に貢献。自身の経験をもとに、現在は移住先の宮崎県で飲食店を2店舗経営。

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